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[シマハイイロギツネ]シマから始めるギツネ生活2023初夏

(※追走される方のために今回はリアルな金額を可視化しときます。安定のガバチャーです。レートは2023年4月末、1ドル135円程度換算にて。今は…?)

ダクトテープ!
持っててよかったダクトテープ(挨拶)。

さて今年の旅の予定はどうしようか、
と言うところまでなんか世間的な余裕が出来るようになった今日この頃。
なんせ世界の断裂からもう3年が経過しているのだ。
過去三度の旅は相当に無理もしたし検査で余計な金を払ったりでまぁ、でも今は本当の自由だ、好きにやりゃ良いんだ。そう決めて計画を煮詰めていくのだ。じゃあ今回はその辺から。
今回はシマハイのシマ、それからサンタバーバラ。
今回はアメリカを横断することはなく、カリフォルニアを上下し完結する。
飛行機はロサンゼルス、あと車、電車。シマまでのフェリー。重畳、さっくりと情報を集めていこう。

初期に目を付けていたのはカタリナ島。
ここはリゾート地で、公式でシマハイの写真もちょくちょく上げている。
されどリゾート地で、ヒトの臭いが強すぎる。
エンカ出来るかは運次第が強い。

もう一つの案も結構早い段階で出来上がっていた。
サンタクルス島、しかしながら、そう、キャンプ地である。
ちょい調べたらキツネに注意だとかキツネに食糧を盗まれるだとか、願ったり叶ったりな、しかしなんせ野営そのものが未経験であるため、
どうにも想像がつかないものであった。
テントを張る、飯を炊く、夜を過ごす。補給は受けられない。いまいち踏み込めないジャンルだ。
そうだ、ゆるキャンを見よう。思考をコンパクトにしよう、それと外でビールを飲もう。想像力で割り切ろう。
事前調査、シマの情報を収集。
それから最低限の野営道具の調達

最低限、テント、寝袋、ガスバーナー、
それとまあ、携帯機器のバッテリーを多めに。
(ああ、これはあとで気付くのだが電波が飛んでないので情報機器は全くもって役に立たんのだ)
そんな感じで装備を煮詰めていく。

日本から持って行くには結構かさばるし現地で調達しよう、したらウォルマートだ!
ハワイで見たけどアウトドア用品は何でも揃う。
しかも安く。なんたってアメリカの国技だ。
3人用テント、7フィート角で25ドルか。
そこまで安く手に入るなら一式使い捨てるつもりで揃えよう、

かくして発想の転換、現地調達、消費材として。予算は100ドル。

いや、ちゃんとしたのを、例えばコールマンのポップアップテント(それでも70ドル)とかしっかり永く使えるのも考えたけど日本に持って帰れないんだ。寝袋はあるから持って行こう、ベッド敷はそこそこいいのを買おう、快適さが違う。6000円。
ガスは多めに持っていくとして軽量バーナーとやかん、フライパン、これで最低限、それだけ確保出来たらあと食料は現地で揃えればいい。
ちなみに確実に必要な物はウォルマートのオンラインで注文して店舗でピックアップすると確実だよ。ガスとか。

それとビールだ。
地図上で近場の醸造所をブックマーク、良い感じではないか。
まぁそこそこの荷物になるけどボストンバッグふたつに収まるだろう。
スーツケースで島に渡るわけにはいかんからなあ。
そう、必要な物は現地調達すれば良いという事に気付くと計画が現実的に、想像がはっきり形を持ってきた。

さて予算を作れたところで次はキャンプサイトの予約だ。
これはNPS(何の略だっけ?)のrecreation.govから選択。
んー、3連泊……取れない?なんかごちゃごちゃ触ってたら何とかなったけど纏まった日にち空いてるのは難しいのだろうかとか。
1泊20ドル×3。
よし、ここまでで問題なし。日程決まったら次は船。Island Packersてトコ。42ドル。行きと帰り。
さてそのあと、帰ってきてから酒場で飲む、そこからサンタバーバラまでは電車?いや帰りの便がタイトになるな、lyftでも50ドル程度、でサンタバーバラだ、近いっちゃ近い。
それとサンタバーバラ動物園側のいつものモーテル。
ベンチュラまではレンタカー、翌朝返す。これが95ドル
外車?乗れるよ?有効な免許証、パスポート、それと右折の方法とガソリンの入れ方知ってりゃ何とかなる。大丈夫よ。
行こう。良い感じに点が線になってきた。

