芸人がYouTubeを味方につけることでテレビ出演に繋がる昨今のお笑い事情

お笑い第七世代という言葉をテレビで聞かない日は無いのでは、というほど連日テレビでこの言葉を見る。正確な定義は定かではないが、ここ3、4年で売れてきた芸人を指すようだ。

業界人に彼らが受けているのは話題性やフレッシュさによるものだと解釈できるが、今回は我々視聴者に受けている理由を考えた。


1つは今まで一発屋とされていたキャラに他のキャラを融合させて、人間として好きだと思わせるキャラが売れているパターンだ。

これはEXIT、ティモンディが筆頭となっている。オリエンタルラジオの藤森がチャラ男として売れていた時期はあるが、頭の回転が速く私生活での不貞さはゼロ、根の真面目さ×チャラさというEXITにしか出せないキャラが幅広い世代の心を掴んでいる。

とにかく明るい安村が野球部の言ってることが分からない挨拶でネタ番組に出たことはあるが、見る人全員を「こいつエエ奴やな」という気持ちにさせてくれるスーパーポジティブ発言しかしない×話し方に特徴がある×大男である高岸が似たネタをすることで笑いが生まれる。(ティモンディの素晴らしさについては後日改めて書きたい)



二つ目は、ネタが評価されているパターンだ。オーソドックスな売れ方で、霜降り明星、ハナコ 、ぺこぱ、四千頭身、かが屋、納言などが当てはまるだろう。ネタパレがレギュラー化しお茶の間でネタを見る機会が増えたことも要因だが、後術するYouTubeなどネタを見ることのできる媒体が増えたことも大きい。

現在MCを務める実力のある芸人たちの中でネタを評価されなかった者はいない。サンドウィッチマン、オードリー、バナナマン、ナイナイ、雨上がり決死隊、フット後藤、タカトシ、くりぃむしちゅー等々のネクストポストは彼らの中から生まれる可能性が十分に高い。



三つ目であり最も重大かつ新しいパターンはYouTubeを通して彼らを見ることで親近感が湧き友達のような感覚で芸人を見るファンを掴んで売れたパターンだ。

これはEXIT、四千頭身、霜降り明星などが筆頭で、YouTubeで楽しく企画をする彼らを見て彼らの素の状態を感じることで「性格が好き」「仲良さそうで和む」等YouTuberを推すのと同じ感覚でファンになる人らが多い。 そして好きな人たちが漫才をしているから好きと好きが融合してより強く、太いファンになっていくのだ。EXIT兼近や四千頭身石橋が顔が良いのもYouTubeを見るきっかけになりファンを増やしている事例も多い。



YouTuberが芸能人になる時代が来た現在、自由に好きなことが自分たちだけでできるYouTubeを味方につけた芸人はなかなか勝算がある。


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