気にするな
「気にするな」
お母さんの口癖。
私がはじめてお母さんに、「死にたい」「つらい」と言ったとき、お母さんはそう言ってた。
ただわかってほしかっただけなのに。動けないのもうまくできないのもわざとじゃない、ふざけてないんだって知ってほしかっただけ。
気にするなって悲しいよね。
そんなことわかってるし、できたらもうやってるんだよ。できないから悩んでるのに。
私の悲しい気持ちやつらい今、死にたい今日を「気にしない」ことでなかったことにしたいんだとわかったときが一番しんどかった。
ああ、お母さんは私のつらさよりも自分が不安に耐えられない、面倒だと向き合いたくない方を優先したんだ。
私が無理して言った大丈夫を嬉しそうに信じたときにわかった。
そのくせ、自分の感情や意見がないと「もっと甘えていいんだよ」なんて平気で言うのだから呆れてしまう。
絶望と煮えたぎった怒りが同時に渦巻いて一思いに死んでやろうと思った。そうすれば、私の苦しみが本物だったと証明できる、お母さんにわかってもらえると。
拝啓お母さんへ
私が今後あなたをどうしようと、気にするなよな
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