乾燥設備作業主任者

● 乾燥設備作業主任者とは

労働安全衛生法(労働安全衛生規則)に定められている。乾燥設備作業主任者技能講習を修了した者の中から事業者により選任される。必置資格。
受講要件として、当該関係の作業に5年以上従事した経験が必要。学科講習15時間(以上)、筆記修了試験合格をもって資格取得となる。

● 誰が必要か

① 一定以上の規模の
② 熱源として燃料を使用する
乾燥設備による物の加熱乾燥の作業に従事するもの(現場に1人以上)
…労働安全衛生法施工令第6条より
※加熱乾燥とは
加熱することにより、乾燥物から水分、溶剤等を除去することをいい、加熱炉、溶融炉、電磁加熱器など、加熱するが乾燥を目的としないものや、真空乾燥設備など加熱以外の方法により乾燥を行う構造のものは該当しない。
※熱源として燃料を使用するものとは
乾燥設備で、その熱源を直接利用するものをいう。(ボイラーの)蒸気や排ガス等を熱源として使用するものは該当しない。

● 乾燥設備作業主任者の職務

  1. 乾燥設備をはじめて使用するとき、又は乾燥方法若しくは乾燥物の種類を変えたときは、労働者にあらかじめ当該作業の方法を周知させ、かつ、当該作業を直接指揮すること。

  2. 乾燥設備及びその付属設備について不備な箇所を認めたときは、直ちに必要な措置を取ること。

  3. 乾燥設備の内部に置ける温度、換気の状態及び乾燥物の状態について随時点検し、異常を認めたときは、直ちに必要な措置を取ること。

  4. 乾燥設備がある場所を常に整理整頓し、及びその場所にみだりに可燃性の物を置かないこと。

● 乾燥設備の種類

真空乾燥機/ドラム型乾燥機/箱形乾燥機/バンド型乾燥機/回転乾燥機/気流乾燥機/噴霧乾燥機/シート乾燥機/赤外線乾燥機/ウィケット乾燥機 などがある。

◯ 関係法令等

労働基準法(抄)…第62条 年少者の危険有害業務就業制限
危険物乾燥設備における爆発災害の防止について(通達)…平成29年1月12日基発0112第4号改正

□ 関連資格

  • 危険物取扱者(消防法)


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