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「ひなを仕入れるにあたって考えたこと」シネマアミーゴの庭先養鶏 #3

前回で方針が決まったところで次はひなを手に入れる段取り

自分は締め切りがないと後回しにしてしまう性分なので鶏小屋作りより先にひなが届く日を決めることにした。

品種、羽数、どこで仕入れるかにあたって考えたことを書きます。

どんな品種にするか?

一言に鶏と言っても品種は多種多様だ。
いままであまり注意を払ったことがなかったが卵目的の代表品種のレグホーンから名古屋コーチンや比内地鶏など卵肉兼用種まで色々ある。

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自分で飼うならちょっと希少性の高い烏骨鶏や青色の卵を生むアローカナも面白いなと目移りしてしまう。

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sho farmさんのワークショップきっかけで庭先養鶏を始めた人たちのほとんどは「ゴトウモミジ」という国産品種の共同購入をしていた。
これは産卵性を高めた交配品種で野菜で言えばF1種(1世代交配品種)の様なものらしい。


野菜で言ったら在来種にあたるものにしたいと考えていたので少し抵抗があった。
ただホームページをみると世界では2大メジャー育雛会社が90%独占して輸入に頼っている中で国内で自給することに頑張っている自負がある会社の様だ。
少し捉え方が変わった。



・共同購入のしやすさ
・肉より卵が目的
・希少種もいいけどまずは確実性
・同じ品種をいろんなところが一斉に飼い始めるとそれぞれの違いがわかりやすい

などなどを考慮して先に始めた人たちとおなじ「ゴトウモミジ」にすることにした。


何羽飼うか?


スペースから飼える最大数を割り出す
本によれば自然養鶏では1坪あたり最大で10羽を基準にしているそうだ。
ただし1羽あたりのスペースは広いに越したことはないとのこと。
今回自分が作れる鶏小屋のために確保できるスペースはちょうど1坪くらいになる予定。
なので最大10羽までは飼えそうだ。


オスも飼うか?


卵が目的なので本来オスを飼う必要はない。
オスの方が鳴き声がうるさいということで住宅街の中で行う庭先養鶏ではほとんどの人は手を出さない。

ここで自然養鶏は野生の鶏の生態をできるだけ再現することが理想という基本に立ち返る。
野生のニワトリは一羽のオスに対してメスが10〜30羽くらいのコロニーを作るそうだ。

ということはオスもいたほうがいいかもしれない。
自分が知る限りのメリットとデメリットを整理してみる。

オスが入ることのメリット
・有精卵がとれる。
有精卵の方が卵としてのエネルギーが高いという説もある。
・メスが精神的に安定するらしい。
・ひなの自給ができる様になる。
※後から知ったことだがゴトウモミジは卵を抱かない可能性が高いらしいのでヒナの自給は難しいかもしれない。

オスが入ることのデメリット
・鳴き声がうるさい。
・卵を産まないのに餌は余計に必要
・有精卵は無精卵より保存に向かない

持続可能という意味でも今後ひなも自給できた方が望ましい。
もし鳴き声が近隣迷惑になる様であれば美味しくいただけばいい。
と考えてオスも飼うことにした。

スペースに少し余裕を持った方がよさそうなのでオス1羽、メス6羽で行くことにした。
ただ先行して飼い始めた人の話をみているとヒナのうちに死んでしまったケースも多い。
オスメス1羽づつ余計にいれば1羽くらい死んだとしても1羽はオスがいる状態になる。

ということでオス2羽メス7羽の9羽で決定。
仮に全羽うまく育ったとしても小屋には余裕がある。

ちなみにオスが40円、メスが360円とオスが圧倒的に安い。

共同購入について


生まれたばかりのひなは寒さに弱く死にやすい。
移動中に死ぬことを避けるために夏でも最低20羽以上でないと配達してくれない。
庭先養鶏でなかなか20羽を飼う人はいないので共同購入する必要がある。

そこでsho farmさんのワークショップで庭先自然養鶏会slack※が立ち上がっていたので共同購入の呼び掛けをした。

ワークショップは受けたもののまだ飼うか迷っている人、周りで始める人が出てきて興味をもった人などが手を挙げてくれた。
無事25羽の共同購入希望者が集まり9/8にひなが届くことが決定した。

※このslackは紹介があれば誰でも入れていいことになっています。
三浦半島で庭先自然養鶏を始めた人たちの情報交換がおこなわれています。
参加条件は初歩的な質問が飛び交わないように
「自然養鶏をやっている/実際に始める予定がある人」
「最低でも自然卵養鶏法を読んでいること」
三浦半島エリアで庭先養鶏を始める人で参加したい方がいたら紹介するので直接メッセージをください。


届くまで1月ほどの猶予があるのでその間に鶏小屋作りに取り掛かることにした。

次回は鶏小屋づくりの話


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