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砂塵戦機リプレイ

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"砂海"と呼ばれる広大な砂漠。 そこは、地下資源の開発競争に端を発した東西二大勢力の70年に及ぶ戦争の末、資源自体が枯渇して戦略的価値を失い、そして打ち捨てられた土地。 通信、交…
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2021年9月の記事一覧

第6話-リトルラックは砂塵を駆ける-後編

第6話-リトルラックは砂塵を駆ける-後編

■ Round2 ■GM さて、前回の続き。敵が使用してきた電波妨害、ハワードシステムによってPCたちを含むWW社軍は、当たる弾丸が当たらず、躱せる弾丸が当たるという事態に陥っていた。
 ……が、なんという偶然。システムの開発者、ロイ・ハワード博士こそレンの父であり、レンが自宅の倉庫で見つけたソードマンにはハワードシステムに対する対抗機構が備えられていた。

レン お父さんのお陰です!

アントニ

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第6話-リトルラックは砂塵を駆ける-前編

第6話-リトルラックは砂塵を駆ける-前編

■ 前回のあらすじ ■ すべてのはじまりは70年前。

 帝国軍の大反攻時、帝国に奪われることを恐れた当時の基地司令によって秘匿された物資の奪取。それが敵の目的だった。

 そのためにWW社とポラリス市との小競り合いを泥沼化させ、秘匿地域に近い北限支社の戦力を削った。

 WW社がポラリス市との決着をつけ、北限支社の奪回に乗り出すまでの数週間、その間に秘匿された資源を入手する――そのための計略。7

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