あとは往復の飛行機だ。んー、高いな。
そういや広告が出てた、zipairての使ってみよう。
LCCなんだけどロサンゼルスまでの長距離に対応している。これは驚いた。
格安で太平洋航路を渡ることが出来るのだ。
しかしLCC、フルサービスと比べると……まず機内サービスは無し、機内食別、預け荷物は別料金、なるほど。
それから、もう一つ、こっちの方が重要だ。
いつもだったら金曜の夜だとかに出発して日数を圧縮するわけだけどどうも昼便しか出ていないのだ。つまり休みは行ってから移動することになる、と言うのがなんとも面白くない。
帰りも朝早い。うーーむ。まぁ、物は試しだ。これに関して良かった良くなかったはあとで評価しよう。
やーしかしぶったまげるほど安いな。
基本料金¥55,000に空港諸税、貨物パッケージ付けて往復14-5万?
もしこれが効率よく太平洋を横断する手段って事になったらもうこれから先ご愛顧しちゃう。良いぞ、良い感じに決まってきた。
あとはサンタバーバラからのAMTRAKの予約で完了。23ドル、プラス指定席が16ドル(付けても付けなくてもいい、トラブル避けに付けとくのが無難)
予定ビッと組めた。満足。さて当日。

4月29日土曜日。成田である。
最早往時の賑わいを取り戻しているのである。
結構なことであるがもう混雑してて全然列がはけない。
そのzipairもえらい混んでた。なかなか大変だなぁ。
だがこの世界中が封じ込められてたときを思うとなんだかこれはこれで戻ってきた日常みたいで良いではないか、と思うのである。
とにかく発券だけ時間掛かって中はスイスイであったけれども。
免税店もだいぶやっておる。
搭乗エリアにセブンイレブンがあったので水とポケットウィスキーを買い込み出発の時間まで待つ。やや押し気味ながら無事に出航。
飛行機はなんてことは無い、席もまぁいつも通り窮屈だから他に言うことはない。ただ今はだいぶに満席だ、どうも人のいなかった頃と比べるとパーソナルスペースの窮屈さを感じてしまう。酒飲んで寝てしまおう。
機内では気の利いた何か放送なんてないので録画のジャパステでも見よう。
酒を飲みながら気持ちよくなれる。素晴らしいな、ああ。
はいロサンゼルス。快眠であった。

頭ぽやぽやしながら入国。
あと車借りて、さてその前の週ぐらいに地元の友人と飲む機会があったのだがロス行くって言ったら大谷さんグッズを買ってくるのだという。
仕方なくアナハイムまで向かう。
高速で約1時間ぐらいでスタジアムに到着。
今日は試合のない日なんで人は居なかったが、ショップでお買い物することは出来る。
しかしなんというか、物がない。わぁ流石大谷さんだあ。

あとはとりあえず、スタジアムの写真やら何やら行ってきました感のある写真を撮ってなり、そのまま再びハイウェイでベンチュラに向かう。
部分的に混雑しつつも快適。3時間ぐらいで市内に到着。
ところどころでChannel Islands st.などの文字がありテンションが上がる。海を隔てた向こう側はギチューネのシマだ。

さてここで目を付けていたビール蔵を回ろう。
一つはTOPA TOPA BREWING
缶のデザインも素敵、ハイキング、キャンプをテーマに寄せてる。
いい雰囲気だ。
それから、POSEIDON BREWING
これは深海をイメージした造りをしている。なかなかに面白い。ただ逗留しようと思ったけど惜しいことに車だったのでここはシマから帰ってきてから寄ることにしよう。

