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【日本ドラマ】2023年夏ドラマ、完走したのは?

2023年夏の連続ドラマ、完走した作品についてのざっくり感想です。

見る前に作品をピックアップした記事はこちら。

そして、結局見ている作品についてはこちら。

「結局なに見てる?」から変動してしまうことも多いのですが、今期はほぼこの通り見ていました。
一応、良かった順に並べてみます。


『しずかちゃんとパパ』

父親と娘一人の家庭、コーダ(CODA, Children of Deaf Adults=きこえない・きこえにくい親をもつ聞こえる子ども)、地方都市の開発、発達障害のグレーゾーンとおもわしき人、過去のいじめ、などなどが盛り込まれたホームドラマ。落ち着いて見られる作品だった。
ちょっと苦手な鶴瓶さんも、聞こえないパパの役はとてもよかった。

父親と娘ってそもそも色々難しいところあるし、しかも父娘二人だけの家庭、さらに父親は聞こえない人ということで、娘が独立するときは色々と大変だろうと思う。
そんな、少し事情のある娘の自立と、地方における地域コミュニティの大切さ、暖かさを描いた良い作品だった。

『何曜日に生まれたの』

(本作はまだ終了していないので、別記事で追記します。)

『初恋、ざらり』

軽度知的障害と自閉症の女性を主人公にしたラブストーリー。これまでにないテーマの作品。

有紗の母・冬美は、派手な身なりとだらしない生活態度で有紗にもぶっきらぼうだから、一見「毒親」かと思わせる。しかし実は障害児と向き合って生きてきた自負のある、娘の自立を切に願う母だった。その「彼氏」も一見チャラくて、途中、有紗に手を出すんじゃないかと思わせるような場面もあった。しかしこちらも、この母娘に暖かい愛情を持って接するまともな男だった。母やその男によって苦しむ娘というような紋切り型だったら途中で視聴をやめていたかもしれない。

有紗役の小野花梨さんも、岡村さん役の風間俊介さんもそれぞれ役柄にあっていたし、カップルとしてもしっくりいっていた。

『VIVANT』

スパイものが好きなので、本作も楽しめた。スパイ好きなくせに「別班」って初めて聞いた。こんな本も出ているみたいなので読んでみようかな。

そこ、そんなうまくいくかなあ?みたいなところがあったとしても、ほとんどのスパイものにそういうところあるし、まあ問題ない。色々と見落としているところが結構ある気がするので、ちゃんと集中して見直した方がいいかもしれないと思っている(けど、時間あるかなあ…)。ロゴがNetflix色なのに、U-NEXT配信。笑。
あまり意外性はなかったけど、ハラハラするところもあったし、十分おもしろかった。

キャストもよかった。主役の堺雅人さんはどこにでも潜りやすそうな人だし、素性が視聴者にわかってくる感じの流れも悪くなかった。ポンコツじゃない松坂桃李さんも私は好きなので、この配役は嬉しい。林遣都さん→役所広司さんラインは繋がりにくくはあってもそれぞれはよかった。どちらも好きな俳優。主要キャストのみならず、脇、と言っても重要な役を迫田孝也さんとか山中崇さんなんかがやっていてよかったなあ。二階堂ふみさんはあのまま特になにもないってことでいいんだよね?

幼児の感想か。笑

なんかなにがネタバレになるのかわからないし、どう書いていいかわからない。スパイもの好きなら見て損はない、ということは言える。

結末そのものじゃなく「結末のまとめ方」が若干引っかかるなとか、あるにはあるけど、日本のスパイものの中ではかなり頑張った作品だと思う。

『こっち向いてよ向井くん』

赤楚衛二さんにぴったりのドラマだった。
従来の恋愛観、結婚観にやんわりと物申すような作品。あと、一つの事象が見る人によって全然違う意味を持つことなんかも具体的な映像で見せてくれた。

向井くんの妹、麻美と元気の夫婦は苦手だったけど、麻美の言わんとしていることはわかる。ただ、麻美、高圧的すぎ笑。元気に「自分自身のままでいてほしい」っていうのは元気のことを思っているようでいて、実は単に麻美の願望であって、元気がそれを望まないなら仕方ないんだよね、本来は。
結局二人は「元気が元気のままでいる」ことを選ぶんだけど、元気は「それを麻美が望むから」そうすることにしたわけで。元気が「麻美がしたいようにするのが自分の幸せ」っていう考えから出ないと、先行き難しいだろうなあ、とかは思ってしまう笑

男女の関係が必ずしも恋愛に帰結しなくてもいいんじゃない?っていうのを最後まで貫くのは難しかったのかもだけど、その辺りふわっとぼかした終わり方で、それもこのドラマ全体のテイストにあってるかもね。

『around 1/4 アラウンドクォーター』

今の若い人たちってこんななのかなと思いながら見ていた。人付き合い苦手な私でも、このくらいの距離感の付き合いだったらいいかな、とか。男女集まってわちゃわちゃと暑苦しいのが苦手なので(ドラマで見るのもめんどくさいくらい)

第7話が良かった。この回だけもう一回見たい笑。
破滅的な瞬(阿久津仁愛)にペースを乱されて苛立つ、他人に興味のない(はずの)直己(松岡広大)が、うんうんやっぱりそうだよね、という展開に。ベタといえばベタなのだろうけど、配役が二人ともめちゃくちゃキャラクターにあっていていいし、松岡広大さんってこんなに色気を出せるんだなーと感心した。昨年放映していたBLもの『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』に出ているときには気づかなかったけど。今期は『らんまん』にも出ていて、そちらでは色気抑えてる笑
結局二人はどうにもならないのが、さらに良かった。

画面作りもこだわっている感じで、好みが分かれるかもだけど、私は結構好きだった。

『ハヤブサ消防団』

山間部の集落を舞台に展開されるよくできたお話という感じ。ついつい最後まで見させられてしまったな。あ、怪しい人は結局怪しいんだ、っていうことが逆に意外だった。

女の人の声のあああーみたいな曲が『VIVANT』と被ってどちらかを聞くとどちらかを思い出せなくなる。ってどうでもいいか笑

『彼女たちの犯罪』

構成に工夫があったり、倒叙でありながら途中に「へー」っていう展開があったりで、最後まで見てしまった。

具体的に事件に関連する部分では、「それ、誰にも見られないで済むかな」とか、「そんなうまくいく?」とか思うようなところもあった。でも本作はガチのミステリーというよりは「女たちの諸事情」を描くような話でもあったので、その辺りは許容範囲かもしれない。結局はうまくいかなかったしね。

* * *

以上、今期継続視聴した8作品(内一つは後ほど)の感想でした。

ここのところなんやかやと忙しく、秋ドラマチェックもまだできておらず。
自分のドラマキャパ(そんなのがあるなんて思っていなかったけれど)をオーバーしてる感じもあるので、秋は本当に本数を絞る必要があると思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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