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[鹿内学のまなび]日々の組織開発・人材育成のヒントに

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「日々の組織開発のヒントに」をテーマに、シンギュレイト代表の鹿内が日々の仕事で考えたことや科学的知見に基づく組織開発・人材育成のヒントをお話するコラムです。
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記事一覧

「歩いているとき、何を考えていますか?」の問いかけでわかること

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 1on1や採用面談で、相手の内面や価値観を知りたいと思っても、それを引き出す質問って難しいですよね。直接聞くと、表面的な答えを返されるかもしれませんし、聞きたいことと遠すぎる質問だと、質問の意図がわからず不信感を持たれかねません。 そんなときに使える質問が、「歩いているとき、何を考えていますか?」という質問です。今回は、代表の鹿内に、相手の内面を垣間見る質問を聞きました。 みなさんは歩いているとき、何を考えていますか? 

主体性を高めることが退職につながる!?主体性がもたらす負の影響とは

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 「自分なりに考えて、意見を発信し、自ら動くこと」や「責任感をもって能動的に行動する人」このような意味で使われている主体性。 ほとんどの場面でポジティブな意味で使われ、経営者や人事担当者も自社の社員に主体性を身に着けてほしい、と思っていることがほとんどでしょう。 しかし、主体性を高めすぎてしまった結果、企業としては最も避けたいであろう「退職」に至ってしまう場合があるのです。 今回は、こんな主体性がもたらす、企業にとっての負

「ちょうど今、やろうと思っていました!」の会話にある意図とは?職場に潜む信頼と主体性

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 「この作業、やってもらえないかな?」 「ちょうど今、やろうと思ってたところでした!」 こんな職場での何気ないやり取り、身に覚えのある方もいらっしゃるはず。実はこのシンプルな会話の中にも、実は高度な認知機能と話者の意図が潜んでいるのです。 この会話に含まれる意図とはなんなのでしょうか?職場における何気ない会話の中に含まれる意図を考えます。 1つのやり取りに秘められた意図 今回は、ある職場で働く安東さんと馬場さんの会話からは

「1on1でメンバーが話してくれない」を解決するための3つのポイント

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 メンバーと1on1を行う際、 「メンバーがなかなか自分から話をしてくれない」 「メンバーの本音を引き出せている気がしない」 「話が弾まずに、微妙な雰囲気になってしまう」 ということ、ありませんか?1on1は「メンバーの成長を促し、メンバーのパフォーマンスを最大化する」ための場です。それなのにこのような問題によって、1on1の目的達成が困難なことがあります。 では、どのようにしてメンバーから話を引き出していけば良いのでしょ

人的資本を開示するだけじゃもったいない!開示のメリットを得るために人事がやるべき3つのこと

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 人的資本情報の開示に向けた準備は進んでいますか? 2022年8月30日に国の非財務情報可視化研究会から、「人的資本可視化指針」が発表され、まさに開示に向けた取り組みを行っている企業も多いのではないでしょうか?  人的資本情報は、求められている数値を集めて、ただ開示するだけでは、期待するメリットを得られない可能性が高いです。では、何をすれば企業にとっても良い効果のある情報開示ができるようになるのでしょうか? 人的資本の情報

組織開発におけるコミュニケーション・データの価値とは?自己申告データでは足りない理由と活用・分析方法を解説!

組織の本当の姿は自己申告データだけではわからない。 鍵はコミュニケーション・データにあり! こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 人事データの活用は進んでいますか?人事データには様々な種類があり、評価などの個人データから、従業員数など組織データまで、上げるときりがありません。 その中でも、注目したいデータが「コミュニケーション・データ」です。コミュニケーション・データとは、1on1での会話や、ビジネスチャットなど、人と人とのコミュニケーションに関わるデータのこ

中途社員が活躍できる!素早く適応→活躍できるオンボーディング環境とは?

