見出し画像

【CIN】Prospects Rankings (INF編)

皆さんこんにちは。CINな日常です。

前回に引き続きやってまいります。前回記事はこちらから。

Tierの考え方
Tier1: ASGクラス (WAR5.0-)
Tier2: 上位レギュラークラス (WAR3.0-)
Tier3: 下位レギュラークラス (WAR1.0-)
Tier4: 代替可能クラス (WAR0.0-)

Tier1: ASGクラス (WAR5.0-)

Jose Barrero (23)
International FA 2017
評価ポイント:5ツール、メイクアップ

筆者も最推しのプロスペクト。CINが長年待ち続けてきたSSで長くレギュラーを張れるポテンシャルがある。2020年にMLBデビュー済、2021年にAAとAAA合わせて.303/.380/.539をマークし、MLB定着の準備は万全。唯一心配なのは出場機会の確保で、脂の乗ったこの時期を逃さない育成を球団に期待したい。将来像はHOFで通算2340HのBarry Larkin(CIN)。

Matt McLain (22)
2021年ドラフト 1st 全体17位
評価ポイント:コンタクト、スピード、肩

J.Barreroと対を成す大卒SS。HS時から高い評価を受け、2018年には同じく1巡目全体25位でARIから指名されていた。全体的にリスクの少ないステータスで、打席ではコンタクトとアプローチを両立し、走塁の評価も高い。守備については身体能力面から3B/CFへのコンバートも示唆されるが、それでも長くMLBに留まれる逸材。

Tier2: 上位レギュラークラス (WAR3.0-)

Elly De La Cruz (20)
International FA 2018
評価ポイント:5ツール、スイッチヒッター

2021年、CIN傘下で最も飛躍を遂げた野手。2018年に契約、わずか$65,000-でサインと期待値はそこまで高くなかったが、ACLでAVG.400を残すと7月にはAに昇格、197ABで.269/.305/.477を記録。2022年はAAまでの昇格が目標となる。2年後にはTop100入りするだろうとも。守備位置(3B/SS)も含め、J.Ramirez(CLE)のようなキャリアを期待したい。

Tier3: 下位レギュラークラス (WAR1.0-)

Rece Hinds (21)
2019年ドラフト 2nd 全体49位
評価ポイント:パワー、肩

コンタクト難、パワー自慢の典型的な大型野手。高卒という事もあり荒削りだが、CINの育成力が試される。同じドラフトで指名された同い年のT.Callihanとポジションを争う。2021年はAの167ABで10HR、SLG.515を記録。52Kが示すように、コンタクト能力を上げる必要あり。将来像はT.Frazier(元CIN等)か。

Tyler Callihan (21)
2019年ドラフト 3rd 全体85位
評価ポイント:コンタクト、パワー、アプローチ

卓越した打撃技術を持ち合わせる一方、壊滅的な守備難という、こちらも典型的な打撃専野手。こちらは高卒であるにもかからわず打撃の完成度は現時点でも非常に高く、2021年はAで.299/.351/.437。肘の怪我で23Gの出場に留まったが、2022年はA+でフルシーズン稼働の予定。同い年のR.Hindsと共にマイナーの壁を駆け上がり、MLB昇格まで至れるか。

Jose Torres (22)
2021年ドラフト 3rd 全体89位
評価ポイント:SS守備

守備においてはレンジ、スローイング、アームのいずれもハイレベルで、2021年ドラフト中最高のSS守備を持つとも言われている。NCAA時代は打撃も悪くなく、通算で.300/.349/.533と安定した活躍。プロ入り後も少ないサンプルの中ではあるが、105ABで.333/.387/.591。コンタクト、パワーともに平均程度は見込めるが、アプローチにやや不安を覚える。

Tier4: 代替可能クラス (WAR0.0-)

Alejo Lopez (25)
2015年ドラフト 27th 全体805位
評価ポイント:コンタクト、アプローチ

メキシコ出身の苦労人。27巡目指名もさることながら、プロ入り後も結果を残しても起用してもらえないシーズンが続いた。それでもコンスタントにヒットを打ち続け、2021年はAAとAAA合計で.320/.401/.447、32Kに対し45BBの成績を残し、MLBデビューも果たした。パワーや守備は殆ど評価されていないため、打席での存在感を維持し続ける事が生き残る唯一の道。

Ivan Johnson (23)
2019年ドラフト 4th 全体114位
評価ポイント:バランスの良さ

走攻守全てに欠点がないオールラウンダー。逆に言えば器用貧乏とも言える。打席では耐久型のアプローチで、率よりもパワー重視。2021年のAFLでは60ABで6HRと、爆発力は期待できる。守備もSSとしては平均的、2Bであれば平均以上との事で、A+昇格後は2Bに就く機会の方が多かった。A.Lopezとは異なり、強みが明確ではない分、全てのツールで平均点以上を叩き出す他ないか。

Ruben Ibarra (22)
2021年ドラフト 4th 全体119位
評価ポイント:コンタクト、パワー

恵まれた体格、優れた打撃スタッツ、絶望的な守備走塁、、とこれまた良くある打撃専門タイプ。.381/.503/.850を残したNCAA最終年の成績には文句のつけようがないが、既にSr.である事、プロ入り後のAで苦戦している事から、各媒体からの評価は低い。NLのDH導入が多少なりとも追い風になりえるが、そもそもMLB昇格できるかが論点。

総括

J.Barrero、M.McLainとTier1にSSが二人もいるのは好材料です。選手としてのタイプもハイシーリング/ハイフロアーと見事に分かれています。あとは球団側で出場機会の確保をどう工夫するか、その手腕が問われます。

E.De La Cruz、A.Lopez、I.Johnsonとスイッチヒッターが3人もいるのも、比較的珍しい構成です。特に成長著しいのがE.De La Cruzで、未来の3Bのレギュラー筆頭候補です。彼がこれからどんなキャリアを歩むのか、非常に楽しみです。

2022年、更なる飛躍が期待されるE.De La Cruz(20)

その他、高卒のR.Hinds(右打ち)とT.Callihan(左打ち、大卒のJ.Torres(守備型)とR.Ibarra(打撃型)と、対になる存在が多いものファンとしてはとても見応えがあります。このあたりから1名くらいはMLBのレギュラー定着を期待したいものです。

それではまた次回の記事で。宜しければ♡やコメント頂けると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?