見出し画像

参考図書:『女たちの韓流』山下英愛

ドラマは観ているだけで面白いですが、そこで語られていることはなんなのか、について考えたり語り合ったりすることもまた楽しみのひとつです。
かくいう私も、noteにちょこちょこ書き始めたのはそんな思いからでした。

韓国ドラマは2003年に『冬のソナタ』が大ブレークしたのをきっかけに“韓流”ブームが起こり、以来根強いファンの方が多い分野だと思います。

画像2


一時は下火になったものの、近年K-POPアイドル/アーティストの目覚ましい活躍から、韓国文化への興味が一層増して、新たなファンも獲得してきているなか、Netflixの普及とその配信ドラマ『愛の不時着』と『梨泰院クラス』の大ヒットによって、どんどんファンの裾野が広がっています。
私もこの二作がきっかけで、その裾野に足を踏み入れました。“冬ソナ”ブームの当時は日本にいなかったので、ドラマの放映も知らなかったし、韓流ブームなるものも全然知りませんでしたし、そもそもブーム的なものが苦手なので(今はあまり抵抗がなくなりました)、当時知っていたとしても多分触手は動かなかっただろうと思います。

さて、同じように過去の韓国ドラマをあまり知らないみなさまにお勧めしたいのがこの本です。

女性をテーマに25本のドラマが紹介されています。文化的背景などについても触れられており、新書のボリュームとしては十分な内容で、1990年代から2000年代まで、駆け足で概観するのにとても役立ちます。
『スタートアップ:夢の扉』の記事で“キャンディ型の女性”という言葉を使っていますが、それはこの本で勉強させていただいたものです。

本書で取り上げられているドラマのうち、私が観たことがあるものは『コーヒープリンス1号店』だけでした。機会があれば他の作品もDVDで観てみたいと思っています。(ただ、今はNetflixで最近の作品をガンガン見ることができるので、なかなか過去のものに手をつけるのが難しそうですが…

本書において韓国のドラマ研究者の研究について少し言及されていますが、残念ながら一般書籍の出版は、少なくとも日本語での書籍はなさそうです。とても興味深いので残念です。

韓流があるなら華流もあるかなとAmazonで検索してみましたが、たくさんのムックはあるものの、本書のような形のものはなさそうでした。引き続き探してみます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?