見出し画像

【小説】 愛情不足だと

繋がりを切ろうとしていないよね
ただ、いやなことされるといやになるよ

佳世子は嫌なことをしていた
縁を切られたから

縁を切られる前に散々嫌われることをしたから
わかっていた

歯医者さんに行く道のりで
なつかしい曲が浮かんだ
ふと、口ずさんでみた

自分のことは誰よりも自分が知っているから•••
誰よりも信じてあげなくちゃ

時間は止まっていて
どう動いていいかわからなかった
仕事のことも、佳世子を知っている人に相談したかった

愛されたいならたくさん愛そう
でも、それは愛する人は自分なのだと
気づく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?