フランスのヘアサロン
フランス在住の香田有絵です。
今日は主宰している共同マガジン「VACILANDO」のリレー企画、
ちゃまな🇺🇸手仕事で繋がるさんからのバトンを受け取り、フランスのヘアサロンについて書きます(リレー直前のちゃまなさんの記事はこちらです)。
「髪の毛フランス人に切ってもらってますか?」というちゃまなさんからのご質問にお答えしましょう。
答えは、「フランス人にも切ってもらっています」。
写真は今年の3月、現在過ごしているアリエ県ムーラン市でカットしてもらったヘアサロン。
友人が先にカットしてもらったので、写真を撮らせてもらいました。
シャンプーしてもらう様子、日本とシャンプー台は一緒ですが、感じがちょっと違いますよね。
日本ではフェイスカバーがかけられたり、防水のケープがかけられたりして「お客様」や洋服への細心の注意が払われますし、カラーしてもらうときは耳カバーまでつけてくれたりしますが、フランスでは最小限です。
最初「これで大丈夫なのかしら」と疑いの念が浮かびましたが、回を重ねると「こんなものよね」と慣れてきます。
カラー剤が服に着くことはないし、水しぶきが思い切り顔にかかったりすることもありません。
カットするときは下の写真のようにケープをかけてくれます。
すべてのサービス業と同じく、フランスでは美容師さんとお客さんも人として「対等」。
そのうえで、美容師はカットのプロという意識なので、自信満々に「こうしたほうがいい」「これはできない」とはっきり言ってきます。
アドバイスはうれしいですが、「これはできない」には閉口することも。
以前通っていた美容院では、希望するカラーの色をきっぱり断られたことがあります。
それまではカットだけお願いして馴染みになっていた美容師さん。
日本でカラーしてから間が空いたのでお願いしようと、いつも日本で使っている色番号を指定したら「あなたには使えない」と断言されたのです。
「あなたの髪の毛は真っ黒だから、この色は無理なの」と。
「わたしの髪の毛は日本人としては真っ黒ではなくて、日本ではこの色番を使っているの」「結果に決して文句を言わないからこの色でお願い」と言っても、「美容師として、できないとわかっているこの色を使うことはできない」と断られました。自信満々に。
あまりにもきっぱりとした態度に根負けし、その日は彼女お薦めの濃い色でカラーしてもらって「やっぱり印象が重くなったなあ」と思う結果に。
残念。とはいえ、それでもめげない、あきらめないのがフランス生活のコツ。
その美容師さんを気に入っていたので通いたい。加えて望むカラーもしてもらいたい。
待つこと数か月。日本で好みの色にカラーしてもらった2か月後、同じ美容院へ。「同じ色にしてね」と言ったら、「〇〇番ね」と前回わたしが散々お願いしてもOKもらえなかった番号を、美容師さんから言ってくるではありませんか。
そう言えば、前髪もはじめは短くカットしてくれなくて、日本でカットしてから同じようにしてもらったんだった。
プロとして、(間違っていようと)いつも堂々と。ということを学校で習っているのかも?
あちこちでこういう自信満々な態度に出会うことがあります。
でもそういう部分を理解しつつ、自分の願いをかなえていけばいいのです。
写真の日は、友人がすっきりしたボブにしてもらったのに、「あなたはカールしたら素敵よ、ぜひカールしましょう」と強く勧められカールしてもらうことになりました。
「カールしたくてたまらない遺伝子」を備えた美容師さんなのかもしれません。
カールは洗えば取れるし、やってもらおう!
ふわっふわの超マダムっぽい仕上がりになりましたね。
美容院でも美容師さんのサービスが心地よかったら、チップをわたします。
1~2€。すごーく満足したらお札で。
フランスでも美容院に行きますけれど、日本に帰国の際は、必ず日本の美容院に行きます。
まずはじめに予定を入れるのが美容院なくらい楽しみにしています。
日本の美容院の雰囲気が好きです。
美容室にいる間中、すごーーーーく大事にされている感じがします。
至れり尽くせり、「日本に帰って来たー」としみじみ思う時間です。
チップの心配もないし。
日本でカラーを決め、カットを決め、間をフランスでつなぐ。
たぶんこれからもそのルーティンを続けていくのではないかと思います。
さて、リレー企画、次はゆうこ@海外教育移住さんにバトンを渡します。
ゆうこさん、ジョージアのライフライン事情はいかがですか?
「電気、ガス、水道、通信、鉄道」などでこんな問題あるよー、あるいはこういうところいいよーというのがあったら教えてください。
では、また。À bientôt!
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