2ヶ月間で北海道を一周した話-6日目-礼文島-
オロロンラインを走り抜けた後、私はとうとう最北の地稚内に到着した。
最果てまで来れることなんてないと思っていたので、感慨深い。
ところで、稚内にいるととある動物をそこらじゅうで見かけます。なんでしょうか?
そう、それは「鹿」です
街中に普通の顔して歩き回っていました。
鹿が住める環境は山、というよりは気温なのかもしれないとふと思った出来事でした。
見るだけなら可愛い鹿。
ですが街にたくさんいるとなると話は別です。
特に夜間は車に向かって飛び出してくるんです….
運転している時に、すごく先の方まで目を凝らす癖がつきました。
山道とは違って、本当にどこにでもいるので、いつ飛び出してくるのかわからないのです。
奴らは法律上はものとして扱われるので、車が大破しても車両保険しか効かないのです。くわばらくわばら
鹿を十分堪能したのち、翌日は礼文島へ出発です。
礼文島は稚内から60kmほど離れた離島です。
花の島と呼ばれているらしく、時期さえ合えば綺麗なお花畑が広がる中を散歩できるようです。
ただ、私が行った時はタイミングが悪かった。
天気があまり良くなく、霧の中を散歩したため、周囲が全く見えない。
本当に何も見えない。
景色だけじゃなく、少し先にあるお花すらあまり見えない。
花に鼻をつけるくらい近づかないと全く見えない。
そんな状況だったので、散歩自体はあまり楽しめなかったのが少し残念でした。
ただ!!!!!
そんな中に颯爽と現れる、「ほっけのちゃんちゃん焼き」!!!!
これは今まで食べたどんなほっけよりも美味しかった。
これを食べるためだけに礼文島に行ってほしいくらいだ。
礼文島で取れるほっけは、どうも大人のほっけを獲っているらしく、身が厚くて油もぶりんぶりんに載っているほっけなのだ。
焼いている最中に、油が身の表面に沸々と湧き上がる。
皮の焦げるじゅうじゅうとした音。
少し火の入ったネギ味噌からたちのぼる香り。
どれをとっても、この北海道旅行で加熱した料理の中ではダントツで美味しかったのだ。
身がやけて食べて良いタイミングはお店の人から指示される。
身に厚みがあるので、見極めが難しいのだろう。
許可が出た。
私は一目散にまず身だけの部分を食べる。
うまい、うますぎるのだ。
東京の居酒屋で出ているほっけとは全くの別物だ。
一切の水分が抜けていないほっけとはこうまでジューシーで柔らかいものなのか。
柔らかく裂けてほぐされていく身をビールで流し込む。
こんな幸せな食べ物は他に見当たらない。
改めて伝えるが、
これを食べるためだけにでも礼文島へぜひ行ってみてほしい。
礼文の散策を終えて、私は翌日の登山に備えて利尻島に向かいました。
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