良いセンス、海にまつわる

それから予定通りにてウォルマート。
缶詰、トルティーヤ、ソーセージ、ザワークラウト、ピクルスにマスタード、チョコレートとナッツ、プロテインバー、それにキャンプ・ガスに格安なフライパン、それに、ペプシ、丈夫そうなプラスチックのカップ、他なんかいろいろ。
それと取り置きサービスで予約したやっすいテント
やや、随分パッケージが小さいけど大丈夫か。
追加装備に100ドル、それと食糧や水・衛生用品、
全部でだいたい250ドル。(※ビール60ドル程度を含まず)
さて全部か、これで全部か。結構な荷物になってしまった。今日の寝所に向かおう。車は明日の朝返却する。
あぁ、そんなモーテルの両隣が大麻カフェであったのには目を瞑るのである。治安…?

さてと、おお、部屋は広い。荷物を広げても充分。
さて荷物の詰め込みをしよう。
ボストンバッグ2つにぎゅうぎゅうに詰め込む。
ビール、換算で一ケースは流石に重いな。
さてどうしよう、と考えながらエアコンを付けると爆音が。
室内のエアコンが壊れていた。
おそらくファンが何か中でつっかえてるようなガリガリ!ガリガリガリ!という恐ろしい音を立てる。困った。
フロントに相談したところ隣の部屋に変えてもらうことになった。
ベッドが二台でこっちは床が狭い…がまぁ
あらかた片付いたのでもういいことだろう。
出来上がった荷物を担いで部屋を往復する。やや、重いな。
こんなの持って移動はしんどいんじゃあないか。
中身は消え物、使い捨てるものだとしても。少し減らす(つまり飲む)。
さてあらかた片付いた。
ウォルマートそばのパンダ・エクスプレスで買ってきたオレンジチキン乗せチャーハンも冷めてしまった。ゆっくり休もう、張り切って、ぐう、明日からは島だ。

二日目である。
寝坊した。
随分とまぁ、疲労が残ってたようで気が付いたら朝の11時であった。
あぁ、なんてこった。慌てるより頭を回せ!
とりあえず船の会社に電話して午後の便に振り替えてもらう。
ありがたいことに変更に伴う料金は掛からなかった。
それよりも時間が無い。
レンタカーを返す、タクシー呼んで、船会社行ってゴメンナサイと繰り返し頭を下げ、幸い乗客が少なかった午後3時の便に入れてもらう。

荷物を預け周囲の探索に。今度は2時間の猶予がで来てしまった。
土産屋でもめぼしいキツネグッズもなく、
船会社に戻って島のガイドやポストカードなど購入。

おお、ぬいぐるみがあるじゃないか。
ただサンタバーバラの子よりもワイルドな顔をしている。
お迎えはしない、うちにはもう2匹いるので。
さてまだまだ随分時間があるのでおとなしく船を待つ。
売店で買ったコーラにポケットフラスコに入れたウィスキーをこっそり注ぎ混ぜ込みながら待つ。やや、船が来た。
まずは下船する方々を見送る。それから乗り込む。
乗り合わせたのは私以外一組だけであった。
我々を乗せて島に再び戻り、第二便の旅客を乗せて戻ってくるのだろう。
うーん。

船の中は退屈ではないが単調であった。約30分ぐらい。海風で少し寒い。
それにしても皆装備が本格的であったなあと。
Tシャツにアロハなんかじゃない、模範的なトレッキング装備というか。
あぁ、本当に何も知らない初心者故その辺は許されよ……と、船は港に着いた。
それからシマには携帯の電波が届いてなかった。むう。
いや旅先で携帯を見るのに費やすのは、と思うが見つけたキツネはいち早く報告したいのだ。
まぁ、桟橋ならギリギリちょっとだけ届くのでまぁ……と。

さてシマに揚がったときにレンジャーさんから注意事項を説明される。
食べ物から目を離さない、それら荷物はロッカーに入れる、
キツネに触れない、餌を与えない、海鳥やカラスに気をつける、
ゴミや火の始末など。ちゃんと予習してきたから大丈夫、心得ている。
さて荷物をキャンプサイトまで運ぼう。
500m離れてるがまぁ何とかなるだろうと。
いやそうも行かなかった。
悪路ではないが砂利道にそれなりの重さのある荷物。
一往復でもうヘトヘトになってしまった。
あぁ3泊分の缶ビールの入ったパッケが重い。実に500の1ダース半。
帰りには減ってるだろうがこれはなかなか。
次に行くときにはもう少し考えなければならぬ。

