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シャンタル・アケルマン映画祭(4月29日〜5月12日@東京)

「時間が過ぎ行くのを感じさせるのは映画において最も大切なことのひとつだ」シャンタル・アケルマン監督

公式サイト、坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)氏のコメントより

シャンタル・アケルマン監督については何も知りません。名前も今回初めて知りました。
でも引用したこの言葉を目にした時、たぶん私の好きなタイプの作品を作る人なんじゃないかと思いました。

今回まとめて以下の5本が上映されます。

『私、あなた、彼、彼女』(1974)
『ジャンヌ・ディエルマンブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番』(1975)
『アンナの出会い』(1978)
『囚われの女』(2000)
『オルメイヤーの阿房宮』(2011)

中でも私が気になるのは、『ジャンヌ・ディエルマンブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番』。“平凡な主婦の日常を描いた三時間を超える”作品、なんて、まずそんな作品を作ろうと思うことがすごいしおもしろい。

ゴールデン・ウィーク中なので、うまくいけば全部観られるかな。
トークイベントもあるので、この未見の監督を知るよい機会になりそう。

ここのところ、デジタルリマスターやレストアをきっかけに、レトロスペクティブな特集上映が相次いでいます。これは嬉しいです。まとめて観ることができると、ある程度(本当にある程度、ですが)作家性に迫れるというか、その作家をより深く理解する手がかりが得られたりします。なので、関心のある作家の作品をまとめて観る機会があれば、なるべくたくさん観たいと思っています。(観に行きます、と言い切れないところが辛い)

何れにしても、たとえ私が今10歳だったとしても、世の中には一生のうちで観きれないくらいの映画が存在しています。そしておそらくこれからも生まれ続けるでしょう。
その中で「観て良かった」と思える作品に出会えることはほとんど奇跡のようなものではないでしょうか。その奇跡を存分に楽しみたいと思っています。

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