ヴィンテージについて

最近、ヴィンテージに強い魅力を感じている。
ヴィンテージ:製造されてから30〜99年経過しているもの

細やかな定義は置いたとして、要は古いものだ。ボロボロになったそれには、とてつも無い渋みを感じる。例えば、皮製品やデニム、ギターなんかもそうだ。
ポピュラーな分野では、リーバイスのデニムパンツが挙げられるが、リーバイス設立の背景を知るとよりヴィンテージデニムの価値・魅力を感じることができる。

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1848年アメリカ。土地開拓の現場監督だったジェームズは、たまたま金を発見する。それを公にしたことで、多くの人が一獲千金を狙い、カリフォルニアに集まるのだ。当時2万人にしか満たなかった州の人口は、10年後には約40万人と、一気に増加を辿る。

段々と書くのが億劫になってきたので割愛するが、当時の作業着は破れやすく、鉱山で土をホリホリしているとすぐにやぶれてしまう。破れにくいズボンを考えて作ったのが、リーバイ氏。こうしてリーバイスが誕生するのである。

余談として、当時の鉱山ホリ氏は、1つの現場が終わるとゲン担ぎとして履き込んでボロボロになったジーンズを鉱山に埋めて、次の現場に行っていたそうだ。今ではそのボロボロになったジーンズを求めて、ヴィンテージハンターがホリホリしに行くのだから、なんだか可笑しい。そして私はそれを、高いお金を出して買うのだ。

さて、何故魅力を感じるかだが、デニムには
①履きこんだ風合い
②ロマンが詰まっている。
①は、現代の加工技術をもってしても出せない「味」が、本物ヴィンテージにはある。そして②だが、そのデニムを履くことによって、当時の持ち主(履き主?)のことを想像してしまう。これが、楽しい。感覚的には小説を読んでいる状態が近いかもしれない。一緒に旅をしている気になり、なんだか不思議な気持ちになる。

それに、ヴィンテージデニムともなると、自分のサイズがあるかどうかは、まさに出会いなのだ。古着屋に足を運ばせ、デニムをホリホリしている時は本当に楽しい。マイサイズは10回行って1本見つかれば良いほう。これは、モンハンのお守りホリホリが感覚的に近い。
こうして時間をかけて巡り合った一本を購入するときの満足感は計り知れない。
※とはいえ、値が張るのでポンポン買えるものではない。

という感じで、とにかく古いものに魅力を感じている、という話。
ギターもリアルヴィンテージが欲しかったのだが、流石に値段が突き抜けているので、最近工房に頼んで、レリック加工(ボロボロにする加工)を施してもらった。

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エセ・ヴィンテージとでも言うのだろうか。結論、恰好良ければなんでも良いよね、ということで、大変満足している。
※Fender stratcaster Black1 Jhon mayer Relic

今はプチ・ヴィンテージブームが来ていることもあり、各種ヴィンテージは値が上がる一方だ。恐るべし…。

一獲千金を狙いたいあなた。宝くじを買うより、カリフォルニアの鉱山に潜りに行くのも良いかもしれない。信じるか信じないかは…

なんてね。

fin

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