オマージュとリスペクトとインスパイアとパクリとガンプラミキシングと…
オマージュとリスペクトを混同してる人多い?
映画でもそうだしガンプラでもそうなんだけど、オマージュとリスペクトを別ものとしている人が少なからずいらっしゃること
そこにパクリを混同して批判したりする人がいるんだなぁ
というのを感じた昨晩
そもそも
オマージュ(hommage)はフランス語で、
尊敬、称賛、敬意をもつ…という意味合いを持っている。
リスペクト(respect)は英語で、
尊敬する、尊重、敬意を持つ という意味合いなので、実はこの2つは同じ意味だったりする。
◯◯という作品、作者をオマージュしています
◯◯という作品、作者をリスペクトしています
というのは同じ意味だったりする
そこに加わってくるのが、パロディとの違い
パロディは
オリジナル作品の内容や一部演出をユーモア(笑い)で切り取り演出すること
を指している。
そのため、パロディの切り取り方次第ではリスペクト/オマージュを感じられればパロディになりえるが、切り取り方を間違えると侮辱になってしまいかねない
故に難しい部分があるとも言える
そしてパクリだが、これは元のコンテンツの良いところ、世間に評価されたところを盗作する…という意味合いになる
端的に言うと著作権侵害をしている場合などは露骨にそうなのだが、知らずにパクリ(盗作)になる場合もある…という強さがあるのが現代とも言える。
これらの言葉の流れにつながってくるのが、
インスパイア(inspire)/インスピレーション
で、英語の意味合いからすれば、感化された、影響を受けた/与えるということなので、リスペクト/オマージュやパロディとにた部分があるのかもしれない。
本のネタから感化されて、影響を受けて新たな何かを生み出した…場合はインスパイアされた、インスピレーションを得た…という使い方になる
例
ロバート・A・ハインラインの「宇宙の戦士」から
「機動戦士ガンダム」が生み出されたのはインスパイアと言っていいだろう
ただ、リスペクト/オマージュにしても、インスパイアにしても、パロディにしても捉え方次第ではパクリになってしまう危険性があるが、それは受け取り側の完成でありつつも、パクリ(著作権に違反)になるかどうかはクリエイター、制作者の心持ち次第になる。
オマージュとインスパイアから生み出される、ガンプラミキシング
その中で過去に
ガンプラのミキシングが、
「場合によっては著作権に抵触する可能性があるのでは?」
という話しがあったので、加えて考えてみる
「ガンプラ」という単語そのものはバンダイが権利を持っている。そのため「ガンプラ」という単語そのものを商品のジャンルとして使うことはNG。これは絶対的部分。
ではミキシングはどうなるのか?
まず前提としてガンプラが単体として組み立てられる商品として発売されている。そこにMSのデザインなどの肖像権、キャラクター版権なども関係してくる可能性がある。
じゃミキシングそのものに関していうといろいろ変わってくる可能性がある。
ものすごくわかりやすい例でいうと
RX-78-2ガンダムのバックパックにガンダムウイングのウイングバインダーをつけた場合、根本的なデザインの変更が行われている…。
明らかにデザインが変わりすぎる…ので意匠権の侵害…となるかもしれないのだが、バンダイそのものが「違反だ!」と言わない限りは問題ない…
要は著作権は基本的に親告罪なので、バンダイが著作権侵害を訴えない限りは大きな問題にはならない…と考えられる。
というか、昨今のバンダイはミキシングを推奨している。
とはいえ、
*バンダイが推奨しているミキシングは
同一規格の関節接合部を利用して、手や脚などを丸ごと交換して好みのオリジナル機体を製作すること
と捉えられるコメント/サイトが公開されているので、さっきのような、
宇宙世紀のMSにアフターコロニーのMSをミキシングする
(別次元の作品のMSを組み合わせる)のは推奨されていない
と解釈できる。
となると、ガンプラの賞レースなどに応募する人はそのあたりも気をつけたほうが良いのかもしれない
*参考サイト
加えてミキシングガンプラそのものを商売として販売するのはかなり怪しい部分になると思われる。
というか、完成したガンプラそのものを「商売として売る場合」は完全にブラックになる可能性があるが、オークションは個人取引で商売でないので黙認…と言ったところだろうか?