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バック・トゥ・ザ・フューチャーが好きだ! - 好き語りvol.5

 僕の好きなものを語り尽くすこの企画、今回は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』について。
〈映画が好きって言うのはハードルが高いってこの前言ってたのに、映画の話をするんだね〉

 だってやっぱり好きなんだもの。


本文:僕。語り。
「」:精霊さん。説き。
〈〉:妖精ちゃん。聴き。


 実は、好きな映画はたくさんある。
〈たとえば?〉
 『ダイ・ハード』『オデッセイ』『アイ、ロボット』『アイアンマン』『インターステラー』『スピード』『インディペンデンス・デイ』……。
 〈なんか、洋画ばかりじゃない?〉
 …………ほんとだぁ。
「邦画では何かありませんか?」
 邦画……?
 あ、『シン・ゴジラ』は好きだよ。
 あと、アニメ映画の『ガールズ&パンツァー 劇場版』や『魔法少女まどかマギカ 叛逆の物語』とかが好き。

 だから、一番好きな映画は何か、と聞かれると、ちょっと困る。
 でも、人生で一番最初に好きになった映画は何か、と聞かれると、ばっちり答えられる。
〈それが今回の話題?〉
 その通り。
 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だと、胸を張って言える。


 正直なことを言うと、映画館で見たことはない。
〈まぁ……ちょっと古い映画だものね〉
「第一作は1985年公開です」
 でも、最初にどこで見たのかはよく覚えてる。

 家だった。そして夏だった。
 3日連続、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を放送する企画だった。
 あ、3週連続だったかもしれない。
 なぜ見ようと思ったのかはよく覚えていない。
 ただ、とんでもなく興奮したのは覚えている。
 なんて面白いんだ!って。
 文字通り、雷に打たれたような。
 1,2,3と、全部を短期間に見れたのも楽しかった。

 ちなみに、字幕版だった。
 おかげで他の洋画や海外ドラマを見るとき、字幕版に対する抵抗がない。


「この作品のどこが好きですか?」
 ……あらためて聞かれるとなんだろう。
 文字通り『すべて』と答えそうになるけど、ちょっと詳しく言うと…。

 ストーリーの展開が綺麗。
〈きれい?〉
 そう。どん!と始まって、どきどきわくわくひやひやと流れていって、最後は綺麗に終わる。
 そんな感じがする。
 見終わった後味が良いとも言う。

 そして、音楽がいい。最高。
〈それはわかる。シーンとのシンクロ率が高いよね〉
 そうなの。
 1も2も3も、最終盤のどきどきは食い入るように見入ってしまう。
 映画やゲームのサウンドトラックが好きになったのも、今考えるとここからなのかも。

 あと、タイムトラベルSFの入門としてもいい。
 たしかに、理論は厳密ではないかもしれないけど、分かりやすい。
 当時の僕でも理解できたし。


 ただ、こうやって、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はすごい!って言えば言うほど、予想される反論がある。
〈あー……もしかして?〉
 そう。見てない人に『でも、どうせ古い映画でしょ?』って言われるだろうことはわかりきってる。

 正直、反論はできない。
〈まぁ…前世紀の映画だからね〉
 時代背景も、携帯電話すらない時代だし、PART2の未来シーンですらリアルの過去になった。
〈作中の未来っていつだっけ?〉
「2015年です」
 そう。当時描かれた遠い未来すら過去になった。

 ただ、ひとつだけ言えることがある。
 この作品は、僕が見たときには、すでに古い映画だった。
 その頃には往年の名作扱いだった。
 それに、僕は、これがそんな名作だなんて知らなかった。
 でも、とても面白かった。

 古さを感じさせない、とは言わない。
 ただ、それ以上に、面白かったんだ。

 僕から言えるのは、それだけ。


 今回はこのぐらいで。
〈……思ったんだけど〉
 ん?
〈君はネタバレが嫌いだから、物語の内容について語ることを極端に避けるのは知ってる〉
 うん。
〈それにしてもまったく、ちょっとしたあらすじすらも書いてないね、今回〉
 ……ほんとだぁ。
「有名作すぎて、みんな知ってるだろうって錯覚が起きたんでしょうか」
 そうかもね。
「どうします? 書きます?」
 …………いや、あえて、書かない。
〈ふぅん、なんで?〉
 僕が、この作品を最初に見たときは、あらすじなんて知らなかったから。
 タイムトラベルものだとも知らなかったと思う。
 だから、そういうことを知らなくても楽しめる作品だと思うんだ。
〈だからわざわざ言う必要はない、と〉
 でも、まあ、全く知らない人もいるだろうから、ちょっとでも興味持ってもらうために、なんとなーく言うと…。

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、1985年のアメリカが舞台。
 タイムトラベルをするSF映画。
 ストーリーもさることながら、個人的には、音楽とシーンのシンクロによる盛り上がりも見どころ。
 ……ってことを言っておこうかな。

 それじゃあ、次回の記事で。
「またお会いしましょう」
〈ばいばい!〉

 ……ちなみに。
〈ん?〉
 作中に出てくる電力の単位『ジゴワット』は、書き間違いだか読み間違いで生まれた、実際には存在しない単位なんだって。
「本来は『ギガワット』だったとか」
〈へぇ……なんで急にそんな小ネタを?〉
 いやぁ、この記事のタイトルに使っちゃったからさ。一応、書いておこうかなって。
〈なるほど〉

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