Summer Games Done Quick 2022 参加レポート
日本時間の6/27-7/3に開催された世界最大規模のスピードランイベントSummer Games Done Quick 2022(以下「SGDQ2022」)に参加しました。
海外イベントに参加するのは、去年のESA Summer 2021以来約1年ぶりでした。採用が決まってから本番当日まで、イベントに向けて何をやっていたかなど記しておきます。
2022/05/01 採用タイトル発表
GDQはタイトル発表日が告知されているので、前日夜くらいからそわそわしていました。1日の午前10時頃に採用タイトル発表。あまり期待せずに自らのSubmissionを確認したら、神巫女にAccept(採用)の文字が。
テンション爆上げです。気分上々。イベントの当選を知った瞬間は何歳になっても嬉しいものです。
その他にも日本からは『スーパードンキーコング』シリーズのRTAをされているとんこつさんが当選。日本人走者は2名でした。
今回のSGDQ2022はオフライン+オンラインのハイブリッド開催ということで、オンラインの当選枠は26名ほどだったようです。狭き門をなんとかくぐり抜けられたというところでした。
Twitterや神巫女のRTAコミュニティなどでの報告を済ませ、準備に取り掛かります。
2022/05/01 解説依頼
海外のスピードランイベント参加にあたって、解説もといコメンテーターは必須です。ESAの場合は「英語を話すことができるコメンテーターを準備できますか?」と聞かれることもありました。
今回は昨年のESA同様、神巫女のスピードランプレイヤーであるRepentMF氏(現rmf氏)に解説を依頼しました。当日は早朝や深夜になるかもしれないと伝えましたが、同氏は「もちろんやるよ👍」と快諾してくれました。感謝。
rmf氏のTwitchチャンネルはこちら。
SGDQ2022はJapanese Restreamで再配信されるイベント。こちらの日本語解説はこちらから依頼する予定はありませんでしたが、「RTA in Japan ex #1」のときに神巫女の解説をしてくださったエクシークさんにお願いすることになりました。感謝感激。
エクシークさんのTwitchチャンネルはこちら。
解説も早々に決まり、あとは練習するだけです。
2022/05/08 スケジュール発表
※上記URLは現在開催中のイベントスケジュールのため、SGDQ2022のスケジュールではありません
神巫女は6/28の夜21時ごろに配置されました。現地は早朝の時間帯ということで想定通りです。平日火曜日ということで、早めに仕事量の調整を始めました。
このときは何をしていたかというと、RTA in Japan主催の「RTAハッカソン」が開催中で、シカダは『Monster Sanctuary』のRTA習得に勤しんでいました。
また同時期にTwitchフォロワー1700人を達成しました。いつも応援とご視聴のほどありがとうございます!
FAQ:イベント前の練習はいつ始める?
本番の2週間前をめどに始めています。ESTが長時間/短時間かは特に関係ないです。1週間前までは自己ベスト狙い、そこからはリセットしない通し練習を始めます。配信時間帯もできるだけ本番と同じ時間帯にします。
SGDQ2022の場合、事前にある程度余裕があったため、6月初頭から配信での練習を開始しました。
2022/06/04 フライハイワークス社がイベントを告知
神巫女のパブリッシャーであるフライハイワークス社より、コミュニティのスピードランナーとして紹介していただきました。ありがとうございます!
フライハイワークス社や開発者のユウラボさんとはそれなりに縁があり、『トランシルビィ』の体験版がリリースされる前に先行体験版をいただいたり、再現が難しい不具合の確認のためにシカダ自身の配信アーカイブを提供したりと、やり取りをすることが度々ありました。
RTAによる開発者との繋がりは思いもよらぬところで生まれます。今後も良い付き合いをしたいですね。
2022/06/06 ヤマト100%自己ベスト更新
ヤマトの100%の自己ベスト兼世界記録を若干更新。
自己ベストを更新したあとは一度そのRTAから離れるようにしているので、このあたりは『幻想水滸伝』などの初見プレイをして頭を一度リラックスさせていました。
2022/06/23 ウズメ100%自己ベスト更新
ウズメもSGDQ2022直前で自己ベスト兼世界記録を更新。上々の仕上がりでした。
本番まで残り5日というところまで来ていたので、残りの期間は通し練習メインで本番当日を迎えます。
2022/06/28 本番当日
FAQ:ちょっと待って!SGDQスタッフとの打ち合わせやリハーサルはないの?
