【小説】 嫌われてもいい⑧

佳世子をほわ佳世と呼んでいたまみは
佳世子が地元に帰ってきてから
LINEをよくしてくるように
なった

佳世子は
この人はいったいなんなんだろう
そう思った
ある日のこと
サイゼリアの前に11時に来てとLINEがきたので
佳世子は行くのを迷ったし、LINEを返すのも
迷ったけど、
行くことにした

サイゼリヤの反対側にある
いつも老人の方々が並んでいるお店があった
そこは並んでから券をもらって
健康の話しを聞くとプレゼントがもらえるお店

実際のところは健康器具を使わせて
売っているようだった

佳世子が交通事故で通っていた整形外科はそのお店の
上の階にあったから
見かけることは
あったが今の日本において
また老人がたくさんいる日本において
そんな商売があるのだなぁと思っていた

ほわ佳世
この店にいこ
は!
これ、やばいお店じゃない
やだよ
まみは言った
ほわ佳世
脳の神経、おかしくなって顔ひきつるっていったから
呼んだの

それ口実じゃん
佳世子は心の中で思ったけど

何故か一緒に入った
おじいさん、おばあさんは
店員が話すことで
はーい!
拍手と言えば拍手していた
やばい、洗脳だわ、これ。

佳世子もビリビリして身体を温める椅子に
座った
これで、認知症、しみ、冷え性、
なんと
このおじいさんが飛行機さえも乗れないと言われたのに
お店に通うようになって
飛行機に乗っていいと
お医者さんに言われましたー拍手👏

やばい
ご高齢の方なら
話す人も少なくなって
この健康器具200マンで買うらしい

ほわ佳世も
毎日通って治しなよ
効果あるから!

さくらじゃないし
こんなんで治ったら医者など
いらないじゃん
どうして、病院がたくさんあるのかな?
なんて、思いながら

佳世子は思った
まみはマジで関わってはいけない人だ!

あの時
祐輔のことで
毎日、10:30には実家に遊びにきていた
まみ
全部祐輔との話しも
そばで聞いていた

そして、祐輔に
こう言えばって指示していたのも
まみだった

今佳世子が少しだけだけど冷静になってきたのは
悲しいけれど
親と縁をきり
そして、週に3回ちょこっとジムに通うことで
元気になったせいかもしれない

ただ、そこの会社を調べたら
ジョコが働いていた会社のグループ会社だった

よかった
ジョコが地元に帰ってきてることは言ってないし
佳世子はまだ実家だと思っているかもしれない

な、わけないか。
店員さんは
言った
まみが佳世子の旦那さんはあそこの県にいると言うと

そうなんですかー
主人もそこの県なんです。
出会ったのは〇〇市
偶然すぎじゃない?
ジョコが住んでいた市だった

ジョコには内緒にしよう
怒られたら住む家がもうない

まみのLINEはブロックではなく
非表示の通知オフにした

さすがにブロックはその人の人権を否定するようで
できなかった

佳世子はいろんなモノをなくして
ブロックもされたし
祐輔意外にも
だから、できなかった

今回わかったのは
人も関わってはいけない人がいると
45歳にして
わかった

それは皮肉にも
祐輔のおかげなのかもしれない

でも、のりちゃんに会いたいけど
そして、温めていた過去も失くしたけど•••。

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