よろよろと歩いているとスイとキツネが現れた。
驚いた。なんと小さく愛らしいではないか…
いや、こんな簡単に遭遇するのか、人を恐れないのか。
ここはキツネの縄張りだ、あくまでも人は来訪者なのだ。
可愛いよりも驚かされる方が先に来た。
あぁ、カメラカメラ、携帯しかない。あぁ…
本当にキツネの島なんだぁ……あーうん、可愛いな、たまらなく。
と携帯で撮った芯のずれた写真を見て思う。
さて荷物を運び終わったので設営をしよう。
エイやッとテントの梁を立ててペイッと天幕を張る。
地質はとってもサバゲ土である。そしてフルオートで抜けないブッシュ。
盤面が膠着したときに嗅いだ湿気を含んだ匂いだぁ…。
完成のイメージ無く説明書を追って組み立てていくのはなんとも難しく感じた。だがこれで基地は出来上がった。食糧などはロッカーに仕舞う

近くに飲料用水の蛇口があるので必要ならばそこで汲むか。冷たくて良い。
あー…缶ビールとかは野晒しで構わないだろう。
初めてで馴れない設営をキツネが見ている。いつのまにか日が落ちていた。落ち着く頃にはあたりは一面の闇であり、言わば消灯の時間であろう、
強い光を放つランタンの光をタオルで隠し薄めながらこそこそと湯を沸かし、どん兵衛で腹を満たす。そういえば今日飯食ってなかったなあ。
かくして一日目は終わった。
俺もその闇と静寂の中に身を浸すと、風の音、
それからカサカサとキツネ、キツネの歩く気配がする。
いるのだろう。ぐぅ。

ザァァァァァァァ。二日目である。雨が降っていた。
安物でもテントは丈夫に耐えてくれる。ありがたい。
もちもちとグラノーラバーを囓りながら思う、
しかしどうするんだこの雨。だが早々に雨は止んでくれた。
土の臭いがする。サバゲフィールドの。
やがて日が差す。良かった。雨で一日潰れると嫌だからなあ。
雨が止むまではテントの中でカメラの点検をしていた。
350ミリなら当たるだろう。
その辺にキツネが現れるとして……いや、ちょっと近いのだ。

キツネがいるのだ。

そりゃもうどこにも。
大胆にも主人不在のテントの周囲を練り歩き、食べこぼしを漁っている。
それをしばらくは飽きるまで追いかけ回し、それから遅い朝飯にする。
日本との時差は14時間だからそうだなあ、
今は夜の11時として皆眠りにつく頃であろう。
フライパンに火を掛けスパムを焼く。
先に湧かして置いたお湯でパックのごはんを温め20分。
ピクルスとザワークラウトを盛る。できあがり、スパムごはん。
それとビール

あぁ、キツネがテーブルを覗き込んでくる。
やらないぞ、駄目だ上がっては。あっち行きなさい。
そうまぁ、大胆に近付いては来るもののあと一歩を詰めてこないというか、
盗んで逃げる、そういうことだろう。
触ってはいけないが触るのも難しいであろう。
俺の食事が終わると興味を無くしたように去って行った。
かくして腹が満たされたところで宿営地の端までキツネを探しに行く。
テントが少なく、開けた場所に出たらまた戻る。
なんかレベル上げしてるみたいだぁ。
キツネいなくなったなぁと思ったらテントで休息を取る。
しばらくするとまたキツネが生えてくる。その繰り返し。
やや、もう午後5時か。夕飯にしよう。
シンシナティ・チリの缶詰。フライパンでザッと煮立たせチーズを盛る。
それから先に焼き目を付けておいたトルティーヤの生地を並べる。
うーん、まぁ上々ではないか。
相変わらず食事時にはキツネが現れ、
散らばったチーズの欠片か何かを啄んでいる。
餌付けはせんぞ。あっちいきなさい。
さて食事も済み、ビールも何本か片付け、充分充分。
さて煮炊きしたあとを片付けよう。
そう気が緩んだ瞬間キツネがビャッと飛び出してきた。
まず第一にチーズを庇ったが奴の判断は違っていた。
トルティーヤの袋に飛びかかりそれを持ち去った。
一瞬の出来事だった。盗まれてしまった。
あぁ向こう二日分の主食が、何より野性の生物に間接的に餌付けをしてしまった。それはそうだ、ここに現れるキツネは味のある嗜好品よりも先にカロリーを必要としているのだろう。
じきに日が沈んでいった。午後7時ぐらい。
まだキツネを追う。

