李香蘭見るとマクロス作れるんじゃね?って思うよね、という話

またまたテレ東『ブレイクスルー』の四季特集を見た関連の話なのだが、「浅利さんはオリジナルミュージカルを結構作ってたよね?」という問いに対して吉田社長が「その辺は今も上演してるけどやっぱり今のニーズに応じたものを新作で出したいよねー」と返していた。

しかし『李香蘭』は今見てもわりとよくできたミュージカルだから通用するのでは?と思うのだがどうだろうか?

男装の麗人、川島芳子をストーリテラーに据えて李香蘭の半生をミュージカル化したこの作品、まぁ構成的にはエビータ感がそこかしこに伺えるのだがそれを勘定に入れてもとても見やすかった印象がある。なんせ杉本がいい。理想のお兄様である。杉本、大好きだ杉本。落ち着け。

そもそもドラマチックな人生であるのだろうが主人公が歌姫というのが華やかでいい。その背後に戦争という不穏で大きな力が動いており、その運命の渦になす術もなく巻き込まれていく。翻弄される主人公。いい、ヒロインという感じがする。

と、ここまで書いて気づいたのだが、主人公が歌姫で戦争に翻弄されるって殆ど『超時空要塞マクロス』ではないだろうか?

吉田社長が「男性向けの作品作りたいよね」と言っておられたが、初代マクロスのミュージカル化、いけるのではないだろうか?

四季は指針として「人生は生きるに値する、というメッセージが込められた作品しか上演しない」としている。
そして、私が先のnoteで検体が1人の状態で導き出した男性ウケする舞台の条件が「休憩なしで馴染みのある世界観でアツくてカッコいい」である。

「人生は生きるに値する」というものには当てはまっていると思う。デカルチャーという概念もそうだし、戦争をバックにリンミンメイが歌うシーンはまさに命の歌という感じがする。ミュージカルでも相当映えるであろう。
アナ雪でプロジェクションマッピングを使いこなす四季なら星間戦争も素晴らしい演出ができると思う。
できるわ、必ず、できるわ。

休憩なしのコンパクトな上演時間はどうだろうか。マクロスの劇場版が2時間である。話を組み立て直して1時50分くらいには出来そうな気がする。と思ったが10分くらいなら短縮しないで2時間休憩なしで良くない?と思い直した。
見れるわ、それくらい、見れるわ。

世界観等もそこまで違和感はなさそうだ。衣装は特にとんでもない服は着ていない。科学は多少進歩しているがそこまで現代と変わらない。
曲に関してはなんてったってアニソンである。耳に馴染まないわけがない。しかもカッコいいのだ。作曲が羽田健太郎氏なのでクラッシックの趣もある。ミュージカルにピッタリではなかろうか?

輝が二人の女性から愛されるという恋愛要素もある。アツい。しかも片方は人気絶頂のアイドル様である。これは全男子が夢に見るシチュエーションではないだろうか?アツい。

ということでとりあえず提示した条件はクリアしている(まぁ自分で勝手に掲げた条件だが)。

問題はロボットである。下手に動かすと興醒めするので上手額縁と下手額縁に据えて動かさない方がいいと個人的には思う。なんかちょっと光るくらいがカッコいいのではないだろうか。

タイトルは「マクロス」。キャッチコピーは「愛、覚えていますか」もしくは「大昔に流行した当たり前のラブソング」でいけると思う。

と、ここまで鼻息荒く書いてみたが現代のニーズに合っているかは分からない。万が一この記事が四季の目に止まってマクロスがミュージカル化されたら大変光栄だ。

その時はどうか、私へのギャランティ代わりにグレートランパスキャットのグッズを出してください。

サポートをくださる方、ありがとうございます!いただいたサポートを貯めて観劇してきます!