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【ポルトガルと日本】人や街の違いから信頼と安心を考える in ポルトガル・リスボン

ボア・タールジェ(こんにちは)!シンギュレイトnote編集部です。

いつもと違い、ポルトガル語からはじまりました。

というのも、今回お届けするのは、ポルトガルで書かれたnoteなのです。
先月、代表の鹿内がポルトガルに1週間滞在しており、ポルトガルに行って感じたことについて一筆書いていただきました。

そこで今回は、鹿内がポルトガルのリスボンで過ごして感じた日本との違いを、「信頼」と「安心」の観点からお伝えします。それでは、鹿内にバトンタッチしましょう。

京都大学などの研究機関の教員・研究員として、ヒトの脳(認知神経科学)の基礎研究に第一線で従事。その後、大手人材企業でピープルアナリティクスの事業開発に取り組む中、株式会社シンギュレイトを設立。”信頼”をキーワードに、人と人との新しい関係・関係性を作り、新結合(イノベーション)を増やすことを目指す。ピープルアナリティクスの技術、学術研究などの知見を活用し、イノベーティブな組織づくりを支援している。1on1での話し方・聴き方を可視化する1on1サポーター「Ando-san」、イノベーティブな組織への変革を促す組織診断「イノベーション・サーベイ」を提供中。情報量規準が好き、漫画好き、サッカー好き。
話し手:鹿内 学,博士(理学)シンギュレイト 代表

ポルトガルより

ボア・タールジェ!鹿内です。

いまこの文章を書いている私は、ポルトガルのリスボンにいます。

時差は8時間。こちらの時刻で朝4時に起きて、日本のお昼すぎからのミーティングに参加。途中、ポルトガルでの朝ご飯をはさんで、日本の夕方・夜のミーティングが終わると、こちらポルトガルでは、お昼の時間。そしていま、お昼ご飯を終えて、この文章を書いています。

さて、僕らシンギュレイトでは、イノベーションを目指した企業組織の文化をつくりだすために、「信頼」をかかげています。

信頼(しんらい)と心配(しんぱい)は、表裏一体。ひらがなで書くと一文字違いの双子です。セットで存在しており、心配があるところにこそ信頼があります。一方で、心配のないことを安心と呼びます。最近、セキュリティ・システムの世界で「No Trust」と謳われています。これは、信頼を必要としない安心・安全なシステムである、という意味です

ここポルトガルの石畳で舗装された道は綺麗ですが、車椅子での移動は無理だろうと思える段差の連続です(写真2)。また、駅のエレベータは、押しボタンが外れていたり、ケーブルが飛び出ていたり、漫画の様なわかりやすい壊れ方をして動きません。たとえ動いたとしても、階数表示がでてこなかったりと、乗っていて心配です(苦笑)

写真2:段差の多い石畳の歩道

ところ変わって僕が、大きくて重いスーツケースを抱え、駅の階段であがることをためらっていると、サンリオのTシャツを着たお兄ちゃんが、すぐに手伝ってくれました。さらには、食事をするお店などでも、こちらが「頼み」さえすれば、期待に応えてくれます。周りを見ていると、いろんな心配を人間の信頼感でなんとかしている様子。その臨機応変さは、自由自在。お客も従業員も自由すぎて、ちょっと笑えてきます。

人は、南欧・ラテン特有の陽気さなのか、親しみやすさがあります。ただ、いきなり歌を歌い出してはお金をせがんできたり、クスリを売りつけてきたり、スリも多いようです。他者に干渉してくる予測不能な人間性があります。単に、僕が観光客に見られているからでしょうか。

ここ、ポルトガルと比較すると、日本のシステムは極めて安心だとわかります。ボタンを押すまで動くかわからない心配なエレベータに出会ったことがありません。一方で、人はどうでしょうか。不親切ではないですが、ポルトガルほどに他者への干渉はありません。人に対しての信頼がないからなのでしょうか、安心がないからなのでしょうか?

新しいことを始めたり、挑戦がある限り、そこに不安や心配は生じます。

シンギュレイトは、ポルトガル・リスボンで、イノベーションに挑戦する企業組織の「信頼」を考えています。

写真3:装飾タイル アズレージョ

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本記事は、シンギュレイトが毎週配信しているメールマガジンに掲載している代表鹿内のコラムを、シンギュレイトnote編集部が加筆修正したものです。メルマガ登録はこちらから。