夜になった。月明かりの中にキツネの動く気配がする。カメラに懐中電灯をマウントし、夜のキツネを撮影。活動量については大きく変わらない。キツネの迷惑にならない程度の光量でキツネを照らして写真を頂く。キツネ。

闇が落ちきったあとでも明かりの下で宴をする者らもあり。本当に深い闇が訪れるまで、午後9時。眠りにつく前に少し散歩でもしよう、桟橋まで行けばかろうじて電波が届くので今日の分のキツネを転送する。
少し寒い。ベンチに座りながら缶ビールを飲む。
いろいろ思いに耽っていると時間が溶けていく。
テントに戻ろう。あぁ、ちなみに風呂はないが……イスラエル製の軍用ウェットティッシュで全身を拭う。一応の清潔は保たれる。
ついでに一つ。現地で売ってるウェットティッシュは滅菌剤こそ含まれているがアルコールはほとんど含まれていない。そこでダイソーのアルコールティッシュを持っていくと色々便利。あとはリステリン無香料、清拭に良い。

あぁ、そうそう。今回のダクトテープのお役立ち。こよりを作って紐にして飲料水のボトルに吊り紐をつけたり、どうも収復がうまく行かないベッドマットの背を割って直接空気を吹き込むのに使ったり(どうせ持ち帰れないのだ…)あとはなんか、とにかくなにか全てをぎゅうぎゅうに縛るのに重宝した。

三日目は快晴。だいたい昨日と同じである。
適当に起きて、ごはんを作り、ビールを飲んでいるとキツネが現れるので写真を撮り、キツネが枯れたら桟橋まで行き、本土にデータを転送する。ギリギリ電波が届くのだ。
さて、キャンプサイトに現れるキツネはどうもしょんぼりしている。
耳に、あるいは尻尾にダメージを受けているのだ。
有識者によると耳はおそらく耳ダニの影響で、尻尾は、これは俺の想像だけど、おそらく闘争痕(時に今にもちぎれそう)だろう。
一方で、トレイルの方で獲れる(予習してた範囲の)キツネは目に光のある美ギツネなのである。
推定だけど、集団におけるランクで自分で餌が取れる社交性のある、つまり強者ギツネは高地で自活し、そうでないギツネは人のいる場所で半野良のスカベンジ暮らしを送っているのかも知れない。
今回トレイルは予定に組み込んでなかったので要追試。

お昼はソーセージ(トルティーヤ抜き)。
むう是は、焦げるほど焼くのが美味いのだろうか。そしてビール。合間にキツネ。ピクルスとザワークラウトで野菜を採る。
そう、飲むために来たのだ。そしてキツネがいる。
かくのごとく。まったりと過ごすのである。
午後は塩と日本酒(久保田があればよかったけど今回は八海山)を祭壇に捧げ、残された半日、それから夜の戦果に期待する。
グラスを傾けながらキツネのリスポーンを待つ。
時々食べこぼし待ちのキツネがやってくる。
遅めの夕飯は味噌粥。あぁ、島に店はないけどダイビングショップでちょっとした消耗品は買える。

