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日本人にはアリ?ナシ?海外の映画館での過激なプロモーション事例5選

こんにちは。シネアド(映画館CM)を扱う広告代理店シネブリッジです。
規制の違いから、日本より過激なCMやプロモーションが多い海外。映画館での広告主によるプロモーションも、日本では考えられないようなものが展開されています。

これらがもし日本で展開されていたら・・・?
アリ?ナシ?さて、どっちでしょう?

【過激度★☆☆☆☆】

ハイネケン「スニークプレビュー」

ハイネケンがイタリアで、メインターゲットである男性たちの望みを知るため「レディ・バイオレットの日記」という嘘の恋愛映画の試写会にカップルを招待しました。

試写会が始まり、いかにもベタな恋愛映画のオープニング映像が流れるも、すぐにエンドロールが流れ「本当にこの映画観るつもり?」と観客に問いかけます。そして、実は「G.I.ジョー」の試写に招待したことを観客にネタばらしをするスニークプレビューを実施しました。

2010年3月実施

招待された男性客は、退屈そうな恋愛映画ではなく、実はSFアクション映画の試写会と知って大喜びとなりました。

一緒に来た女性はどうだったのか?気になるところですが、結果「G.I.ジョー」が面白ければ喧嘩にはならなそうな気もします。


【過激度★★☆☆☆】

バーガーキング「ピエロを信じるな!」

世界中でお互いを揶揄する広告合戦を繰り広げてきたバーガーキングとマクドナルド。最近では、渋谷センター街に掲出されたバーガーキングの広告も大きな話題を呼びました。

2017年には、ドイツでバーガーキングが、マクドナルドを挑発するプロモーションを映画の試写会で実施しました。

殺人ピエロが登場するホラー映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の試写会でバーガーキングがプロモーションを実施。映画のエンドロール直前に「ピエロを信じるな」というメッセージと同社のロゴを入れ込んだ映像を流すというもの。
マクドナルドのイメージキャラクターと言えば、言わずと知られたピエロのドナルド・マクドナルド。直前まで人々を恐怖に陥れた殺人ピエロとライバル会社のピエロを連想させる方法で自社PRを行いました。

2017年9月実施

一瞬でお客さんを笑いに包んだバーガーキングのこの施策。そもそもマクドナルド=ピエロの高い認知度があって成り立つプロモーションとなりました。


【過激度★★★☆☆】

グローナルンド遊園地「ドッキリ!キスカム企画」

ストックホルムの映画館で、グローナルンド遊園地がホラーアトラクションオープン告知のためのドッキリプロモーションを実施。スクリーンに映し出されたカップルはキスをする決まりとなっている欧米のスタジアムなどで行われている「キスカム企画」を映画館で実施したもの。

映し出されたカップルが次々とキスをし、映画館は和やかムードに。しかし、最後のカップルが映し出された直後に背後にゾンビが登場し、映画館はパニックに!
最後に、スクリーンに「グローナルンド遊園地に“悪夢の館”というアトラクションがオープンした」との広告が映し出され、遊園地によるドッキリ企画であるとネタばらしをしました。

2015年3月実施

なんとも心臓に悪いプロモーションですね。何の映画を観に来た方々に実施したのかが気になるところです。


【過激度★★★★☆】

スマート・エナジーGB「ライブ4Dシネアド」

イギリスで、スマートメーター導入を普及するための国家的なキャンペーン“スマート・エナジーGB”が、促進のためのバイラル・キャンペーンを映画館の4Dとライブアドを利用して実施。

イギリスでのスマートメータープロジェクトは消費者が使用電力量を見られるようにすることが目標の1つであり、2020年までに各家庭に導入されることになっていました。

『パラノーマル・アクティビティ4』の試写会を見に来た何も知らない観客に対し、ギャズとレッキーというスマートメータープロジェクトのキャラクター2人が映画館で暴れまわるというプロモーションを実施。

最後に、暴れまわる2人を捕まえ、いずれ各家庭にやってくるスマートメーターを利用すればギャズとレッキーを支配下における(=電力量などをコントロールできる)というコンセプトをど派手にアピール。また、4Dライブアドにおいて、初めてドルビーアドモスのサウンド技術が使われました。

2015年10月実施

なかなか過激なプロモーションですね。ポップコーンをかけられたお客さんのフォローは大丈夫だったのかな?(仕込み客?)なんて、どうしても日本人的発想をしてしまいますが、映画館での忘れられない広告体験となったことは間違いなさそうです。


【過激度★★★★★】

TiVO「前代未聞のレコーダーのPR」

これは「過去イチ大胆な映画館でのプロモーション」ではないでしょうか?というのも、映画の一番盛り上がるクライマックスシーンに、いきなり映画と全く関係のないCMを流すというトンデモナイもの。

アメリカ・コロラド州の映画館に100人を招待し「007/スペクター」の試写会を実施。しかしながら、手に汗握る映画のクライマックスにCMが流れ、 1回のみならず、3回に亘り映画が中断されてしまったのです。

これには招待された客は皆大激怒。3度目には映画館を出て行ってしまう人も・・・。CMが終わり、ようやくネタばらし。

「今日は皆さんが嫌いなCMをスキップできる機能がついたレコーダーをプレゼントします」

そう、これはTiVoのレコーダーの宣伝のために行われた試写会だったのです。映画の中断に観客は耐えられないのであれば、自宅でも我慢すべきではない、というアイデアの元に行われたもの。

2015年12月実施

さっきまで怒っていた招待客も、最後は笑顔で拍手喝采。299ドルのレコーダーをもらえるなら、これはアリだったということでしょうか?

いやー、映画ファンとしては、これはアリなのか、ナシなのか、悩ましいところです。ダニエル・クレイグ扮するボンドのクライマックスシーン、邪魔されずに最後まで観たいですよね?


以上、過激なドッキリにもおおらかに笑って許してくれそうな海外ならではの事例をご紹介しました。日本人の真面目な国民性でも笑って許されそうなものもあれば、クレームがでそうなものまで様々ですね。みなさんはアリでしたか?ナシでしたか?

アイデア次第で映画館もユニークな広告空間として活用が可能です。何かありましたら是非シネブリッジまでお問い合わせくださいね。

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