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【2022年1月開始ドラマ短信】『ケイ×ヤク─あぶない相棒─』『愛しい嘘~優しい闇』『鎌倉殿の13人』

『ケイ×ヤク─あぶない相棒─』

どういう状況なら公安(しかも外事)とヤクザがバディになることが可能なのかなあと不思議でしたが、なるほど、一人の人物の謎の死(しかし遺体はない)を共通項とした、どちらかというと私怨絡みのつながりというわけでした。その謎を二人で解明していくことになるんですね。

今回、ヤクザの英獅郎(犬飼貴丈)が主催するファイトクラブの場面がありました。「セレブがノールールのガチの殴り合いを娯楽とする」というのは映画やドラマでしばしば出てきます。お金と暇があり過ぎると退廃しきって生身の感覚がなくなっていき、生きている実感を他人の身体を借りて得るしかなくなるのでしょうか。
では庶民はそんなことはないかというと、厳格なルールの下であるにせよ、格闘技の観覧を楽しむ人はたくさんいます。自分の身体を危険に晒したくはないけれど、身体の限界を見てみたいと思う人が結構いるということなのかもしれません。

このところ毎クール複数のドラマに出演している板尾創路さんが、本作では獅郎の愛人? で登場しています。俳優として引っ張りだこですね。何がいいって、まず顔がいいです。

第1話では公安の国下一狼(鈴木伸之)と獅郎はまだ“恋人契約”するに至っていません。なので、公安とヤクザだから普通に友達とかはまずいから恋人契約? そんなバカな、っていう疑問はまだ拭えていません。そして、次回以降に BL風味は出てくるのでしょうか。

公式サイトにはまだ表記がありませんが、『おっさんずラブ』や『隣の家族は青く見える』でゲイの役柄がいい感じだった眞島秀和さんが終わり付近に少しだけ登場します(本作でゲイなのかどうかはわかりませんし、それは別にどうでもいい)一狼が子どもの頃に遭遇した事件と関係があるのか、あるいは全然別のことなのか。

画面の色合いが好みです。鈴木伸之さんの黒髪がいい。テーマ曲はK-POPっぽいけどYOSHIMOTO UNIVERSAL TUNESのグループOCTPATHの曲でした。

『愛しい嘘~優しい闇』

山梨での過去の事件が現在の事件につながる、っていう『Nのために』とか『最愛』とかと同じようなテイストのドラマ。なんか音楽も同じ感じですね。とおもったら、この三作品の音楽担当は全て横山克さん。道理で。つまり、本作は明確にこのテイストを踏襲しているのですね。

前半、意志をはっきり示せない今井望緒(波瑠)にイライラさせられましたが、これはミステリでありつつ望緒の成長物語でもあるのかもしれません。

雨宮秀一を演じる林遣都さんって、こういうミステリ風味の作品にものすごく親和性がありますね。笑顔が、そのままストレートに無垢な人とも取れるし、いや実は何かある? と思わせることもできるような感じ。

初回は現在の事件の発生の顛末で、それが過去と何か関係があるのかもしれないと匂わせる程度で終わりました。面白くなるかどうかは次回以降にかかっています。

今期『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』で主人公瀬古凛々子(黒木華)の同期で凛々子のサポート役を演じる溝端淳平さんが本作にも出演しています。私は今期で初めて知りました。と、思ったら『天国と地獄〜サイコな2人〜』にも出ていたんですね。15年くらいキャリアのある俳優とは。失礼しました。

しかし最近は同じクールに複数のドラマに出演する方が多くなっていますね。昔はそういうことあまりなかったような気が。
ドラマのキャスティングってどのようにされているんだろうなあ。

『鎌倉殿の13人』

見る予定ではなかったのですが、アプリで他のNHKドラマを見ているため、流れで見てみました。NHKの大河ドラマって、朝ドラ同様一度も見たことがないんです。なので本当に初めて。

ナレーションで状況が説明されたり、登場人物の名前が字幕で出たりするのがどうも違和感があってなかなか集中できませんでした。登場人物が多いので仕方ないのかもしれませんが、誰が誰で誰とどういう関係なのか、というのは、映像で示してもらうのが好みです。パッとわからなくても見ているうちに理解できるとかで良くて。(最近映画の字幕ですらも結構辛くなっている、という個人的事情もあるにはあります)

それでも後半は慣れました。素敵な俳優がたくさん出ているし、見応えありそうですね。頼朝の大泉洋さんが逃走のために女装束を着けるまでは普通、しかしなぜか妙な化粧まで、というところが三谷幸喜さん、ってことなんでしょうかね。

次回以降観るかどうかは未定。馬に乗りたいなー。

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