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【CIN】Prospects Rankings (OF編)

皆さんこんにちは。CINな日常です。

前回に引き続きやってまいります。前回記事はこちらから。

Tierの考え方
Tier1: ASGクラス (WAR5.0-)
Tier2: 上位レギュラークラス (WAR3.0-)
Tier3: 下位レギュラークラス (WAR1.0-)
Tier4: 代替可能クラス (WAR0.0-)

Tier2: 上位レギュラークラス (WAR3.0-)

Austin Hendrick (20)
2020年ドラフト 1st 全体12位
評価ポイント:パワー、肩

パワー自慢の高卒外野手。raw powerはトップクラスで、game powerに上手く接続できれば40HRも狙える。走塁に関する評価も高いが、将来的な体格の向上を考えると、CFよりもRF向きか。プロデビューとなった2021年は、Aで.211/.380/.388、7HRと自慢のパワーは発揮されず。2020年ドラフトは他にも高卒外野手が豊作で、Z.Veen(COL)やR.Hassell(SD)と比較してもやや遅れをとっているか。2022年は飛躍に期待がかかる。

Jay Allen (19)
2021年ドラフト 1Cth 全体30位
評価ポイント:高い身体能力

A.Hendrickとは異なる意味でハイシーリングな高卒外野手。走攻守にスキがなく、高い身体能力でフィールド全体を駆け巡る。守備位置は、こちらもCFからRFへのコンバートが示唆される。2021年はRkで、61ABと少ないサンプルながら、.328/440/.557の好成績をマーク。圧巻だったのは盗塁数で、14SBに対して1CS。2022年は初となるフルシーズンを完走しきれるか。

Tier3: 下位レギュラークラス (WAR1.0-)

TJ Friedl (26)
2016年 ドラフト外
評価ポイント:アプローチ、走力

パワーレスだが、圧倒的なアプローチ能力で相手先発を疲弊させる。かつ、塁上での存在感もあり、リードオフ適正はCIN傘下トップクラスと言ってよい。ただ、守備は平均的で、CFを守るにはやや心もとないか。LFで出場する場合はもう少しパワーを上げるか、コンタクトを向上するかしかない。本人の勘違いでドラフトイヤーを1年間違えていたというエピソード付き。

Allan Cerda (22)
International FA 2017
評価ポイント:パワー、守備

以前は守備型との評価が中心であったが、近年はパワーの方が評価されている。2021年はA,A+で過ごしたが、304ABで17HRを放つなど、存在感はバッチリ。一方、全体的に粗削りな感は否めず、105Kは黄色信号か。どちらかというと細身の体に秘められたパワーは、うまくいけば「一発もあるCF」という希少価値を狙える。あとは最低限のコンタクト能力を維持できるかどうか。

Michael Siani (22)
2018年ドラフト 4th 全体109位
評価ポイント:守備走塁

1巡目指名もありえると噂されていたドラフト時、まさかの4巡目指名と、約4倍のオーバースロットで契約したことで2重にも話題になった高卒外野手。当時から打撃は要改善との評価も、守備走塁は間違いなくトップクラスとの声が大半であった。2022年現在、良くも悪くもその評価は変わっていない。2021年はA+で過ごし、352ABで.216/.321/.327と早くも壁にぶつかっている。相変わらず守備走塁は素晴らしく、そのままMLBのCF守備にもつけそうな勢いだが、果たしてレギュラー定着できるほどの打撃を手に入れることができるのか。AFLでは.300/.451/450と好調。

Tier4: 代替可能クラス (WAR0.0-)

Ariel Almonte (18)
International FA 2021
評価ポイント:アプローチ

2021年にサインしたばかりのドミニカン。MLB公式のInternational FAランキングでは26位の評価。守備はコーナータイプだが、打席で存在感を発揮する。全方向に打球を飛ばすことができ、Rkで162AB、.278/.398/.438とドミニカンにしては珍しく待球型。将来的にはJ.Winker(CIN)のようなASGクラスの選手への成長に期待。

Malvin Valdez (18)
International FA 2021
評価ポイント:守備走塁

A.Almonteの同期にあたる存在。MLB公式のInternational FAランキングには入っていないが、契約金額($1.9M)はA.Almonteをやや上回った。こちらは打って変わって、長くCFに留まれる守備力と脚力を持ち合わせているとの評価。打撃に不安ありも、まだ18歳なので長い目で見ていきたい。Rkで170AB、.218/.363./.347と待球型なのはA.Almonteと似ている。

Justice Thompson (21)
2021年ドラフト 6th 全体180位
評価ポイント:5ツール候補

あのB.Buxton(MIN)を彷彿とさせる5ツールプレイヤー。フィジカルだけでいえば1巡目、2巡目相当とも評されるが、いかんせんまだ技術を使いこなせていない。良くも悪くも打撃は大味で、MLB昇格には打撃の安定化か、圧倒的な爆発力でアピールするしかないか。守備走塁に関しては意見が分かれ、GG級のB.Buxtonパターンもあれば、見た目重視のA.Jones(元BAL)パターンもある。

Yerlin Confidan (19)
International FA 2019
評価ポイント:パワー、肩

2021年のACL(Rk)で.315/.359/.573の成績を残し、ACL(Rk)のMVPを受賞したことで、一気に評価が上昇。アプローチはまさしく我々が想像するドミニカンそのものだが、その分パワーも折り紙付き。強肩の部類だが守備はかなり悪いようで、RFでも厳しいかもしれない。A.Almonte、M.Valdezとドミニカンの外野を形成する日も、もしかしたら来るかもしれない。

Mac Wainwright (19)
2020年ドラフト 4th 全体113位
評価ポイント:パワー

指名選手が大幅にカットされた2020年ドラフトで4巡目で指名された高卒外野手。大柄な体格も、脚力は十分でCFに残ることができる。打席でのアプローチも含めて、A.Jones(元BAL)を連想させる。プロ入り時は疲労骨折があり、2021年もプレーできていない。この手のタイプはどのみち育成に時間がかかるのであまり問題にはならないが、早くフィールドを駆け抜ける姿をみたいものだ。

総括

比較的充実していた内野に比べ、ほとんどハイシーリングでちょっと不安になる陣容でした。A.HendrickとJ.Allenは将来的には両翼を担うだけの力があると思いますが、高卒なので正直球団の育成能力によるところが大きいです。

Tier4にしましたが、ドミニカン3名の台頭も楽しみです。特にMVPを獲ったY.Confidanは2022年も要チェック。ただETAが2025年とかなので、長い目で見ていきましょう。

個人的に期待しているのがT.Friedlです。J.India等も優れたアプローチで出塁が期待できますが、塁上での存在感はT.Friedlの方がはるかに上です。最悪パワーレスでも、OBP.380と30SBを両立できれば、もう立派なリードオフ候補です。

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それではまた次回の記事で。宜しければ♡やコメント頂けると嬉しいです。

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