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カナディアンズいろいろ

職場の同僚が、またケガをして休んだ。
彼は私の1.5倍の時給で働いていたが、勤務時間は短い。なので仕事に来る前後の時間はコミュニティセンターでピックルボールやホッケー、室内サッカーをしている。とてもいいことなのだが、そこで、ケガをする。私もたまに誘われるが、仕事の前後にスポーツするよりも寝ていたいから行ったことはない。

同僚は、もともとなにかのスポーツのケガが原因で古傷があるようだ。Physioにも通っている。
でも、懲りない。
そんなカナディアン。
週30時間の労働時間じゃ、家のmortgageが払えないよーと言って、もう一つ仕事を掛け持ちしようかと呑気に言っている。そんなにしょっちゅうケガしてたら仕事にならないでしょーが!と突っ込みたくなる。
もともと、一日12時間働いていた人だ。学校のEA(Education Assitant)の仕事は時給25ドルで、福利厚生は良いが夏休み中は仕事がないし、一日の労働時間は8時間以下なので生活するには不足だという。なので、デイケアの管理者をやったり、手話ができるので障害児のtutorをやったりもしたという。そのどれも時給20ドル程度だったそう。(教員の資格はないが、special needsの教育の資格と経験がある)
子どもたちをキャンプや遠足に連れて行くなど、いい仕事だと思うけど、カナダでもやっぱり賃金は低め。もっとお金になる仕事をすればいいのに・・・しかも、朝は早いし(デイケア→学校の送迎があるため)帰りも放課後デイケアがあるから遅い。自分の子供は自分の働いているデイケアで面倒をみていたそうだ。それは一石二鳥。ちなみにカナダのデイケアの料金はとても高いらしく、預けて働くと給料がほとんどなくなるらしい。その点では、日本の保育や学童は安くてありがたい。

別の同僚もいい人なのだが、毎日のやることリストを作ってその通りにやりたいタイプだ。掃除や、物品の交換、洗濯日、物品の発注など曜日ごとに決めた。ゴミ出しも臭うので毎日捨てようと提案。いくらカナダでも施設や病院は、毎日+都度ゴミ捨てする決まりだ。でも、ここは在宅なので、
「溜まったら捨てる」「汚れたら洗う」「少なくなったら注文する」という体制で何年もやってきた。まあ、物品の節約と仕事量の削減という意味もある。以前はケアギバーが1日あたり1名しかいなかったので、毎日掃除なんかできない。
とりあえず、同じカナディアンでも、お母さんとはまるっきりタイプが違うのだ。
ゴミのことをネチクチ言ってたら「毎日捨てるなんて、とんでもない。常識で考えて!私はルールを作るのは好きじゃない」とキレられてしまった。
ごみ捨ては、なぁ。お母さんの考えはわかるが毎日捨ててもいいんじゃないかなぁ・・・(こっそり毎日捨てようと、私は同僚に囁いた)

でも、そこでめげないのが彼女。もともと長年unionで活動していたので
「Advocateするのよ!」
と、我が在宅介護の現場でもオルグしているのであった。
面白い。

でも、もうちょっと空気読んで雇用主を怒らせないようにしようよ。
雇用主が日本人っぽいのか、彼女が空気読めなさすぎるのかわからないけど、なんで外国人で言葉もろくに通じない私が雇用主の空気読めてカナディアンである彼女が読めないんだろうな。
英語だからOKなのか知らないけど、カナダ人の同僚は、雇用主に結構ズケズケものを言ってるように聞こえる。
一方、雇用主の英語はだいぶ遠まわしなんだなこれが。
このニュアンスが、わからないのか!ネイティブが!

そもそも、雇用主は静かな環境が好きだ。
なのに、カナディアンズは朝からハイテンションだ。
ここの家の人達は、クライアントが夜間発作のために年がら年中睡眠不足なのだから、午前中は静かにしようか・・・
朝まで熟睡できる日は、年に数日もないんじゃないか?
というか、家の全体的雰囲気も落ち着いている感じなんだが。
(まるでおばあちゃんの家)

最初働き始めた頃の同僚たちは、みんな静かめで平和だったのになぁ。
カナダ人って、穏やかで親切で落ち着いてて空気も読める!ってびっくりしたものだった。いや、町や教会で会う人たちはほとんど、穏やかで親切な感じだから、やっぱり今の同僚のほうが変わってるのかもしれない。



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