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カナダでの仕事の探し方

まだ永住権も取っていない私が言うのもおこがましいのですが、たまには役に立つことを書こうと思います。

カナダは人手不足だと連呼しましたが、働けるビザがなければ外国人は働くことができません。しかし、ワーホリや学生ビザがあっても就職できない人もいますね。コロナの規制が終わって外国人労働者やワーホリの若者がどっと入ってきたために、ちょっとした就職難になったようです。

最近留学エージェントさんは、レジュメの書き方とか仕事の探し方とかをレクチャーしてくれてます。ですので、私が書くことは読者の方がすでに知っている事かもしれません。ただ、時々Facebookなどでも
「仕事探してます。紹介して下さい」
みたいな投稿も見受けられるため、ちょっと書いてみました。

1.カナダの仕事探しはコネが大事
2.カナダの仕事探しは「学歴」よりも「資格」「経験」
3.「ここで働きたいんです!」と強くアピール
4.雇用主にこの人に働いてほしいと思ってもらうようにする
5.雇用主との相性もある
6.シンデレラ・ストーリーなんてない

1.コネ、大事です。
  コネなんてねーよ!と諦めないでください。(諦めたら試合終了だよ)
  コネは自分で作るものです。
  私がバンクーバーに来た時、カナダに友人、親戚は一人もいませんでした。しかし、渡航前に家探しすることになりどうしても協力者が必要だったので、大学の同窓会のつてで、2名の方と知り合うことができました。日本では会ったこともない二人。しかも、一人は会ったこともない大学の先輩(英語の先生でした)の教え子。もう一人は、友人の高校時代の同窓生。
めっちゃ遠い!Facebookとか同窓会がなければ知り合うこともなかったかも・・・
 カナダに来て"はじめまして"の二人でしたが、とても良くしてくれて今の私があります。ほんとうに感謝しかありません。
 一人には、バンクーバーでのアルバイト先(介護関連会社)を紹介してもらい、一人には家探しの手伝いと今のビザコンサルを紹介してもらいました。
 私立カレッジの就職斡旋も一種のコネですよね。カレッジは留学生で商売してますから、卒業後就職がないなら学生も集まりません。実は、私もケアギバーを募集した時母校に声をかけて何名か紹介してもらいInterviewしてもらいました。あいにく条件に合わず雇用できませんでしたが。
 ケアギバーの仕事探しでも、断られても、他の雇用主を紹介してもらったりしました。
 実習先(ヘルスケア系は実習がある)で、ジョブオファーをもらった人もいます。実習先のボスはめっちゃWelcomeでしたが、私は働けるビザがなかったので無理でした。

Meetupの様子

コネの作り方:同窓会、カレッジ・語学学校、教会や日系人の組織に顔を出す、ボランティア活動をする、Meetupなど

・単発の仕事(庭仕事など)をして、その雇用主から別の仕事を紹介してもらうということもあります。芝刈りや、庭の草むしり、落ち葉の片付け、ペットシッターなどは需要があります。

2. カナダには新卒採用がないそうです。だから、今までどんな経験があるのか、何ができるのか、どんな人柄なのかが採用の決め手になります。
 経験をゴリゴリアピールしてください。
 Certificateも大事ですが、Referenceは絶対あったほうがいいです。
 私は、日本で働いていたときの上司3人に英語のレターを書いてもらいました。文章は私が考えたんですけど・・・
 日本は、若い人が好まれますが、カナダは必ずしもそうではないようです。私の周囲にも40〜50代になっても事務系のお仕事で転職活動をしている人がいます。知人は、最近転職しましたが以前の会社の上司に誘われて一緒に転職したそうです。彼女は日本人で移民して20年近くになりますが、まだ言葉の壁を感じつつも仕事の手堅さから高い評価を得ているようです。

経験がない人は、ボランティア活動から。


「(石にしがみついてでも)ここで働きたいんです!」をアピールしよう

 なんだか、日本人は消極的なのか、"ここで働かなくても他があるからいーや"っていう気持ちなのかわかりませんが、面接では実にあっさりしてます。ワーホリだから1年で日本帰るし、働かなくてもいいやって言うのかもしれませんね。それとも、黙ってても向こうから仕事は来るって思ってるんでしょうか?
 私が面接した人の中にも、ちょっと元気がないんじゃない?本当にやる気があるのかな?っていう人がいました。採用する側も、長く働いて欲しいし「仕方ない、ちょっとためしに働いてやるか」みたいな姿勢では採用することはできません。
ここは日本じゃないので、仕事探しは必死の人たちとの競争になります。「母国が貧しくて帰れない」「母国が戦争中」「難民です」など不退転の決意でカナダに来ている人もいるので、いかにもやる気がなさそうだと競争に負けちゃいます。
 
長いね。

岩にしがみついてでもカナダに残るぞー

4. 雇用主にこの人に働いてもらいたいと思ってもらえるようにする

仕事に必要な特別なスキルがあればもちろんのこと、なければ取る努力をする。Food Safe,First Aidなど飲食や人と関わる仕事をする上で必須の資格も、案外安く取得できます。仕事に関連する研修や講習などあれば受講し、試用期間中は自分が使える人間であることを認めてもらいましょう。たとえ、即戦力じゃなくても、英語があんまりできなくても長い目で見てくれる雇用主もいます。ただ、努力しないでぼんやりしていてはすぐ首になってしまうでしょう。日本人はその勤勉性や職業倫理の高さなどで評価が高いようです。せっかくのチャンスを無駄にしないように、自己研鑽です。


5. 雇用主との相性

これは、残念ながらあります。
人間だから、馬が合う、合わないはどうしてもある。3日でクビになる人もいれば、自分から辞める人もいる。
この点は、努力じゃないので不採用になったら縁がなかったものとして諦めていいと思います。

どうしても仲良くなれないニャー

6.シンデレラ・ストーリーなんかない

ネットや留学エージェントのサイトでは成功した人の話ばっかり載ってます。けど、みんな努力してる。永住権や市民権ある人と結婚でもしない限り、最初からJob offerあるとか永住権とれる人は限られた人だけです。就労ビザサポートしてもらって、経験積んでタイミングよく永住権申請できるカテゴリーあったから取れた人がいますが、身近な日本人で最近就労ビザサポートしてもらったとか、永住権取ったとか言う人は聞いたことがないです。
そもそも、COOPの仕事がなかなかないらしい。そして、ワーホリ組は終わって帰ってしまった。本当に残念です。

カナダは給料も高いし、ワークライフバランスも取れてるから夢の国みたいに思えるかもしれませんが、私の知る限り、バンクーバーに日本人の金持ちなんてほとんどいないです。日系の方で一流大学出て一流企業に勤めたり、自営業で成功なさって豊かな老後を過ごしていらっしゃる方もいますが、ほとんどがつつましく普通の暮らしをしてますよ。特に2000年代以降に来た日本人なんか、親の財産でもない限り一戸建てなんかに住めません。頑張って資格取って、カナダ人に認められて働いて、共稼ぎして節約してお金貯めてようやくタウンハウスとかに住んでます。自分は、そのタウンハウスにすら住めないかもしれないですけど・・・(カナダ人でもそうですけど)

最後はカナダで生きていく上での暗黒面をお伝えしました。
ワーホリで1年で帰るのでしたら、将来のことはあまり心配ないと思いますが、もう少し長くカナダに居たいのでしたら、様々なバックアッププランを持っていることが大切だと思います。やっぱり、1年じゃもったいないって!

Victoriaも良いよー
Tofinoもいい
Niagara Falls
Canada Place
Whistler


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