バイクが好きだ！ - 好き語りvol.4

　かっこいいよねぇ、オートバイ。
〈君の好きなものを語り尽くすこの企画、第4弾はオートバイなのね〉
「ちなみに『オートバイ』は和製英語で、海外では通用しないらしいですよ」
　へぇ……じゃあ、ここからはバイクって言おうか。
「それだと二輪車全般になります。正確に言うならモーターサイクルですって」
　それはちょっと長いな……バイクでいこう。

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本文：僕。ドライバー。
「」：精霊さん。パートナー。
〈〉：妖精ちゃん。タンデマー。

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　僕が、人生で初めて、自分の意志で読んだ小説が『キノの旅』だったんだ。
〈あ、もう話の流れが読めちゃった〉
　そう？
〈うん〉

　それでは、次回の記事をお楽しみに！
「またお会いしましょう」
〈まってまってちょっと待って終わらないで〉

〈せっかくなら話そ？　ね？〉
　わかった。

「『キノの旅』は、（基本的に）キノという少女がバイク（作中ではモトラド。空を飛ばないものを指す）に乗って、世界を旅するお話ですね」
　そうそう。

　今思えば、バイクが好きなのも旅が好きなのもボクっ娘が好きなのも黒髪ショートが好きなのも全部『キノの旅』の影響な気がする。

〈で、その影響を色濃く受けて、今までバイクに乗ってきたの？〉
　けっこう……といっても、そんなに多くないけど、そこそこは乗ってきた。
　愛車はHONDAのスーパーカブだったりリトルカブだったり。
　あるいは、HONDAのTL125。これはおさがりで貰ったバイク。
　実はエンジン以外はTL250のものだったり、フェンダーがぶった切られてフェンダーレスになっていたり、前輪がどこからか持ってきたディスクブレーキになっていたり、バッテリーが取っ払われたりしてるけど、普通にちゃんと動いてた。

〈乗ってて楽しかった？〉
　そりゃあもう。
　あの風を切る感覚……もちゃんと好きだけど、これはある種バイク乗りにとって当たり前の感覚だから置いておいて。
　僕は、車じゃ通れない、けど徒歩や自転車では遠かったり急だったりして行けない、そんな道を走るのが好きだったなぁ。
〈山道とか？〉
　谷間とか。ギリギリ舗装されてるぐらいが楽しい。

　そして、山とか海とか、人がいない静かな場所で、眺めがいい場所を見つけるのが好きだった。
　そういうところでエンジンを切ると、ほんと、急に、静かだなって感じる。
　静けさとはちょっと違う。風の音や鳥の鳴き声は聞こえる。
　ただ、人の気配がない。
　あの感覚はたまらないよねぇ…。

「ちなみに、たいていソロで走っていましたよね」
　むしろソロでしか走ったことがない。
〈なんで？　ひとりで走るのが好きなの？〉
　……周りに仲間がいなかったからなぁ。
　ソロが好きというよりかは、ソロしかしたことないから、マスツーリング（大勢で一緒に走るやつ）の良さがわからないだけなのかも。
〈相変わらず友だちが少ない〉
　まったくだ。

〈でも、最近あまりバイクに乗ってないじゃない〉
　いろいろあってね……あ、事故じゃないよ。
　でも、また乗りたいとは思ってる。強くね。
〈そうなの？〉

　YouTubeを見るようになって、モトブログを見るようになった。
　一番のお気に入りはANTI BCSCさん。
　あんな楽しそうな様子を見てると、また乗りたいなあって思うよね。

〈今は何に乗りたい？〉
　昔から……まあ『キノの旅』の影響なんだけど、クラシックテイストというか、丸いライトにネイキッドなバイクが好きでね。
「『キノの旅』に出てくるエルメスのモデルはブラフ・シューペリアSS100ですから。あれはクラシックを通り越してアンティークと言っても過言ではないですが…」
　まあ、そんな感じだね。
　でも、フルカウルの思いっきりスポーツ！って感じのバイクも格好いいと思うし、ヨーロッパ受けが良さそうなバッキバキのストリートファイターも好き。
　ただ、今は、DucatiのScrambler Iconが格好いいと思ってる。Velvet Red、いい色だよねぇ…。
「あれはクラシックというより文字通りスクランブラーですが」

「排気量のこだわりとかはないのですか？」
　正直言うと、わからない。125cc以上のバイクにちゃんと乗ったことがないから。乗ったとしても試乗程度。

　でも、免許だけはいっちょ前に大型のマニュアルを持ってる。
〈わあ。なんで？〉
　これが頂点だから。

　日本の免許制度はいい。大型MTさえ取れば法に則った上で法に則ったすべてのバイクに公道で乗れるようになる。
「海外では出力で区別されたりしてますよね。保険料もお高いとか」
　そこは日本の交通治安の良さのおかげかもね。事故が少なければ保険料も安く済むと。

　それに、日本のメーカーは信頼性が高くてバリエーションも豊か。選び放題で迷っちゃうよね。
〈……さっきDucati（イタリアのメーカー）に乗りたいとか言ってなかった？〉
　それはそれ。これはこれ。

　また、バイクに乗りたい。
　夢のひとつだね。
　そのときは、YouTubeでモトブログでも始めたいな。

　今回はこのぐらいで。
　今回の記事を書くにあたって、バイクメーカーのホームページとか渡り歩いちゃった。
〈そして走りたくなっちゃった？〉
　なっちゃったねぇ。
　別に本当にまったく乗れないわけじゃないし、久しぶりに乗ろうかな。
「暖かくなってきましたし、ちょうどいいかもしれませんね」
　うん。

　それでは、次回の記事で。
「またお会いしましょう」
　ばいばい！