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みんな大好き燕岳 ①

  北アルプスには"表銀座"と"裏銀座"と言われる二列になった稜線があって、縦走が楽しそうだーくらいの認識しかないまま、昨年いきなり思い立って、1人裏銀座縦走をやってみた。↓その時の記事。

 急登を登り一晩休んだ山小屋を後にした早朝、晴れた稜線を歩き始めると、隣の山並みに"表銀座"の名峰燕岳が見えた。"きっと今頃向こうからもこっちを見ているんだろうな、いつか登りたいな、素敵な山小屋があるらしい、登る途中でスイカが食べられるらしい、、、"ふーふーと野口五郎岳をめざして歩きながら、考えていた。なにせ何時間も歩くから、いろいろと考えるのだ。それもまとまりなく。たいていしょーもない事を。

 その山旅で知り合ったHさんからLINEがきたのは、6月末だった。彼女は軽井沢在住。ほぼ同い年。登山経験豊富。裏銀座後も、一度浅間山を案内して頂いた。
 「来週お天気良さそうだから、山小屋一泊でどこか行きませんか?」という素敵なお誘い。わーわー。二つ返事でLINEかえしつつ、スケジュール調整をする。相談の結果、私が行ったことのない燕岳(つばくろだけと読む)に決まる。頂上直下の素敵山小屋 燕山荘(えんざんそうと読む)も、予約が取れた。わーい。

6月28日、3時起床、4時出発。待ち合わせのPAに向かう。緊張のあまり乗る高速を間違えるなど(ついつい中央道乗っちゃうのよね、山梨ばっか行ってるからかね)。無事落ち合い(おはようございますー、よろしくお願いしますー)彼女の可愛い車で登山口へ。快晴である。

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9時近く、登山口出発。小屋泊まりだと時間に余裕がある。登り始めると結構な急登に驚く。女子に人気・北アルプスの入門に良いー等の情報から、なんとなく優しく登れるような気がしていたけど、これは・・ガチだ・・。Hさんは慣れたようにひょいひょいと先をいく。

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白い花が次々と現れる。みな大変に可愛い。写真撮りながら息を整える。

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足元は悪くないのだけど、なにせくねくねと登っていく。

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ピンクの可愛い子ちゃんが出てきた。

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足元の様子がなにやらモコモコしてきた。

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だいぶん上がってきた! 視界が開けてたいそう気持ちよい。
もうすぐ合戦小屋。スイカあるかなーあるといいなー。

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あった!
うまーうまーあまー。むかーし、釧路湿原30キロマラソンの大会に出た時、途中湿原の真ん中のエイドで、スイカが出てきた事があった。ぜーぜーで走っていたから、ほんとーーーに美味しかったのだけど、今回も同じくらい美味しかった!
極限状態(大げさ)におけるスイカのうまさについて、論文書きたい(嘘)。

ちなみにこの写真はHさんが撮ったものなのだけど、インスタに上げたら奥に写っている方のご家族から、コメント頂いた! 狭いな世界。

ここまでで4分の3が終わった。もうひと踏ん張り。

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槍ヶ岳が見えてきた!! 相変わらずとんがってるなー。

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森林限界を越え、小屋が見えてきた。日差しが容赦ない。ちょっと頭痛がするーと言ったら、Hさん凍らしたフルーツゼリーを差し出してくれる。ありがたい。うまい。ほてって湯気の出そうな身体に染み渡る。

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Hさーーん!

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Tさーーん!  

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そうしてやっとこ燕山荘到着。まるっと4時間の死闘(大げさ)。
中に入ると売店が大きくあり、可愛いTシャツや可愛いバンダナや可愛い手拭いが(はぁはぁ)、所狭しと売られている。おお。女子に人気なのはうなづける。ここでしか買えない限定ものなのだもの。限定品には弱いのだもの。
 受付をし、部屋に荷物を置く。


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部屋はこんな感じ。混雑時は4人詰め込まれるところを、2人で使えるので広々。でも天井はめちゃ低い。2人して頭をゴンゴンぶつける。さて、身軽になって頂上目指しますか。

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山荘を背中にした景色がこれ。これが燕岳。山頂までは30分くらい。
 

 長くなってきたので、続きはまた。
この旅の後も武尊山(オットとKちゃんと3人で)・トムラウシ山(予定。これから行く。1人で行く。ちょっと心配。)と、山旅は続くのだが、ゆるゆると書いてゆけたらいいなと思う。とりあえずこの①を上げておけば、なんとかなるのではーと未来の頼りない自分にはっぱをかける思いでキーを押す。


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