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【営業職からエディターへ】夢を夢のままで終わらせなかったあやのさんのストーリー
執筆にあたり意識したポイントは、記事の末尾に記載しています。(目次からジャンプできます)
「やってみたいことがあるけれど、不安な気持ちが勝ってしまい行動できない」
「私には勇気がないから、夢を実現させることなんてきっとできない」
そのように悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回インタビューしたのは、編集プロダクションでエディターとして活躍するあやのさん。彼女にとって、編集の仕事は大学時代からの夢でした。
自分の気持ちと向き合い夢を叶えた彼女も、営業職からキャリアチェンジする前は不安だったとのこと。
あやのさんが夢に向かって走り出したきっかけや、 一歩踏み出すために大切な考え方について伺いました。
あやの
2019年に新卒で大手印刷会社に入社し、金融系企業の営業を担当。その後、2021年4月に編集プロダクションに入社し、現在はエディターとしてコスメブランドのSNSやWebマガジンのコンテンツ制作などに携わっている。
※インタビューは、あやのさんがアシスタントエディターだった時期(2021年12月)におこないました。
1. 新卒で第一志望へ入社。しかし心の中にシャッターを閉めていた
ー新卒では印刷会社で働かれていましたが、なぜ入社したのですか?
大学ではマーケティングを専攻していたこともあり、セールスプロモーションや思いがこもった商品を多くの人に伝える仕事がしたいと思っていました。
就職活動では第一志望の企業から内定をもらえましたし、その思いはゆるぎない確信のはずでした。
実は、学生時代に出版社の編集部でインターンをしていたので、編集の仕事にも興味がありました。しかし、就職活動では出版社などには応募をしませんでした。
無意識に「編集部を受けて不採用になることが怖い」と思い、まるで心の中にシャッターを閉めるように自分の気持ちにふたをしてしまったのです。
そのため、現実的な範囲内で自分の希望が叶えられそうな企業に応募していました。
ーやはり編集のお仕事をしようと動き出したきっかけは何でしたか?
キャリアパスについて、じっくり考えるタイミングが新卒一年目の秋にありました。会社の先輩たちを見れば自分の将来の姿が想像できたのですが、自分が目指したいものではないと思いました。
当時していた営業の仕事を極めたらスキルは身につきますが、私はやはり編集の仕事を極めたいと思ったのです。
内定者時代も、編集部でインターンをしながら「編集者の仕事はかっこいい」と思っていたので、その時点で気づいていたのかもしれません。
「編集の仕事に挑戦してみたい」「やらないで後悔したくない」という気持ちが原動力となり、動きはじめました。
ーなぜそれほど強く編集のお仕事に挑戦したいと思ったのですか?
編集部のインターンでは電話対応や本の発送業務などをしており、編集業務の経験はありませんでした。しかし、そこでワクワク・イキイキと働くかっこいい社員の姿をいつも見ていました。
キラキラして見える編集者の仕事は、その裏にある、泥臭く大変な準備の上に成り立っています。それでも、自分が挑戦してみたらどうなるのかを知りたいと思いました。
2. 私もはじめは不安だった。大切なのは「小さなことから挑戦してみること」
ー編集者を目指すと決めてから現在の会社に入社するまでに、苦悩はありましたか?
最初に履歴書を出すまで「本当に出していいのかな」「私、本当に転職するのかな」と、不安な気持ちがありました。
しかし、周りの人からはひたすらに「やってみなよ!」と言われました。また「履歴書を一枚出していきなり採用になることはまれだろう」と考えたことで、動き出すことができました。
だから、まずは思い切って履歴書を出してみるなど、小さなことから挑戦してみることが大切です。
一歩目を踏み出すことはハードルが高いですが、それを乗り越えることで自分に自信がつき、一つひとつのステップを軽くとらえられることができます。
また、さまざまな媒体に履歴書を送りつづけるも、まったく先方から反応がない時期がありました。
やっとの思いで面接選考まで進んだ一社があったのですが、面接で「いま募集している人は即戦力になる経験者で、未経験者には難しいかもしれない」と言われてしまったのです。
そのとき「このまま編集部に応募しつづけても、未経験からいきなり編集者になることは難しいな」と気がつきました。
そこで、まずは編集プロダクション* で編集の経験を積んでから媒体の編集部で働くことを決め、現在の会社に入りました。
*…出版物の企画・編集・制作を代行する会社。
ー数年間下積みすることは覚悟していたのですね。
編集者になりたい気持ちもありましたが、手に職をつけ、会社に頼りきりにならずに生きていける力も欲しかったんです。
編集プロダクションで自分の武器となる力を身につけて、将来の選択肢を増やすのもありだと思いました。
ー転職活動中のモチベーションはどうやって保っていましたか?