ロゴ入りで可愛い

夜は昨日と同じ、備えておいてよかった夜戦用カメラ。あぁちょっと寒い。
少し寂しくなったので電波の届く桟橋まで行って皆の様子を確かめる。
あとログボ…けものf…えぇ釘!?
就寝は午前1時頃。もう使わない荷物は詰めてしまおう。細かいものはまとめて。出たゴミもギュッと纏めておこう

四日目。
今日はキツネしないで船まで時間あるからぐうたらしてようと思ったら朝一便で1パーティが到着、サイトを譲らなければならぬことに。
チェックアウトの時間はまだあるのでは…と思ったけど搬出に1時間で結局11時には完全撤収となった。

一日余計に取って、最終便で帰るのが良いのかもしれんなあ。

桟橋で暫く待つ。荷物は軽くなったけどカサがあるのでやっぱり往復。
見かねた地元キャンパーが台車貸してくれた。
すみませんねぇとっとと撤収しますので、はい。

波止場にはボーイスカウトのような装束の少年少女がいた。
これから滞在するのであろう。
なにやら度胸試しにバイオトイレ(要するにボットンだ、シマには下水道がない)に入っては悲鳴を上げて出ていくのである。あぁ、そうなのだ。誰か最後に使用した者がトイレの蓋を開けっ放しにした結果、うんちバイオームから湧き上がる空気より軽いアンモニアが個室を満たしている。気を付けよう。トイレを済ませたら便座の蓋を必ず閉めること。ガス室になるぞ。

船は4時だからあとは桟橋にてしばし佇む。
2時間ほど余裕あるな。
なかなか有意義であった、としばらくしたら荷物から目を切った数刻にカモメとカラスがゴミ袋…いやしっかりした作りのすてるもの袋のチャックを開け、中に侵入しようとした形跡が。
あと鞄に差しておいた余ったペーパータオルのロールに啄んだ痕がある。ここまでやるのかあ。
余った袋麺に穴が空いてたりわずかに残ったナッツの袋が中に散乱してたり。まぁ言うほど実害でもないけどちょっとこれは失態。おのれカラス。距離おいてこっちが隙を見せるのを窺ってやがる。
ん…カラス?こんなデカかったっけ?と思い返してみた。そう言われてみれば確かにレンジャーさんはcrowではなくravenと言っていたのだ(←そのとき両者の違いはわからない)アー翼ひろげるとめっちゃでかい。こえー
桟橋でしばし佇みつつ、今回の冒険(とは言っても定住してただけ)について思いを馳せつつもようやく旅が終わる感。

さて船が来た。
今回はこれからキャンプに入る人満載。これから帰る人も満載。
満員御礼だあ。
物資については最後まで困らなかったね。
なにぶん大荷物であったので…次回軽量化、輸送の最適化について。
さてさて。船はゆっくり陸に向かう。
途中イルカやクジラの群れと遭遇。海棲フレンズはさほど…だけど流石に群れで船の横を過ぎ去ったりジャンプしたりワッフイしているのを見るとこれはなかなかソソられるのだ。迫力ありますね。なんとかクジラ。聞こえた単語で検索(ここでようやく電波が入る)で調べたところ。バシャーン

さてようやく地上に戻ってきた。
もうちょっと、ギチューネグッズを買い増し、
タクシー待ってposeidon brewingに行く。
ここは楽しかったな。ビールは美味いしケサディーヤもなかなかに合う。色々おすすめはあるけど別紙にて纏めておこう。自分のためにだ
しかし毎日ビール漬けだけどまぁ飽きないのこと。
趣味は海外旅行とビール。そんなんだぜ俺。

2時間ほど楽しませてもらい、あとはお土産にするビールもピックアップし、そのままタクシー(ryft)呼んでサンタバーバラ動物園前のモーテルに。33miles40分程度で50ドル。これは選択に入るであろう。
さてさて到着するなりベッドに飛び込み。シャワーを浴びねば…。

