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保育園は社会福祉インフラでなくてはならない・・・と思う。

「保育園落ちた。日本、死ね!!!」から6年半

保育園に入れたくても、入れないという、待機児童問題が社会問題としてクローズアップされてから、6年半が過ぎました。

「日本、死ね!!!」といういわば呪詛のようなハッシュタグが、またたくまに多くの賛同を得て、待機児童問題は社会問題となりました。

その後、受け皿を増やすことで、保育園の受け入れ人数を増やしてこの問題の解決を図ろうという国や地方自治体の施策の下、あちこちに、まるで雨後の竹の子のように、民間の保育園がつくられるようになりました。

そのかいあって、待機児童数は、減ってきたといわれていますが、そこにはまた新たな問題が生まれています。

現在の保育園の状況はどうなっているのだろうか?

NHK首都圏ナビでは「保育現場のリアル」という番組で、今の保育園のありかたについて、問題を投げかけています。
シリーズ化して、この問題を掘り下げていこうとしているようです。
確かに、保育現場のリアルは、現代社会の多問題を反映しています。

その番組を見ていて、わたしも、許認可を扱う行政書士の立場から、気が付いたことを、note記事にあげてみようと思いました。

昼間の公園は、園庭がない保育園の子どもたちでいっぱい?

先日、仕事で、首都圏のベットタウンといわれる駅を訪れたときのこと、駅前の商店街のビルの2階、マンションの一角、ちょっと裏通りにはいったあたりまで、それこそ、あちこちに、保育園があるのに気が付きました。

ちょうど午前10時頃だったので、それらの保育園から、公園にむかう子どもたちの行列が、ぞろぞろと出てきました。
わたしが、見かけた保育園には、園庭がありませんでした。
だから、みんな、公園目指して、行進しているんだなとわかりました

園庭がなくとも、認可保育園の基準は満たすので、新しくできた保育園のほとんどには、園庭がありません。
1980年代に作られた区立の保育園には、園庭はもちろん、プールまであったことを思うと、なんだか時代が逆行しているような気がしました。

遊び盛りの子どもたちが通う保育園に園庭がない、これ自体が大きな問題のような気がします。建物自体をとってみても、これで、保育園は社会福祉インフラといえるのでしょうか。

手をつなぎながら、お行儀よく並んで歩いている子どもたち、でも引率の先生方の数が本当に少ない。もし、この瞬間に地震でもおきたら、なにか事故に巻き込まれたらと思っただけでも、ぞっとしてしまいます。

保育現場のリアルは、この国の未来を背負う子どもたちのことを、社会が、大人がどれだけ、考えてやれるのかを映す鏡のようだと思うのです。


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