キネ坊主の映画人生を紐解く⑰

関西の映画シーンを伝えるサイト「キネ坊主」を運営しているぐっちょんです。

本日で、現在ストックしているインタビューの記事作成は全て完了しました。あとは無事に公開されることを願うばかりです。

昨日は、宮崎あおいさんがとびっきりに明るい役を演じた『パコダテ人』を取り上げました。

さて、今回は違う方向にぶっ飛んだ作品を取り上げてみます。

それは『自殺サークル』(2002)

(予告映像などを探しましたが、あまりスプラッターでお気を悪くされる可能性があるので、今回は貼り付けを止めておきます…)

[現代の闇に潜む連鎖自殺の恐怖を描くミステリー。夜の新宿駅プラットホームで、54人の女子高生が手を繋いで投身自殺。現場には繋ぎ合わされた200人近い人間の皮が残されると言う事件が起こった。コーモリと名乗る女からのたれ込みで自殺者の数をカウントするウェブサイトに注目し、捜査を開始する黒田、渋沢刑事。だが捜査は進まず、自殺者も後を絶たない。そして、連鎖自殺は黒田の家族にまで及び、黒田も拳銃自殺を遂げるのだった。残された渋沢は、やがてネット上で自殺クラブなるサイトを配信し、日本全国に大量の自殺を引き起こして社会転覆を企むジェネシスなる人物を逮捕する。こうして事態は収束するかに見えたが、その後も自殺者は増え続けた。事件は終わっていないのか? そんな中、恋人を連鎖自殺で失った女子高生・ミツコが、若者たちを熱狂に駆り立てるアイドル・グループDESERTのポスターに隠された暗号を読み解き、コンサート会場へ向かう。そこには、まるで神の化身であるかのような少年を中心とした子供たちが彼女を待っていた。そう、全ては彼らが仕組んだことだったのだ。そして、彼らによって洗礼を受けたミツコは、しかし、その後も自殺することなく生き続けるのであった。]

…という内容でして。当時の私は社会派ホラーとして興味深い作品かもしれない…と思って観てみたのでした。

おそらく、初めてシネ・リーブル梅田で観た作品のような気がします…そして、園子温監督作品としても初めて観た作品ですね。

ひとまず…とことんスプラッターなシーンが多かったなぁ、という印象が残っています。ホントに多くて、気がおかしくなってしまうぐらい。”切って”いるシーンで映っているものは、もはやソーセージにしか見えなくなりました…今この記事を書きながら、ちょっと後悔しています…(なんで、書こう、と思ったんだ!?)

とはいえ、個人的にはツボにハマった笑いどころもありまして。表向きの犯人をROLLYさんが演じているのですが、劇中の本名が、当時、政治スキャンダルで賑わせた国会議員の名前を用いております。そこだけはしっかりと笑わせてもらいました。そこが社会派ホラーなのでしょか、いや違う。でも園子温監督はそんな風に笑わそうしたんですかねぇ。

そんな風に笑いとどんよりとした重い空気を以て本作を週末のレイトショーで観たのですが…後の帰路が大変でした。電車に乗ったら、ゴツい雷雨に遭遇!自宅の最寄り駅までに電車が先に着くか雷雨が先に着くか、のデッドヒートな状況でした。どうにか、電車が先に着きましたが、帰宅後もゴッつい雷雨が続き、震えながら寝たような気がします…というわけで、ある種の映画+αのトラウマ体験をしたのでありました…

とはいえ、その後も、シネ・リーブル梅田も通い続け、園子温監督作品も観続けておりますよ。


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