5日目。爽やかなお目覚め。今日からはサンタバーバラに停泊。
朝は…何だこれは。ブレックファースト味のカップヌードルとは。
いやまあ、たしかにアメリカン朝食な味。
マックグリドルみたいな、ただまぁ特別美味しくはありませんね。どうして作った
さてサンタバーバラ動物園までは徒歩なんでいきますよ。
そうキツネまで走っていくわよ!
っと、時差14時間もある以上日本は深夜?なので夕方あたりにレポ出しすればちょうどいいタイミングでTL流れるかなって(つまり活動時間帯は日本時間の午前1時から午前7時)
なので投稿は朝と夜のタイミング。皆様にとれたて新鮮なキツネをお届けします。
てかキツネだけずっと絞って飽きないものなのか……(実際飽きない)
おっと年パス更新しないと……日本のカード使えないから現地で現金支払いするしかねえのだ。参考までに。(去年は領収書を仮パスに)
これでまた来年も来れるのだ。ただ5回通わなきゃ元が取れない(年パスが100、1日券が20)なので元取れてるかどうかはまぁ寄附として
あとはまだアレの影響で入園の際にはまだ予約が必要なんだよなぁ、
次からはオンラインで予約してねん言われた。
操作分からなかった(頻繁にログアウトされる)ので直接電話した
それではしばらくキツネをご査収ください。

さて今日もキツネがキツネハウスに収容されるまでを見届けた。
今日は終わりだ。
だいたい午後3時ぐらいなので園内をぐるり回って撤収しよう。
グッズ増えてるかなーと思ったけど特には別に。
あっthe mounatin(かっこいい動物イラストとヘビーデューティな分厚い生地のシャツ)とのコラボTあるやん買っておく
さてどうすっかなぁ、とりあえずホテルに戻って溜め込んだパンツでも洗うかのう。

あぁそうだを投げに行こう。
実を言うとこの街のことを動物園以外知らなくて、
よくよくなんか調べてたら斧投げ屋があった。
動物園は市街から離れてるのでタクシーで駅超えた方に。
あぁ、こんなに栄えてたのか知らなかった。
良さげなパブや生牡蠣屋があるなあ。
予約の時間まで30分ほどあるし行ってみたいところではあるが今日は酒を入れないでいく。危ないしね。
さて斧を投げますよ。
手で投げるのではなく質量の移動を推進力に変えるとかでこう、
重力と振りの力に任せて放る。投げつけるのではなく。
ルールらしきものはなかった(とりあえず斧投げてゴスン!って気分爽快)のでとりあえずマトへの命中率で。
ハミ出た場合バイタル掠ってるので大きい方のダメージとする。
最初はこう…真っすぐ飛ばないと言うか手投げになってたので全然刺さらなくて…記録によると最初ミスだったり1ダメージだったりバッかだったけど後半になると3~4、ときには5が増えてくる。要は慣れなんですかねえ。
力を込めずポイっちょする感覚。
いやとにかく気持ちよくて、最後の方無心で投げまくってた。
いや頭空っぽにできるから最高に楽しいのよ。
お気に入りは軽量か塹壕スコップですよろしくお願いします。
やあ気持ちよく投げ終わった。
本当斧の存在を教えてくれたまよいちゃんありがとう。
と斧と座禅とツーショットの写真投稿したら拾われてその日の配信斧投げでかなり嬉しかったんですよ。
さて満足してしまったので今日は帰るのだ。
ビール飲みながら情報整理しよう。しばらく電波に触れられなかったし、
しばらくGWで遠征している方達の様子を得たれなかったりねえ。
キツネがいっぱい、放流するなら今じゃあ!
ンーしかしルイスくんもクラークくんも美ギツだなあ。
しばらく野良の子ばかり見ていたので一層強く感じる。
ふわふわ感が違うのだ。
それにシマのキツネはソロ遭遇ばかりだったけどここではキツネのイチャイチャしている姿からしか得られない栄養素(※オスです)

6日目。特に何か、というのはなく、今日も一日キツネを擦る。
そりゃもう9時5時で。
今日はごはん時間でバックヤードの扉あいてたので部屋でくつろぐキツネが見れたよ。
あとは普段通り可愛い。だってそれぐらいしかなくなっちゃうので。

