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【あと3日】患者さんの願いに応えるために

こんにちは!
iPS財団「みんなに届けiPS」運営事務局です。

開催中のクラウドファンディングも残すところあと3日となりました!
皆さまのあたたかいご支援をどうかお願いいたします。

キャンペーン終了前、最後の投稿となる本日は「iPS財団が目指す社会」について、簡単にまとめたいと思います。

目の前にいる患者さんは、今の医学では治せない

30年以上前、当時整形外科の研修医として働き始めていた山中伸弥(現:iPS財団理事長)は、関節リウマチや脊髄損傷など、治療法がなく苦しんでおられるたくさんの患者さんと出会い、医学研究者の道を目指すようになりました。

あれから30年、医学の進歩により新しい治療法が数多く開発されました。
しかし、「今の医学では治せない」と言われている病気もまだたくさんあります。

iPS細胞を活用した再生医療

そんな「今の医療では治せない」と言われている病気への治療法として期待されているのが、iPS細胞を活用した再生医療です。
iPS細胞から細胞や組織、臓器を作製し、欠損してしまった体の機能を改善できたら・・・。そのようなビジョンを掲げ、現在国内でも様々な研究機関や企業によって、複数の臨床研究・治験が進められています。

iPS財団が提供する「iPS細胞ストック」を活用した臨床研究の状況
複数の疾患で臨床研究が実施されています

より良い形で実現するために

現在、世界中の研究機関や製薬企業がiPS細胞や、そのほか様々な手段を活用して、「治せない病気を治療する」新しい薬の開発を行っています。
例えばアメリカでは、民間のベンチャー企業が大学等の新しい技術を活用し、新薬の開発を積極的に行っています。
しかし、ベンチャー企業等の薬の開発費用は、最終的に私たちに提供される薬の価格(薬価)に反映されるため、新薬などの先進医療の高額化が問題になっています。

iPS細胞は2006年に報告された新しい技術です。ES細胞という先行する技術があったとはいえ、未だ数多くの解明されていない謎があり、世界中の研究者が研究開発を行っています。
従って、民間の製薬企業がそれぞれ独自にiPS細胞の研究を行っていこうとすると、医療の実用化に「時間」と「費用」がかかってしまい、結果として患者さんのところに新しい治療法が届くのが「遅く」かつ「高く」なってしまう可能性があります。

そうした未来を避けるために、私たち京都大学iPS細胞研究財団が設立されました。
私たちがiPS細胞の製造や品質評価などの「iPS細胞を実用化するうえで、各製薬企業に共通する研究課題」を解決する役割を担い、民間の製薬企業が治療法の開発に集中できるようにサポートを行っているのです。

iPS財団は技術や細胞を産業界へ「橋渡し」する活動を行っています。

iPS財団が目指す社会

私たちが目指す社会、それは、「誰もが当たり前の医療として、iPS細胞を活用した再生医療を受けられる社会」の実現です。
どの国でも、どんな人種でも、お金持ちじゃなくても、「病気が治る」社会を実現するため、私たちは患者さんに寄り添った活動を続けます。

私たちの使命は、社会の先を歩くこと。
患者さんとともに歩くこと。

キャンペーン開催中

現在開催中のキャンペーン「みんなに届けiPS」では、9/6~11/20に1000人の毎月寄付者さんを募集しています。寄せられたご寄付は、当財団の公益目的事業に活用いたします。

本当にささやかなプレゼントではありますが、上記特設サイトより毎月寄付をお申込みいただいた方には、希望者全員に特製絵葉書のお贈りを予定しております。

皆さまのあたたかいご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

―みんなに届け iPS―


なお、当財団に賜りましたご寄付につきましては、通常のiPS財団へのご寄付と同様、所得控除の対象になります。京都府・京都市ご在住の方は、府民税・市民税からの控除も可能になります。
詳しくは以下当財団公式HPをご参照ください。