テックチェック(配信環境や品質のチェック)があります。イベントまでに終わらせられれば良いので、シカダは6/18頃に実施しました。
SGDQ2022では各種設定済のポータブル版OBSが配布され、こちらを用いて本番に臨みます。参加歴がある方は基本的に設定が変わらないため、以前と同じ設定をしたOBSを使用することもあるようです。
テックチェックが完了したら、当日にストリームキーが渡されるまで待ってね、ということを通達されました。なのでコメンテーターを加えたリハーサルは特にしていないです。
当日は直前のタイトルの走者に連絡がつかないなどトラブルがあったものの、ほぼ想定通りの22時頃開始。ちなみにシカダはギリギリまで仕事をしていました。残業は悪。
FAQ:Bidwarは自分で設定したの?
してません。採用後にインセンティブ追加などもなしです。採用された段階でヤマトとウズメのBidwarになっていました。
元々ヤマトとウズメを同じタイムで申請しており、ともに世界記録を保持していたことが大きかったのかなと思っています。走る当人からすると、直前までどちらで走るか確定しないため、調整がなかなか難しかったです。
案の定、直前までヤマトが優勢だったのですが、出番手前でウズメに大口の寄付が入り、ウズメで走ることになりました。
スタンバイ
一つ前のタイトルが終わりそうなところで呼び出し。rmf氏とともにVCに入室します。「準備はいいかい?」的なことを話していたと思います。英語のリスニングが致命的にダメなのでずっと「I'm ready.」とか言ってました。修行が足りない。
出番前になると緊張と興奮がMAXになり、足がそれなりに震えていました。緊張しいですが、手が震えなくなったのは成長の証かなと思います。場数を信じろ!
本番開始
実際のランは以下の動画をご覧下さい。
日本語Restreamはこちらからどうぞ。
ランの振り返り
目覚メノ森はボス戦においてスイッチをまとめて押させる技「ダブルスイッチ」が不発。自己ベスト比で+7秒。ボス以外は大きな遅れはなかったと思います。
水ノ遺跡はほぼ完璧。正確な計測はしていませんが、Best Segment(自身の区間ベスト)と同タイムかやや速いくらいだったかと思います。文句なし。元々苦手なステージだったんですが、事前練習が良い成果に繋がりました。
灼熱ノ迷宮はブリッジスキップを失敗する痛恨のミス。ここで自己ベストがなくなりました。自己ベスト比で+10秒。ちなみにこのステージの途中までゲーム画面にマウスカーソルが載っていました。お恥ずかしい。
廃都 邪馬台国は最後のフォースバトルスキップをミス。リカバリーは問題なくできましたがここでだいぶプラスがつきました。ラスボス最終形態の乱数もそこそこだったため巻き返しはならず。自己ベスト比で+27秒、最終的に自己ベスト+44秒のタイムである22:46で完走しました。
目標を22分台に置いていたため満足の行く走りではありましたが、大きなミスがいずれもケアレスミスだったため、ここを安定させられなければ今後記録更新は困難。今一度気を引き締めました。
走り終わった後に話したのはこういった内容です。
SGDQへの参加はコミュニティの協力なしには成立しなかったので、本当に感謝しています。いつもありがとう!Thank you!
2022/06/28 出番終了後
なぜか海外イベント出るたびに自撮りするおじさん🤳
いろいろなところからお疲れ様コメントをいただきました。ありがとうございました! ツイートにも記載している通り、最高の22分間でした。
今後、神巫女でイベントに出ることは少なくなると思いますが、これからも神巫女並びにシカダを応援していただけますと幸いです。
終わりに
SGDQ2022に参加できて良かったです。海外イベントは距離と言語が障壁になりますが、オンライン参加と海外走者の助けでなんとかなっています。コミュニティの繋がりに改めて感謝するイベントでした。
RTAに挑戦したいと考えている方へ。ぜひ、挑戦するゲームのコミュニティに参加してみてください。
多くのコミュニティは新人をいつでも歓迎しますし、有益な情報や助けをたくさん得られます。イベント当選の喜びを分かち合えます。果てなき挑戦への道のりは、同志がいるととても楽しいです。
シカダ自身の活動が、RTA界隈のさらなる発展に繋がることを願って。
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