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自己発信する勇気と、続けるための知恵をもらえる本-『無駄なことを続けるために - ほどほどに暮らせる稼ぎ方 -』藤原 麻里菜さん著



「お金を稼ぐこと」の大切さって、みんないつの間に身についてるの?

私は今年で30歳になる。
物欲がそんなにないのもあってか、お金に対しての願望が薄くて、お金を稼ぐことに対して熱心になることができない。
むしろ、何か好きなことを発信しても、「これってお金のためにやってるんじゃ…?」と自己嫌悪してしまうほど、「稼ぐ」ことにアレルギーと言ってもいいほどの拒否反応を出してしまう。

最近は、個人でちょっと仕事をしながら、派遣やバイトをしてたりしてなかったりする。
個人で発信している趣味は色々あるし今の生活は楽しい。けど、稼げていないことへのコンプレックスのようなものはずっと心の奥底にある気がする。
特に大きい収入もないうえ、好き勝手に趣味をしているだけなので、なんだか自信を持てず、世間に対して後ろめたいような気持ちにもなることも。

特にたくさん稼ぎたいわけでもないけれど、まずは「稼ぐ」ことへの価値観を変えたい。
そういう風に思っていた時に「無駄づくり」の藤原さんの本を知る。

藤原麻里菜さん。
「無駄づくり」として、いわゆる「無駄なもの」の発明をしているということだけ知っていた。インターネットでよく名前を見かける有名な人という認識だった。

そんな藤原さんが書いた、『無駄なことを続けるために』という、稼ぐことについて書いた本。
確かに、「無駄づくり」をどうマネタイズしているのか気になる。
その名もずばり、「無駄」がついてるし…。

注文して、届いて二日で読み切る。
普段はとても読むのが遅いのに、最初から最後まで興味津々で読み終えた。
結果、自分でも色んな発信を始めたこのタイミングで出会えてよかったと思う本だった。
マネタイズするための具体的な方法についても書かれているけれど、私が特に「読んでよかったな」と思ったのはマインドの部分だった。


自分が「良い」と思うものを知ってもらうためという考え方

著書の中で藤原さんは、発信する理由についてこのように書かれていた。

・好き勝手に自分のやりたいことを詰め込んではいるものの、「無駄づくり」を見た人には楽しい気持ちになってほしい。私が面白いと思うことを見た人にも感じ取ってもらいたい。(P31)

・「無駄づくり」で自身の世界が生きやすくなったことで、私の作品を見た人の世界も生きやすくできたらいいなと思えるようになってきた。「くだらないなあ」と笑ってもらえたり、肩の力を抜くことができたり、生きづらい世界を少しだけ楽しめるようにできたらうれしい。(P57)

無駄なことを続けるために - ほどほどに暮らせる稼ぎ方 - (ヨシモトブックス)

「お金を稼ぐ」ことを目的にするのではなくて、「自分が面白いと思うことを広めたい」。
こう考えると、集客などにも二の足を踏んでしまう私でも、モチベーションを保てそうだと思った。
やることは同じでも、目的を変えるとすんなりと受け入れられる。不思議だ。


「精神だけでなんとかなると思ってた」

お金を稼ぐことの大切さを説いた章ではこのようなことも書かれている。

お金を稼ぐには、社会性とか専門性、人脈、信頼、運、時代を見る目…そういうものが必要なのだ。それでも、私はけっこう長い期間、精神だけで食べられると思っていた。精神を研ぎ澄ませていけば、後は周りが勝手になんか色々とやって、それをお金に変えてくれるだろうと信じていた。(P103)

無駄なことを続けるために - ほどほどに暮らせる稼ぎ方 - (ヨシモトブックス)

うわ~。これ。めちゃくちゃ刺さった。私もそうだ。
自分が良いもの、楽しいと思えるものだけ作っていれば、自然と知られるようになって、支援者も増えるんじゃないかと。
でもそんなに甘くない。知られる努力をしないと。自分を面白がってくれる人たちがいるところに行かないと。
自分の力で稼ぐことに頭を向けないといけない。

他にも「ぐわ~」「なるほど~」と思わずうなってしまう部分がたくさんある。
「おわりに」なんて、もはや泣けてくる。
発信自体、楽しんで続けていたけれど、違う視点を得られてもっと楽しくなってきた。
元気が出る本だし、創作や何かを作る人、表現する人はぜひ読んでほしいな、と思える本でした。超オススメです!!!


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