見出し画像

【後編】医療者に自分の疾患を説明するのってめんどくさい

続きです。
年末に一気に災難が駆け込みで押し寄せてきてツライので書きます。

前編は本厄を信じてなかった私のやらかし災難集です。
ご興味あればどうぞ。
→前編:https://note.com/ciho_dsd/n/n84096487701a


災難その④ はじめて自分で呼んだ救急車と検査三昧な二日間

年の瀬が迫って、今年の勤務も残すところあと2日なあの日。
お昼前…何なら朝から右の下腹部にちょっと違和感がありました。

まあ、そのうち治るだろう~と普通に勤務。
でも夕方くらいから痛みは強くなりだして…夜は、結構な激痛。
でも何とか歩けてるし、病院はもう時間外だし。

え、これってもしかして盲腸?虫垂炎?
調べたら怖いこといっぱい書いてるんだが(泣)

とりあえず夜ご飯で賞味期限やばそうな食材やっつけて横になっていると、会社の忘年会で泥酔した彼帰宅。安心したのもつかの間。
酔っ払い過ぎてウザ絡み。痛いって言ってるのに、のしかかってくるし。
普通にブチ切れて肌着だけの背中に向けて盛大に張り手。良い音したw

もう寝てしまおうとベッドに向かうも痛くて寝れず。
とりあえず、年末だし朝いちばんにいけるクリニックを検索して、朝起きて痛かったら会社休んで病院行こうと思い、あさ~い睡眠をむさぼりました。

翌朝、寝てる時点で痛い…嫌な予感。
トイレ行こうと思って立ち上がると超超超激痛が…TT

立つのツライ。ツライどころじゃない。もはやヤバい!
市の救急相談に電話したら、救急車呼びますねとのことで、朝から救急搬送されることになりました。

とりあえず、彼にはお薬手帳と財布だけ持ってきてとお願い。
到着した救急隊員には病状に加え、ちゃんと疾患も伝えました。(偉い)

でも、なかなか伝わらない(笑)そもそも疾患名から伝わらない。
性分化疾患、遺伝子疾患、手を変え品を変えしてもなかなか伝わらないw

救急病院でも、何度も聞かれました。
勉強した知識をどうにかこうにか伝えようと必死な私。
自分でも”なんだこの疾患ややこしい~”ってなりますって、そりゃw

でも、救急の医師、看護師、スタッフの皆さんは、難しいねと言いながらもちゃんと理解してくれた。
そのうえ、たくさん勉強したんだね…大変だったね…などと、優しくお声かけくださいました。

あと、医師からは
「失礼を承知で聞きますね。戸籍も女性でいいんですよね?」
と、聞かれました。
腰も低く丁寧に医療者として聞くべきことを聞いている感じで、
決して嫌な感じはしませんでした。

血液検査、尿検査、MRI検査を行い、原因は特定できなかったけど、鼠径部近くのリンパ節が炎症を起こしているとのこと。緊急性はなし。
最後に、婦人科での検査もしておいた方がいいかもとのことでしたが、緊急性がないならと翌日アンドロゲン不応症の主治医の予約を取ることに。
(これ以上AISの説明めんどくさすぎて、緊急性ないならいいやと思ったw)

そして、午後からお仕事(リモート)をして、年末の挨拶まで済ませ退勤。
翌朝、昨日の紹介状を手にいつもの病院で診察してもらったところ、婦人科検査、血液検査、尿検査、MRIのフルコース再び…TT

久々にMRIに30分くらい入ってたよ…ゴウンゴウンピーーガガガ…しんどい。
結局、感染症ぽい反応は出てるけど、原因はわからずとのこと。
抗生剤の点滴をしてもらい、お薬をもらって帰宅して今に至ります。
(あ、昨日までの話ですw)

痛み止めはたま~~~に飲んでるくらいで、痛みはほぼほぼ収まった。
どうか、これが年内最後の災難でありますように!

これって疾患持ちのライフハックでは?!