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 人材の流動性が高まり、中途採用が増加している2024年。多くの企業で、中途社員の方が入ってくる機会が増えていることと思います。 その中で、他の会社での経験・スキルを有している中途社員は、新卒と比べオンボーディングが手厚くないこともしばしば。 ですが、これでは中途社員がもっている経験・スキルを100%発揮してもらうことは難しいと言わざるを得ません。「どれどれ、今回入ってきた中途の人は優秀なのかな?では、お手並み拝見!」なんて

【そのお金、本当に人のやる気を引き出していますか?】リファラル採用・ピアボーナスに潜む罠

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 みなさんの会社では、リファラル採用はやっていますか?さらにいうと、リファラル採用に対して金銭的な報酬はついていますか?それはいくら?10万円?30万円?それとも100万円!? 実は、「リファラル採用の成約時に発生する金銭報酬には、大きな罠が潜んでいる」と話しはじめたのは弊社代表の鹿内。そのお金は本当の意味で人のやる気を引き出しているものではないそうです。 そこで今回は、「金銭報酬に潜む罠」を代表の鹿内に聞きました。3今回の

あなたは他者の"なに"を「信頼」しますか?2つの信頼の対象とは

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 シンギュレイトが、あらゆる場でお伝えしている「信頼」という言葉。ここでいう信頼とは、「不安な状況でも、相手に任せようと思える気持ち・行動」という意味です。「不安な状況でも」という条件が重要なポイント。 「信頼しろって言われても、任せることが不安な相手の何を信頼しろっていうんだ。」 と思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、相手の何を信頼するのか?信頼の対象について、代表の鹿内に聞きました。 相手の何に対して不安

【パンのため、のみに"働くに"あらず】ノーベル経済学賞から考える「働く意義」

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 突然ですが、あなたにとって「働く意義」とは何ですか? お金のため、生活のため、家族を養うため、遊ぶため、社会に貢献するため、ステータスを得るため......働く意義は人によって様々でしょう。同じ組織にいる人でも、働く意義は異なっていることが当たり前かもしれません。 そんな中で、あなたは一緒に働くメンバーの働く意義を知っていますでしょうか? メンバーの”働く意義”を知ることで、イノベーションに欠かせない「あるもの」をメンバ

「主体性と自律性」この違い、わかりますか?メンバーが活躍するために重要なのは......

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 「主体性や自律性を持って働いて欲しい」こう考えている経営者やマネージャーの方、いらっしゃいますよね。 ではここで質問です。あなたは、部下に「主体性を持った人材になって欲しいですか?それとも、自律性を持った人材になって欲しいでしょうか?」 この問いに対して、間髪入れずに答えられた方は、2つの意味を理解し、マネジメントされているのだと思います。一方、答えに詰まってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は、「自律

多様性を高め、維持する方法とは?モノカラーからモザイクカラーの組織へ!!

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 みなさん、「多様性」を意識した組織づくり、できていますか? ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)という言葉と共に、重視されはじめた多様性。人材版伊藤レポート2.0においても、組織の多様性に関する言及があり、多くの組織で多様性を高める施策の導入・検討が進められています。 ただ、重要だとわかっていても高めることが難しいのが組織の多様性。 そこで今回は、組織開発を支援するシンギュレイト代表の鹿内に、組織の多様性の高め方と

「今回のプロジェクトは君に任せるよ」からはじまる、信頼の物語

新年、あけましておめでとうございます!シンギュレイトnote編集部です。 新年一発目は、一風変わったお話から始めたいと思います。 まずこの物語をご一読ください! 「田中さん、今回のプロジェクトは君に任せるよ」 庵堂は田中に向かって言った。それはただの言葉ではない。それは裁量と権限、そして深い信頼の証だった。 庵堂は、営業組織のマネージャーだ。彼の部署は営業組織におけるイノベーションを推進するために設立され、他の部署とは異なる専門性を持つメンバーたちが集まっていた。庵

【人事ChatGPT活用法】文章作成だけでない活用法をサイエンスカンパニーの代表が考えてみた

こんにちは!シンギュレイトnote編集部です。 人事の皆さん、突然ですが「ChatGPT」を活用していますか? 今年の流行語大賞に「生成AI」がノミネートされ、ChatGPTの話題を本当によく耳にする1年でした。文章のアウトプットとしてかなり有能なAIが、ビジネス領域に入ってきたことで「仕事術」も変化しており、もはやChatGPTを使わないことの方が”損”といっても過言ではありません。人事においても、文章作成、書類選考、研修や教材のアイデア出しなどに活用されている事例を耳