僕は詩なんか書いてる以上
誰かからも愛せれないで死んでいくと分かっているよ
其れ位の覚悟はある
だから幸せに溢れるこの街を
幸せに何てなるものかと声を荒げて歩いた
ただ見るもの全てが癪に触った
睨み返している内に空が白んで
やたら虚しい気持ちになる
いつものことだ
酒も空になった
誰もが夜を抜けるはずもない
そうわかっているのに
今頃誰かの隣で寝ている
遠くの君のことを思い出していた
僕は詩なんか書いてる以上
この人生ラブもコメディもないって分かっているよ
だってずっと忘れられないから
だから憂いに溢れるこの街を
憂いを知る僕だからこそ書ける言葉で照らすんだ
ただ見るもの全てが滑稽に思えた
筆を走らせる内に空が白んで
やたら満たされた気持ちになる
いつものことだ
酒はゴミ箱に捨てた
誰もが夜を抜けるはずもない
ならば答えなど要らない
朝露に濡れた花からは
いつかの君の洗い髪の匂いがした
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