昨日の主治医の診察を終えたあとのこと。
いつも看護師さんに次の案内と会計ファイルを渡されるんだけど、その前に1通の封筒をもらいました。

もし、年末年始の休暇中にどうしても痛くて救急車呼んだら、この封筒を渡してもらえればアンドロゲン不応症についてとこれまでの診察履歴、あと今回の所見とか書いてあるからって。

え、神アイテムじゃない?!ありがたい!
これで救急車もはじめての病院も怖くない(笑)
なんなら、近しい身内にはコピーを配って持っててもらいたい!
私に何かあった時のために。これ見せたら全部書いてるよって。
疾患持ちの究極のライフハックじゃない?とかしょうもないこと考えてましたw

帰りの車中(彼が車で送り迎えしてくれてた)読んでみたら、私の知らなかったことがたくさん書いてました。
よく考えたら、診断書ってみたことないんだよね。
なんせ診断されたの0歳0か月のころだしw

で、よく医療サイトでアンドロゲン不応症は内性器は精巣って書かれてるけど、実は一般的な精巣とは少し違うものなんじゃん?って思った。
精巣に近しい部分はあるかもしれないけど、一般的な精巣のとは別物みたいな感じなのかな?

だから、アンドロゲン不応症女性の人たちに言いたい。
あなたの体内には、一般的な男性の身体で生まれた人と同じ器官は存在してないんだよって。
だから、一般的な女性とはちょっと違う身体かもしれないけど、ちゃんと女の子として生まれて、女性として育ってんだよって。

(医学知識が皆無な私の都合の良い解釈なだけかもだけどね。)

そんなわけで、本厄って本当にある…のかな?

結論、わからないです(笑)
今年(特に12月)は人生で考えうる限りの最悪が押し寄せてきている気がしてますが、たまたまなのか、こんな時もあるのか、はたまた本当に本厄の効力なのか。
厄払い行ってないから、正直わからない~。

なんか、年明けてすぐの3連休でなぜか思い立って厳島神社(宮島)に行きたくなったのも関係あるのか、ないのか。(スピリチュアル~)
とにかく後厄の厄払いだけは、とりあえず行っとこうとは思います。

【余談ですが…】医療者との会話でグッときた話

■緊急医編
 医)難しい病気で大変でしたね
 私)いや、そんなこと…いえ、わりと大変でした(苦笑)
 医)だよね、頑張ってるよね。こちらもあまり知識がなくて申し訳ない
 私)(不覚にも泣きそうになる)

なんか、大変でしょう?って言われると、反射で否定してしまいがち。
だけど、実際は結構大変だった。
これまで自分のことをどう捉えるか悩み続けてることや、人との関係の築き方とか、将来の不安とか…当時の精神不安定な時期を思い出しても、よく生きてたよって自分でも思う。
だから、頑張って向き合ってきたことを少し認められた気がしたのかも。

■看護師さん編
 看)なかなか難しい病気をお持ちですね
 私)そうなんですよね
 看)本当はこちらが知識とかちゃんとあればいいんですが…ごめんなさい
 私)そんなそんな!病気も疾患も星の数ほどあるので、仕方ないですよ!

なんだろう。なんか、この言葉にも少し救われたっていうか。
そんな風に疾患と向き合ってもらったことなかったからびっくりした。

健康診断センターの医師なんか、書いててもたいていフルシカトか、疾患について簡単に説明しても「で、生理はあるんですか?」とか聞いてきて「卵巣も子宮も生まれつきないです」って答えると、気まずそうにその後シカトだよ。
だからかわからないけど、医療者に対しては猜疑心というか不信感というかはちょっと強い方だと思う(笑)

でも、この会話でこんな風に言ってくれる医療者の方もいるんだ!ってなんか感動したの。


ひええ、めっちゃ長くなってしもうた。
気づけばこんな時間だし。

もし読んでくださった方がいたら、本当にありがとうございます。
すごく濃い1年でした。(特に12月)

つながりのある方は来年もどうぞよろしくお願いいたします。

終わり!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?