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KWT(振り返り)から生まれた施策の1年後

この記事は事業会社で働くデザイナーを中心としたコミュニティInHouseDesignersのアドベントカレンダーの記事です。

2018年12月25日、今日はクリスマスですね!という出だしで書いた記事から早一年...

2019年12月25日、今日はクリスマスですね!
弁護士ドットコム本部デザイン部マネージャーの内藤です。

昨年末に行ったデザイン部の振り返りから生まれた施策が1年たった今どうなっているかをお伝えしたいと思います。

KWTから生まれた施策をデザイン部タスクとして定義

事業部のプロジェクトへのコミットと併行しつつ、堂々と進めるためにデザイン部として横軸で行う施策を下記として定義しました。

デザイン部タスク(デザイン部内タスク)
振り返りから生まれたデザイン部主導の制作・開発・全社横断での事業貢献、改善を行うプロジェクト。基本的に週1時間くらいで実現する。

弁護士ドットコムは各職種への理解も高いため、デザイン部タスクも承認が得やすく、横断プロジェクトを進めやすい環境が後押ししてくれました。

現在では、部門の目標にも組み込まれ、会社からの期待も高まっています。


生まれた施策と現在

下記の5つの施策(チーコPJを除く)がデザイン部タスクとして実施されています。
個々のデザイナーが担う事業に紐づくプロジェクトとは別に、週に1時間という小さな枠で行うタスクとして進めていますが、大きな成果に貢献するものも出てきました。

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新入社員サポートPJ
入社時の様々な不安を解消し、オンボーディングをサポートするのを目的にスタートしました。入社時の困りごとの洗い出しから、トップダウン&ボトムアップでサポートする仕組みづくりを行っています。

デザイン部でメイン業務以外で困ったこと(備品の場所とか、もはや何でも)を気軽に聞けるサポーター制度を導入しました。入社したメンバーの評判も良く開発部にも展開しています。

詳細はこのデザイン部タスクを推進してくれたデザイナー青木さんの記事を是非ご一読ください。

現在は人事部と連携して全社的に展開するほど影響力のあるデザイン部タスクになりました。


ツール研究PJ
デザイン周りのツールは日々進化していて、最適なものを最適なタイミングで使える環境も大切です。
ツール選択による生産性向上に貢献が実現できるデザイン部タスクになりました。

ツールの利用申請も他部署と連携して、柔軟に対応できるようにフローの簡略化もできました。

現在では、気軽に利用申請できる運用方法も固まってきています。施策案出しから実装まで適切なツールを選定することで生産性向上とコミュニケーションの効率化に役立っています。


プロトタイピング高速化PJ
みんなで息を吸うようにプロトタイピングする世界を目指して発足しました。仮説検証のサイクルを高速化を狙うものです。

期待される価値は下記になります。
・本番環境でチャレンジしにくいことも気軽に試せる
・動くものを作ることで実装イメージがしやすくなり開発も速くなる
・テスト環境なので失敗しまくれる
・ユーザーテストもできるため仮説検証が高速化する

新たな価値創出・生産性向上への貢献に期待が高まっています。


ワールドカフェNEXT
対話を推進し、関係性の質の高いチームを作ることで持続的に成長できる組織を目指し発足しました。

チームで成果を出す際にはメンバー間の関係の質を上げることが不可欠です。価値観をすり合わせ、相互理解を深める場は意図的に作らないとなかなか実現しないものです。このデザイン部タスクは場作りに大きく貢献してくれました。

組織の文化作りにも貢献する施策なので、今後は多(他)職種と一緒に実施予定です。


コラボPJ
プロジェクト参加や営業同行などを通して新しい知見を得ることで、既存・新規のサービス改善に別視点を取り入れて、成果を出すためのデザイン部タスクです。

デザイナーが多(他)職種の新たな視点から改善施策を打つべく、実現に向けてメンバーが動き出しました。


横軸プロジェクトの罠

一般的に横軸プロジェクトってやらなくても短期的・直接的な会社の利益への貢献度は低めなので、よく頓挫したり適当になりがちだと思っていました。

ですが、弁護士ドットコムのデザイナーはやり抜きます

実際にプロジェクトはメンバーが当事者意識を高く持ち、能動的に推進してくれました。
僕の仕事はステークホルダーへのホウレンソウぐらいです。

アイディアを出すのは割と簡単です。実現までやり抜く力が本質的に重要だとあらためて感じさせられました。

なぜやり抜けるのか?

弁護士ドットコムのデザイナー全員のマインドセットに大きな要因があると思っています。
デザイン部のメンバーのマインドに共通しているのは、困っている人を助けたい、幸せにしたいという利他的な点です。

すべてのプロジェクトは誰かの課題を解決するためのものです。弊社のデザイナーは他者の課題を放置することが苦手なのかもしれません。

他者の幸せを考えて行動するから、いい意味の強制力が生まれ、みんな途中でやめることなくやり抜くことができていると思います。マネージャーの僕からつっついたりすることは一切なく、全てのプロジェクトはボトムアップで推進されています。

実際、自己成長だけに目がいってしまうと他者の幸せを考えるのは難しいと思います。
他者の幸せを考えて行動すると様々なスキルが自然と上がって成長している、そんな好循環が生まれていると確信しました。

こんなステキなメンバーに囲まれて仕事ができていることは僕自身にとっても大きな誇りであり自信です。

2020年の弁護士ドットコム本部デザイン部について

昨年のKWTから生まれたプロジェクトは大きな成果を出し、デザイン部のみならず会社にポジティブなインパクトを与えるものに成長しました。

弁護士ドットコムは拡大フェーズの真っ只中で既存事業の改善はもちろん、新規事業の創出に注力していきます。

今までの感覚では追いつかないようなスピードを求められるフェーズがやってきます。スピードが上がると同時に未だ見ぬ課題がたくさん出てくると思います。

2020年も引き続き、デザイン部として改題解決・事業貢献はもちろん、横断的にさらなる価値創出ができるようなチームを目指して来年も精進したいと思います。

最後まで読んでいただき有難うございました!

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