日本の伝統文化に気軽に触れることができる、『東京大学裏千家茶道同好会』
こんにちは、ライターのまつかりです。今日は東京大学裏千家茶道同好会を取材します。この写真は駒場キャンパス内にある茶室の写真だそうです。賑やかなキャンパスにこんな静謐(せいひつ)な空間があるなんて驚きですね!それでは早速インタビューしていきましょう。
ーまず、裏千家茶道同好会はどんなサークルですか?
裏千家茶道同好会、通称裏茶は茶道の稽古をするサークルです。茶道にはいくつかの流派があり、裏茶は「裏千家」という流派に属しています。
お茶を点てる作法のことを「お点前」と呼ぶのですが、普段の活動ではお点前や、茶室での振る舞いを練習しています。
五月祭と駒場祭では実際にお茶会を主宰して、来場者の方にお茶を振る舞っています。
他にも、一月には初釜(新入生が運営する新年のお茶会)、三月には本茶会(四年生が運営するお茶会)というお茶会を開いています。
ーこちらのお写真に写っているものは、茶道で使う道具ですか?
そうです。ただお茶を頂くだけではなく、これらの器や茶道具もお点前の重要な要素です。
お茶会の亭主(お茶を点てる役目)は使う前にこれらの器と道具を清め、お茶を召し上がっていただいたあとにはお客様にお見せして、楽しんでいただきます。これを「拝見に出す」と言います。この写真はその様子です。
ー茶道には繊細な作法があるんですね!サークルのアピールポイントは何かありますか?
先ほどお話しした茶道具にしてもそうですが、茶道を通じて日本文化に親しむことができるのが魅力です。
お茶会のためには、茶道具だけでなく、床の間の掛け軸やお花も準備しますので、茶道だけでなく書や花にも触れる機会があります。和室での作法も身につきます。
日本文化の様々な側面について造詣を深めることができますし、知れば知るほど奥の深い世界です。
そんな茶道の奥深さを、サークルという気軽な形で楽しめるというのが、最大のアピールポイントですね。
また、美味しいお茶や和菓子をいただくことができるのも良いところですよ。
お茶が好きで入部したという部員もいます。
ー確かに、茶道教室などに行かなくても茶道に触れられるのはサークルならではの良さですね。
茶道だけでなく様々な日本文化に触れられるのも素敵です。
茶道というと難しそうなイメージがありますが、初心者の部員もいらっしゃいますか?
もちろん経験者も所属していますが、大学に入って茶道に興味を持ったという部員も多いですよ。
裏茶ではお茶会以外の行事として、新歓合宿や四泊五日の夏合宿を開催しています。そういった活動の中で稽古を重ねていくので、初心者でも上達することができるんです。
駒場祭では、例年一年生がお茶会の亭主を務めることになっているのですが、入部して半年後にはお茶会の亭主を務められるほどの作法を身に付けられるので、安心してください。
もちろん、合宿などでは楽しいイベントもありますので、楽しみながら、茶道に親しんでいただけると思いますよ。
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気軽に日本文化に親しむことができるなんて、とても魅力的ですね。
写真の奥に写っているのが、普段の活動場所である柏蔭舎の建物だそうです。
キャンパス内の茶室で、騒がしい日常を忘れるような穏やかなひとときを過ごしたい方、美味しいお茶をいただきたい方にぴったりのサークルではないでしょうか。
取材に応じて下さった裏千家同好会さん、ありがとうございました!