動きつづけることでモチベーションを保っていました。「私はやりたいことを実現するために努力している。何もしていないよりは前に進んでいるから大丈夫。」と自分に言い聞かせていました。
また平日は働いてたので、土日を中心に転職活動をしていました。ハードな生活だったので、嫌になったり「本当にうまくいくのかな?」と不安になったら、母や彼氏に話したりしていました。一年間、自分でもよく頑張ったと思います!
3. アシスタントエディターに転身。毎日大変だけど楽しい!
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ー苦悩を乗り越えて編集プロダクションに入社されましたが、現在はどんなお仕事をされているんですか?
コスメブランドのInstagramのリールのビジュアルを作ったり、他のコスメブランドのWebマガジンではインタビューコンテンツの制作をしています。もともとファッションやビューティー系のコンテンツ制作をやりたくて、それは面接でも伝えていました!
最近、インスタグラマーのスタイルブック制作に携わったのですが、企画の案出しから撮影イメージ作成、原稿作成、レイアウト組みまで担当しました。アシスタント一年目にしては、かなり良い経験をさせてもらっています。
ーとても忙しそうですが短期間でたくさん吸収できそうな環境ですね!正直、今のお仕事について「楽しい」と「つらい」の比率はどのくらいですか……?
楽しい:つらい=6.5:3.5くらいです。とても良いものが完成し、最終的に関係者が喜んでくれたら、大変だったこともチャラになります(笑)。
クライアントと出演いただくモデル側との調整業務は大変ですが、営業職に近い部分もあり、前職の経験が活かせていると感じます。
ー仕事をしていて楽しいと感じるのはどんなときですか?
撮影現場で写真をモニターでチェックしながら、スタッフと「めっちゃいい!かわいい!」と盛り上がるときや、納品された写真をセレクトしていて「こんなにいい写真が撮れて最高!」と感動するときです。
また、コンテンツの公開後にそれを見た人からのコメントやリアクションを見るときも楽しいです。見た人が喜んでくれると嬉しいですし、頑張って良かったと思います!
4. 気持ちを軽くすることで後悔のない人生を!
ー最終ゴールは雑誌の編集者になることだと思いますが、それまでに達成したい目標はありますか?
直近の目標は、自分一人でも現場を回して納品までできるようになることです。いつものスタッフではなく新しい人たちと仕事をしても、全員が気持ちいいと思える現場づくりを意識し、素敵なコンテンツをつくりたいです。
そして2〜3年後、安定して仕事ができるようになったら次のステップに進もうと考えています。編集以外に身につくスキルもあると思うので、次に何をしたいかはまだ具体的に決めていません。
もともと希望していた雑誌の編集部で働くことはもちろん、違う仕事をすることも選択肢にあります。
2022年は直近の目標を達成しつつ、次はどんなことがしたいかを考え、自分のビジョンが見えるようにしたいです。
ーいつか挑戦してみたいことはあるけれど、勇気が出なくて動き出せない人もたくさんいると思います。そのような人たちへ、あやのさんが伝えたいことはありますか?
人生には終わりがありますし、いつ自分が何もできなくなる日が来るか分からない。だから、少しでもやってみたいことがあるならば挑戦してほしいです。もしうまくいかなければ、また違うことをやってみればいいと思います。
考え込みすぎず、気持ちを軽くして生きること。そうすれば「やってみればよかった」と後悔せずに、より人生を楽しむことができるはずです!
ーあやのさん、本日はありがとうございました!
まとめ
「本当はやってみたいことがあるけど勇気が出なくて挑戦できない。」
今回インタビューしたあやのさんも、かつてはそのように悩む中の1人でした。それでも夢を追いかけることを決心し、実現させたあやのさんのお話に勇気をいただきました。
小さな挑戦を積み重ねていけば前進することができる。「自分にはできないかもしれない」と思いこむのは、改めてもったいないことだと思いました。
読者の皆様にとって、この記事が自分らしい人生に一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
SHElikesは、あやのさんのように一歩踏み出したいと思う女性を応援しています。
〜記事の執筆にあたり意識したポイント〜
■読者ターゲット
自分らしい人生やキャリアに悩むミレニアム世代の会社員女性
■メディア
自分らしく働くロールモデルが見つかるメディア「SHEshares」を想定(実際に掲載はしていません)
■意識したポイント
・インタビュイーが感じていた不安や悩みに触れ、読者にインタビュイーに対する親近感を抱かせる。
・「インタビュイーが一歩踏み出したことで変わることができた」という情報を与えることで、将来への期待感やワクワク感を読者に抱かせる。
・その結果「私も変われるかもしれない」「何か少しでも行動してみよう」と思ってもらう。
※本記事はSHElikesライターコースの卒業制作として提出した記事を、一部修正したものです。
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