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動画制作で困っている人の手助けに!視聴ニーズ分析ツール「Vid Analytics(ビッドアナリティクス)」開発秘話と使い方|CINCの出来事

CINC TIMES編集部です。
CINCでは、特定のテーマに関するYouTubeでの視聴ニーズを調査できる「Vid Analytics(ビッドアナリティクス)」を開発し、2022年5月25日より無償で提供しています。

そこで今回は、「Vid Analytics」の開発担当者であるSatoshi.Sに、開発の裏側やツールの使い方を詳しく教えてもらいました。

「Vid Analytics」の由来とロゴに込められた意味

「Vid Analytics」の「Vid」は、映像を意味する「video」から来ています。
「Vid Analytics」は現時点ではYouTubeの視聴ニーズの分析機能を提供していますが、将来的にはTikTokなど動画全般をカバーできるようなツールにしたいという展望もあり、見ただけで「動画のことを分析するツール」とわかる名前にしました。

ロゴは『「ビッグデータ」や「分析」を強調するようなデザインにしたい』とデザイナーの方にお願いし、作成してもらいました。

▲「Vid Analytics」のロゴ。

「Vid Analytics」開発の背景

「Vid Analytics」の開発のきっかけは、社内の工数を削減するためです。

CINCでは、主に企業向けにYouTubeコンサルティングサービスを提供しています。サービスの提供にあたってコンサルタントがYouTube上のデータを収集し、分析するのですが、既存のYouTube関連ツールではなかなか最適なものが見つからず、手作業で調査を行っていました。

そこで、2021年5月頃にアナリティクス事業本部内で発案があり、ツールを開発することになりました。

ツールを開発するプロジェクトを立ち上げてからローンチまで、かかった期間は1年ほどです。

私はCINCの前にSIer(エスアイヤー)で6年ほど開発に携わっていたのですが、ドメインを取得したり、サーバを用意したりとツールを公開するためのインフラを構築する作業は初めてだったので、特に苦労しました。

開発作業は私1人ではなく、CINCの主要サービスKeywordmapシリーズの開発者である取締役副社長の平と共同で行っています。

平にはツールの試作段階から何度もフィードバックしてもらい、『キーワードを入力して結果を「見る」をクリックした後、次に表示される画面がどれだけユーザーをわくわくさせられるかが大切』という指摘を経て、今のツールの形になりました。

「Vid Analytics」の特徴と使い方

「Vid Analytics」は、特定のテーマに関するYouTubeでの視聴ニーズを調査できるツールです。これからYouTubeチャンネルの運用を始める方や、企業のYouTubeチャンネルの運用担当者になったものの、どのような動画を制作すれば良いかわからないとお困りの方などに使っていただきたいと考えています。

YouTubeチャンネルを開設してみると、チャンネルの登録者数や動画の再生回数が思うように伸びなくて、悩ましい時期があると思います。チャンネルの登録者数があまり多くない状態でも動画の再生回数を伸ばすには、視聴ニーズを的確に押さえた動画を投稿し、ブラウジング機能(YouTubeのおすすめ動画を紹介する機能)でおすすめされる必要があります。

「Vid Analytics」は潜在顧客層が見たいテーマを発掘し、視聴ニーズを押さえた動画コンテンツを制作するのに役立ちます。

今回は「筋トレ」というワードを例に、使い方をご紹介します。

動画の視聴ニーズをワードクラウドで視覚的に分析

トップページの「分析したいメインテーマ」と書かれた枠に、作りたいと考えている動画のテーマを入力し、「分析する」をクリックします。

分析が完了すると、登録したメールアドレスに通知が届くので、結果を表示します。すると、メインキーワードの「筋トレ」と関連する語句がワードクラウドとして表示されます。

ワードクラウドは左上のボタンで「合計再生数」「平均再生数」「動画本数」を切り替えることができ、それぞれ数が多いワードほど大きく表示されます。

▲このボタンで切り替えます。

ワードクラウドは左上のボタンで「合計再生数」「平均再生数」「動画本数」を切り替えることができ、それぞれ数が多いワードほど大きく表示されます。

初めは「動画本数」での表示がおすすめです。動画本数が多いテーマは、それだけよく動画が作られていると考えられます。

一方「合計再生数」は、登録者数の多いチャンネルの動画が再生回数を稼いでいる場合もあるため、注意が必要です。

▲「筋トレ」で調べ、「合計再生数」で表示した場合。
「ダイエット」というワードが大きいのがわかります。

ワードクラウドの下側では、表示されているワードが含まれている動画コンテンツを確認できます。テーブル表示とサムネイル表示が可能なので、使いやすいほうに切り替えてください。

ここでは、動画のタイトルや視聴回数、伸び率、公開からの経過時間、チャンネルの登録者数などを一覧で比較できます。
一覧の中から動画制作の参考になるコンテンツを探すわけですが、特に「伸び率」に注目します。伸び率が大きい動画はブラウジングで視聴回数が伸びている可能性があるためです。

また、「筋トレ」と入力した状態では、筋トレと直接関係しないような動画も表示されるなどのノイズが見られるため、絞り込みが必要です。ワードクラウド内のワードをクリックしたり、再生回数や伸び率、チャンネル登録者数、言語を選択したりします。

今回はワードクラウドの中から「腹筋」を選び、チャンネル登録者数は1万人以下かつ伸び率は110以上、日本語のみで絞り込んでみます。

▲「筋トレ」の中でも「腹筋」がテーマで、登録者数1万人以下のチャンネルが投稿し、伸び率が110%以上の日本語の動画に絞り込むことができました。

主に伸び率が大きい動画を参考にしながら、自社で制作するコンテンツのテーマや内容、サムネイルの見せ方などを考えていきます。

「キーワードを読み解く」タブでキーワードを分析

「②キーワードを読み解く」のタブをクリックすると、ワードクラウドで表示していたキーワードを一覧で確認できます。ワードクラウドではなく、リストで確認したい方におすすめです。

▲検索キーワードで表示されている伸び率は、直近と過去の検索ボリュームを比較したパーセンテージです。伸び率が100%に満たないということは、直近はニーズが下がりつつあると考えられるので、100%以上のキーワードを候補にするのが良いと言えます。

入力したキーワードとよく出る掛け合わせキーワードの検索ボリュームや伸び率がわかるほか、ワードクラウド上では「ニーズの幅広さ」の数に準じてワードが大きく表示されます。テーマの幅が広い場合は、大きく表示されているワードをクリックし、さらに絞り込んでみるのがおすすめです。

動画制作で悩んでいる方に、まずは使ってみてほしい

YouTubeチャンネルを始めたばかりの頃は、何をすれば良いかわからず、悩むことが多いと思います。YouTubeで何となく動画を見たり、インターネットで制作方法を調べたりして、時間ばかりが過ぎてしまい、焦燥感に駆られることもあるでしょう。
「Vid Analytics」は、そうした方にぜひ使っていただきたいツールです。我々が何かしら力になれることがあると思いますので、まずは無料で使ってみて、わからないことがあったらサポートに問い合わせていただければと思います。


「Vid Analytics」のご利用はこちらから。


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