見出し画像

フラワーロスを救う希望の光、1本100円で購入できる「チャンスフラワー」

深刻化するフラワーロス問題

2020年3月以降は新型コロナウィルスの影響を受け、卒業式や各種イベントなどが中止・縮小された影響で業務用を中心に花の廃棄問題が深刻化しています。
生花店や式場などでも日々多くの花が廃棄となっており、その量は年間で10億本を超え、実にフードロスの3倍といわれています。
また、花の廃棄問題(フラワーロス)を解消することはSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一環にもなり、SDGsの目標である「陸の豊かさを守ろう」「つくる責任、つかう責任」の達成に貢献することに繋がります。

フラワーロスに向き合うhananeの取り組み

東京都港区虎ノ門の生花店「hanane」はフラワーロス問題を真摯に受け止め、「規格外の花を有効活用し、世界にたくさんの笑顔を咲かせる」という目標を掲げています。
hananeは、茎の長さや太さがまばらだったり花の大きさが基準にみたずに市場出荷できない花を「チャンスフラワー」と名付け、買い取ったチャンスフラワーを1本100円(税込)でhanane店頭や、曜日限定で様々な場所で「花つみ」イベントとして販売しています。
コロナ禍でおうちで楽しむ花の需要が高まりで2019年6月には約700本/月のチャンスフラワーの出荷量が、2021年6月には過去最高の70,000本/月を突破しました。「花に興味はあるが高くて買う余裕がない」などと花離れしていた人々にも好評で、「花が枯れると寂しくなりまた買いにきた」という人も多いそうです。

私自身もhanane のInstagramのストーリーで「コロナの影響でイベントが中止になり花が余ってしまっています」との呼びかけを見て、すぐにオンラインでチャンスフラワーを注文させていただきました。廃棄寸前の花でしかも手に取りやすい価格にもかからわず、実際に届いた花は通常街中で販売されているものに決して見劣りせず、むしろ農家直送で仕入れているものだからか生き生きとしているように見えました。持ちも良く色鮮やかは花は家の中を一気に華やいでくれ、自然と私の心にもゆとりが生まれるようでした。

広がる、チャンスフラワーの輪

hananeは「花のないところへ花を届ける」ためにも原価を抑えて多くの方に手に取ってもらえる規格外の花「チャンスフラワー」に目をつけ有効活用に取り組んでいます。

私たち人間にも個性があり咲ける場所がそれぞれあるように、規格外の花にもそれぞれ輝ける場があるはず、と想いを込めたチャンスフラワーは、昨年病院に通う子どもたちに花と触れ合える体験会を開催や、クイーンズスクエア横浜のツリーを装飾したりと様々な取り組みに活用されています。
hananeの取り組みは花の廃棄問題を解決するだけでなく、花農家や導入店舗を支援して消費者に笑顔を届けるといった素晴らしい笑顔の輪を広げているのです。

「花そのものを通じて、人との温かなコミュニケーションが生まれる。」

これからもこうした素晴らしい循環がたくさんなされ、そしてhananeの想いがより多くの人に届いてフラワーロスが少しでも解消されますように、願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?