これから描きたいのは、「バズ」よりも「調和」
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これから描きたいのは、「バズ」よりも「調和」



「Webメディアで記事を書いてそれを読んでもらうには、どうすればいいのでしょう?」


——発展途上で毎年トレンドが変わるWebメディアの世界では、私のような若輩者にもそんな質問がビュンビュン飛んでくる。飛んでくるものだから、私が経験してきた「偶然のバズ」をどうにかこうにかロジックに当てはめては、何百回も答えてきました。たとえば、こんな感じ。


「インターネットは、誰でも自由に発表できる最高のツールです。でも発表しても、流通網がなければ、無人島でお祭りをやっているのと同じこと。だから交通網がある場所に看板を出しましょう。つまり、SNSを頑張りましょう」


「Webの記事は、雑誌のように、パッケージ買いされて頭から読まれるわけじゃありません。だから、誰がどこから読んでも大丈夫なように、常に一見さんにもわかりやすい記事を書きましょう


「誰にも響かない記事を100記事出すよりも、とにかく1つでもいいから、インパクトのある渾身の記事を書いてバズったほうが、しっかりと記憶に残ります。更新ノルマに追われて数ばかり出すのはやめましょう


……私はこれまで、散々そんなことを書いてきたし、喋ってきました。


それは間違いじゃないとは思っています。これまでの私にとって、または立ち上げたばかりのWebメディアにとっては、絶対に必要なことだとは思います。


でも、今日は真逆のことを書きます。これまでの発言を否定するつもりじゃないのですが、その先のことをずっと考えていたんですね。



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塩谷舞(mai shiotani)

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インターネットの中で出会えるってすごい確率ですよね
1988年大阪・千里生まれ。京都市立芸術大学卒業。ニューヨーク、ニュージャージを拠点に活動。大学時代にSHAKE ART!を創刊。会社員を経て、2015年に独立。milieu、noteマガジン『視点』にてエッセイを更新中。著書『ここじゃない世界に行きたかった』が文藝春秋より発売