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【CIN】「マイナー時代の成績なんてアテにならない」と言う勿れ(野手編)

皆さんこんにちは。CINな日常です。

突然ですが、NL中地区で最もプロスペクトが充実しているチームといえばどこでしょうか?
そうです、Pittsburgh Piratesですよね。

。。。。

では2番目に充実しているのはどこでしょう!!
そこのアナタ!!そう、Cincinnati Redsですよね!(やけくそ)

実は2019年あたりから中途半端に勝てるようになったおかげで、10位以内の指名とはしばらく縁遠いのですが、
ファイヤーセール(コストカット)先見性のある数々のトレードや、意外と手堅い育成力もあり、限られた指名権で上手くやり繰りしている印象です。

そこで今回は、シーズンの半分を終えたMiLBに潜むプロスペクトたちの総評を行っていきます。
今回は野手編です。開幕前にまとめたプロスペクトのリストは下記リンクを参照ください。

Pick up Players

Elly De La Cruz (20)

A+: 66G 258AB 15HR 25SB 88K 21BB .295/.350/.566 OPS.916

開幕前からかなりの期待を寄せられていた両打ちのプロスペクト。高い身体能力を活かした5ツールプレイヤーになり得るとの見立てで、MLB公式のTop 100 Prospectsにも選出されていました。
今期はその期待に応えるどころか、予想を上回る活躍を続けています。年上中心のA+でOPS.916は大したものです。4月は平均程度のパフォーマンスでしたが、5月に .311/.367/.600 OPS.967 を記録するなど、完璧にアジャストしています。この調子なら、8月あたりにAAに昇格してもおかしくありません。
守備位置は、SS中心でたまに3Bを守るような分配。こちらは去年と変化ありません。ドミニカ共和国出身らしいダイナミックな守備が魅力で、強肩も備えています。
今後、壁にぶつかるとしたら、やはり三振の多さでしょうか。K% 31.2%は端的に言えば危険信号です。今後昇格するAA,AAAで是非克服してほしい点です。

Matt McLain (22)

AA: 59G 219AB 12HR 16SB 80K 36BB .237/.353/.470 OPS.823

2021年ドラフトで全体17位指名を受けた大卒野手。不作だった大卒野手の中で、走攻守揃ったオールラウンダーとして指名を受けました。ポジションは違いますが、同じく1巡目指名のS.Frelick(MIL)には、スピードでは劣りますがパワーでは優れています。
2022年の開幕をAAで迎えると、4月17日に"Hit for the cycle"を達成して注目を浴びました。以降はやや停滞気味で、6月は .214/.333/.314 OPS.647 と苦しんでいます。ただ、フルシーズン1年目で疲労も蓄積していると思うので、これからのアジャストに期待です。
守備は堅実なSS、といった感じですが、守備範囲等の評価は高くありません。過去の先輩たち(N.Senzel, J.India)と同じくコンバートでしょうかね。
また、コンタクトに優れていそうで、K% 30.7%はこちらも危険信号です。

Austin Hendrick (21)

A: 36G 127AB 7HR 2SB 58K 14BB .205/.297/.402 OPS.699
A+: 29G 107AB 6HR 4SB 47K 9BB .224/.298/.477 OPS.775

2020年ドラフトで全体12位指名の高卒野手。当時の高卒外野手といえば、Z.Veen(COL), R.HassellⅢ(SD), P.Crow-Armstrong(CHC)とタレント揃いでしたが、今のところ最も苦しんでいるのが彼です。
Raw Powerは間違いなくトップクラスですが、コンタクトスキルが終わっています。現所属のA+で、K%は脅威の 39.3% です。De La CruzとMcLainがかわいく見えてくる数値ですね。というか、うちのプロスペクトのコンタクトスキルは全体的に壊滅的だったり。。
とはいえ、まだフルシーズン走り切っていませんし、高卒野手なので比較的辛抱強く育成するべきと思います。ハマればJ.Gallo(NYY)みたいになれるかも。。

Jay Allen Ⅱ (19)

A: 60G 200AB 2HR 27SB 58K 35BB .230/.368/.340 OPS.708

「ひとりくらいコンタクトスキルに優れた選手はいないものか」と見返したところ、まあギリギリ及第点の選手がいました。肝心の打率がついてきてませんが、、K% 23.1%に対してBB% 13.9%なので、当てるだけのコンタクトスキルに終始していない点が評価ポイントです。
高卒指名らしく、身体能力を活かしたプレーが魅力ですが、Hendrickよりもやや成熟していると思われます。早熟にならないことを祈るばかりです。守備はCFに留まれるか否か、というレベル。基本的なスタイルは〇なので、もう1ランクアップしてほしい素材です。
ちなみに、2019年の高卒指名組のR.Hinds、T.Calihanは、ともにA+に到達していますが、2021年のようなパフォーマンスは今のところ見せることができていません。今後に期待です。

Yerlin Confidan (19)

A: 15G 50AB 1HR 1SB 15K 7BB .280/.368/.440 OPS.808

2021年のACLでOPS.932を記録し、見事リーグMVPに選ばれたドミニカン。2022年は左大腿四頭筋の怪我で、5月上旬からIL入りしています。怪我前までは、初のAながらも安定した活躍を続けていました。
年齢と出生の割に、成熟したアプローチが魅力です。こと打席における安定感は、かなりのレベルが期待できるのではと考えています。代わりといってはなんですが、守備はACLから既にコーナータイプだったので、あまり期待できなそう。トレードされたJ.Winker(SEA)のような選手になるかもしれません。CINのDH史に名を刻む選手になってほしいですね(気が早いか)。

総括

開幕前から評価の高かったSS2人(De La Cruz、McLain)は、今のところ順調に成長していっていると言って良さそうです。高卒INFの2人(Hinds、Calihan)はやや苦しんでいますが、伸びしろがあり気にするほどでもないでしょう。外野の高卒野手2人(Hendrick、Allen)は指名前の期待値とは評価が逆転しており、今後も注目したいです。Confidanは引き続きフルシーズンの稼働待ちとなります。

今回取り上げなかった選手ではAllan Cerda(OF)も面白い存在です。2年連続でOPS.900に近い成績を残しており、CFも守れます。守備型ではJose Torres(SS)とM.Siani(OF)の同世代2人も今後に期待。特にSianiは課題であった打撃に改善の余地が見られます。両打ちの内野手I.Johnsonは、怪我明けからあまりパッとしない成績が続いており、少し心配です。捕手陣は軒並み停滞気味です。どうしてこうなった。。

と、書き連ねてしまいましたが、なんだかんだDe La Cruzに全てがかかっています。両打ちで強打といえば、CLEの元三遊間のF.Lindor、J.Ramirezが思い浮かびますね。どちらかというとRarmirezに近い将来像にも見えますが、どうなることか。今から非常に楽しみです。

他球団ですが、Reyes-Wight(NYM)と同じくらい好きな三遊間でした

落ち着いたら次は投手編も書いていきます。De La Cruzのインパクトが強い野手陣ですが、総合的な活躍でいえば投手陣の方が良かったかも。。自戒をお楽しみに!

それではまた次回の記事で。宜しければ♡やコメント頂けると嬉しいです。



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