閉園後はスーパーマーケット巡り。トレーダージョーとか野菜どーんとおいてある店とか、メキシコ料理を中心においてる地元密着型のお店とか。

動物園のある街

figuroatopatopaのビールの店売りあったので買っていこう。
半ダース単位で売ってるので種類集めようとすると毎日飲むビールが増えてしまう。
帰り道夕飯どうしよう。
そうだった、ピザがいいなあ。
サッて出てくるピザ屋があったんだ、試したい。
ネットからの申込みはなんかつっかえたので直接店舗に、
レギュラーのペパロニ、プレッツェル耳を選択。
ピザはアメリカの農業力の精髄だね。うまい。

pizza,pizza

ビールの効き目もあり気がついたら3/4を食らっていた。
脂もしつこくなく冷めても美味い。
最後の一切れまではいけなかったのだがそれでも。
ふう満足。これでここへの滞在、2日めが終わる、明日は帰るだけ。
午前中は動物園に行ける。
午後は駅前にあるtopatopaのパブで時間を潰しながら夕方電車でロスに帰ろう。
今回持ち込み持ち帰りの荷物少なかったので余裕で詰め込めた。
ただし積載限界とこれ持って帰れるのかって重さが。カートで転がすと言うより引きずっていく。

デカくて重量感のあるアメリカの鉄。

7日目。撤収の時間だ。今日は午前中だけ動物園に行こう。
ギチューネ?今日も可愛いね?あれ…ハウスに籠もってしまった。
困った、もうここに滞在できるの数時間もないのに…
どうする?どうしよう…このまま収穫なくしょんぼり帰るのか?待とう、ギリギリまで。したら残り30分ってところで帰ってきた。
あぁ、助かる。しかもよく動いてくれてる。
ついでにヘソ天でお腹の苦肉ホワイトも見せてくれる…素敵だ。

今回の成果は実に上々である。
預けた荷物はわずかにチェックアウト時間を過ぎていて渋い顔されたが知らないもう何も気にしない。現在午後2時、ロサンゼルス行きの電車の来る6時までビールを啜りながら待たねばならぬのだ。長いな、要チャート再考。ここでビールの買い足しはせず(ロス駅前のホテルについたら翌朝発)あんまりそんな酔えないままふんわりと駅に向かう。ケツを擦って穴開けたカート付きボストンバッグを引きずりながら。そろそろダクトテープでも耐えないのだ。電車はおよそ3時間ほど、日が落ちる、ちょうどサンタバーバラ動物園の裏を通る、日は落ちて闇の中列車は進む、そしてロサンゼルス駅へ。10時ぐらいか、なんというか治安の悪い匂いを消しきれないのだ。流石に路上エンカはしないだろうがそう。距離にして10分ほどでチャイナタウン近くのホテルに着く。設備こそ古いが中華料理屋めいた内装もシヴい。そして何より浴槽がある。わぁい。やはり湯で煮られることは疲労回復につながるということを痛感した。疲れが淀みになって溶けていく。その後は前述の通り朝発つだけだから寝るだけ。そのままパンイチでベッドに沈んでいった。

翌朝はかつてないほど快調な目覚めであった。ここから空港送迎のバス(しかも10ドルと格安!)が駅から出ているのだがまたその場所が駅の裏で遠いのだ。ぎりぎりタクシー使ってよかった距離。そして朝でも治安の悪い空気が漂うロサンゼルス・ユニオン駅。あとはまぁ、普通に帰るだけ、チェックインして、スシ屋でアヒのポキ丼を食って、あとは飛行機乗って…おおよそ13時間。成田に到着。これにて無事に旅は終わる。あぁいや、終わってなかった。あぁ、スカイライナーが車両故障で止まっている。駅構内で待ってる間ほんと何にも出てきませんでしたね感情。鈍行でJR成田→錦糸町→秋葉原着、これにて終了。次の旅をお楽しみに。さてあとは旅の写真でも適当に。それじゃまた。

追記:友人宅でビール開け会をしました。
これが楽しくて。
海外旅行、蔵巡り、キツネ追いと全部満たせてとってもお得感。

ブルワリー風のタップ・ノート
買い込みすぎたところはある
裏は今回の写真あつめ

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