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【日本ドラマ】2024年冬ドラマ短信2

2024年冬ドラマ、初回感想の第2弾です。
今期はどうにも時間がなくて「できる限りたくさんの初回を見る」のは無理っぽいので、この短信は2で終わりかも…


『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』

さまざまな偏見を持つ“昭和脳”で娘や息子から疎まれている父が、自分の中の常識を塗り替えていこうと努力する。
ドラマ世界で現代の多様性が100%肯定されていて、その中で“昭和脳”をアップデートするために頑張る素直なお父さん、という構図。素直な感じが原田泰造さんに合ったキャラクターだと思う。

『ハコビヤ』

一話完結の「訳ありな何かを誰かに届ける」話。結果的にちょっといい話になるところが、ちょっとだけ『まほろ駅前多田便利軒』的な感じ。『まほろ』はもっとダークで訳ありで好きだった。

裏商売の話が好きだけど、本作はあまり“裏”っぽくないので、そこまで興味を引かれず、流し見になっちゃうかも。
一話完結なので、油断して見落とす可能性もなきにしもあらず…

『ドラマ 地球の歩き方』

初回は三吉彩花さんの韓国・ソウルへの旅。
ドラマ、ではない、けどドキュメンタリーではもちろんない。
ガイドさんの母親を探すことになるので、そこがドラマチックな展開になりそうといえばなりそう。
そんな感じで何か少しドラマチックな要素が入ってくるということなのかも。

三吉さん初見だけれど、ちょっと苦手で流し見になってしまった。
一旅一話かと思っていたけど複数話に渡るみたいですね。
森山未來さんの回は見たいと思っているので、とりあえずそれまでは見るとは思う。

『厨房のありす』

自閉スペクトラム症の主人公が、お客さんそれぞれに合った料理を化学的に考えて提供するレストランが舞台。

前クールの『あたりのキッチン!』でも、主人公がお客さんに合わせた料理を出していたけれど、あちらは“絶対味覚”を生かして感覚的に調理していた。また、『フェルマーの料理』は絶対的な正解を求めて数学的に調理(って実のところどういうことなのかよくわからないけれど)。色々あるものですね。

シンプルなヒューマンドラマではなくミステリー要素も加わってくるよう。様子見します。

『不適切にもほどがある!』

1986年でもさすがにバスでタバコはないわー笑
と思うんだけど記憶違いかなあ。

何かにつけ「コンプライアンス」とうるさい現代の、正しさは認めているんだけどなんか引っかかるんだよなあというおじさん目線のちょっとシニカルなドラマなのかな、という印象。同じ“昭和脳”話でも、『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか』とはかなり違うアプローチですね。これまでの宮藤官九郎さんの作品を振り返れば、そのおじさん目線はさもありなん、という気はする。
それをなんとミュージカル仕立てにすることでなんだか韜晦的というかなんというか… ストレートに「引っかかるんだよ」とも言いにくいんだろうな、とは思う。

これからどんな感じになっていって、結局どういうドラマなのかはまだわからないけど、現時点では阿部サダヲさんのキャラ勝ち。

* * *

最近多いと感じるのが、パワハラやモラハラを糺す設定、アイドルの推し活をしているお母さん世代の人、タイムスリップやリープ、なんらかの障害を持つ人、BLドラマ以外でのゲイ…

ドラマは時代を映す鏡なので、題材も似てくるのでしょう。その中でいかに違うものを作るかに腐心されているクリエイターの方々は大変ですね。それが創作の醍醐味でもあるでしょうけれど。

それではみなさま、よいご視聴を。

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