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「ToDoリスト」が効く人・効かない人【2023/03/07】

「To Doリスト」とは、その日にやるべきタスクをすべて書き出して上から順にこなすテクニックのことです。
皆さんご存知であろう「To Doリスト」ですが、その効果については、他の手法と同じく知名度のわりにさほどの
成果は確認されておらず、特定の人にだけ生産性の向上が認められているそうです。
なぜTo Doリストが効く人と効かない人がいるのでしょうか?
To Doリストで生産性が上がる人とはどのような人でしょうか?
未完の作業に対して人間の脳は無意識に不安を抱き、別のことをしている間もやり残したタスクにリソースを分配
します。そのせいで目の前の仕事に割くための処理能力が減り、最後には全体の生産性まで下がってしまいます。
しかし、このときあらかじめTo Doリストを作っておくと、我々の脳はおもしろい反応を見せます。
未完了のタスクをすべて書き出したことで、脳が「このタスクはすでに処理されたから安心だ」と思い込み、
目の前の作業へリソースを解放し始めるのです。
つまり、To Doリストがうまく機能するのは、やり残したことを外部にすべて吐き出したことで脳が安心し、
持てる力をすべて発揮できるようになったからです。これを予期と想起のフレームワークで言い換えれば、
To Doリストが効果を発揮しやすいのは、次の特性を持った人だと言えます。
・予期が多すぎる人
・想起が否定的な人
上記2パターンについて具体例が挙げられています。
・予期が多すぎる人
違う作業をしているあいだに、「頼まれた資料集めを忘れていたから、これを終わったらやろう……」や
「部屋の掃除が途中だから帰ったら手をつけないと」といった未完の予定が浮かび、それが頭から離れないタイプ。
・想起が否定的な人
「このタスクは以前もうまくいかなかった」や「明日使う資料を置き忘れたのでは……」などのネガティブな思考が
浮かびやすく、不安にとりつかれやすいタイプ。
どちらのタイプも、不意に脳内に湧き上がるイメージに気をとられ、そのせいで脳のパフォーマンスが下がって
しまう点が共通しています。逆に言えば、あまり過去にとらわれない人や、マルチタスク作業が得意な人には、
To Doリストが効きづらいと言えるそうです。
こういったことを知ると、万能な仕事術はないのかもしれませんが、だからこそ自分や同僚・部下のタイプを
正しく認識し、そのタイプに合った仕事術で仕事を進めていくことが生産性の向上に繋がるのかもしれませんね。
参考:「TODOリスト作成」が認知度の割にさほど生産性向上に寄与しない理由
https://zuuonline.com/archives/243448
上記記事には「なぜカレンダーが効く人と効かない人がいるのか?」という項目もあるため、
お時間のある方は読んでみることをおすすめします。


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