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めちゃめちゃ遅ればせながら…TOHOシネマズの独占禁止法違反疑いについて考えた

note、いまさらなのだがやってみることにした。なぜかというとシネマトゥデイとして「金曜レイトショー」という無料のクラシック映画を観るサービスをずっと続けていたのだが、とうとう予算が底をつき、終了することになったからだ。

それがなぜ、noteなんだというと、少なくともシネマトゥデイというメディアの編集長なので、何かを発信し続けなければという「ざわざわ感」が拭えなかったから。

だけどいまさらXをガンガン発信するのもちょっと違うかな……かといってシネマトゥデイのサイトで「編集長コラム」とかやっても誰も読まないだろうし。ということで、誰も読まないか……というのは同じなのだが、特にシネマトゥデイのサイトに影響しなさそうで、Xとかよりも未来がありそうなnoteで編集長の雑記帳を始めることにした。損得をあまり考えないで書くので、どこかからかすごく怒られるかもしれないが、それはそれで……。

「TOHOシネマズ」が自社以外の作品を配給しないように、映画の配給元の事業を不当に拘束し、独占禁止法に違反した疑いがあるというニュースは、映画業界に住み続けるものにとっては、なんだかすごくばつの悪いニュースだった。ジャニーズの問題にはぎれが悪いテレビ局と同じだと思った。そのうわさは以前に関係者から聞いたことがあって、そのときも「やっぱりそうなんだ」と思いつつ、映画の世界ってそういうものなんだと思ってしまったからだ。「自分が知らなかっただけで、○○ってそういうものなんだ」っていう考えは、罪悪感も湧きにくいし、すごくキケンだというのは分かっているのだが、世の中そんなことばかりで判断がすごく難しい。

たとえば、話はちょっと違うが、女性って産まれた時から女性であるため、自分が女性差別をされていることになかなか気が付かない。たとえば学校出たてのころ「女性は男性社員全員のお茶を朝、必ず淹れる」という……いまとなっては「え?」ってなるようなことでも、「そうか、そういうものなんだ」って納得してやってしまっていたと思う。

人として正しいことをしていきたいなんて思っても「そういうものなんだから……」って言われると、どんな「悪」でも素通りしかねない。今、第三次世界大戦が始まりかけてるけど、(いやもう始まってるか)戦争ってそういうものって言われて知らないうちに参加することになってないか?

話を戻すが、10月3日の朝日新聞のニュースでは、TOHOシネマズが提出した改善計画を公取委が認定して、一件落着したようで、この問題は終結したことになっている。「解決してよかった」……ってこれでいいのか。自分にツッコむ。その圧力によって上映されない映画を自分たちはちゃんと取り上げたのか。ページビューほしさに映画館でたくさん上映され話題になる映画にのっかっただけで映画メディアの務めを果たさなかったのではないか。この問題は、多くの余波を生んでいることは確かで、映画をネタに商売をしているものは自分たちがしでかしたこともまじめに考える必要がある。


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