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抱きしめてあげたい

いじめと呼ぶほどじゃないけど、私には辛かった


これはXでふと流れてきた亡くなった女の子の言葉を意訳したもの

ささいな違和感からはじまっていくつも積み重なり、とうとう命を奪うほどになってしまった。

私にもあった。
自分の一挙手一投足を品定めされては悪口を言われ、否定してもやまない毎日を過ごしたあの時間は地獄そのものだ。
本当に本当につらくて悲しくて、朝があんなに憂鬱だったことはない。

一度だけ、親に「転校したいな」と冗談っぽく伝えたことがある。心配そうな親の顔を見て、すぐに訂正した。「クラスがつまんなくてさ〜○○ちゃんとかいないし!ちょっと言いたかっただけ」なんて強がって。
結局2日くらい心配そうにしていたけど、変わらず文句もなく学校に行く私を見ていつも通りに戻った。

すごく怖いんだよ。いじめかな?でも私が悪いのかも、なおさなきゃ、どこを?何から?どうすればいい?
私がいるのがいけない?もういなくなりたい、早くこんなところから消えたい


死にたい



亡くなった女の子と、あの頃運良く生き延びた私を、どっちも抱きしめてあげたい。

いじめだよ。悲しくてつらくて、逃げたくて当たり前なんだよ。どんなことがあってもいじめが肯定されることはないんだよ。
世界の全てから弾かれたような気持ちになって、死に救いを求めたくなる誰も彼もを否定したくない。

自罰的になってしまう、と誰かが言っていた。
本当は罰なんていらなかったのに。

言えない気持ちは痛いほど知っている。
親を悲しませるかも、言ったら明日からどうなっちゃうんだろう、バレたらもっと苦しいかも、誰も助けてくれなかったら、、

つらい、苦しい、死にたいって気持ちまで否定されたらどうしよう


今はただ受け止めてそばにいてほしいのに。
そんなこと思ってはいけないと、思わせた方には何の痛みもないのに、私だけ。
悲しいことを悲しいと、つらいんだと感じる権利すら奪うのか。

その子を知ったように語りたくはない
けれど、背景に思いを寄せずにはいられない


優しい人はどう生きればいいのだろうか。
未熟によって育てられた悪魔から身を守り、生き延びて幸せを感じるにはどうすればいい?

わからない、何にもわからないけれど
とにかくただ、その優しく柔らかい心ごと抱きしめてあげたい

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