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土砂崩れは、寒暖差引き金? 奈良・国道

奈良県下北山村で発生した土砂崩れについて、県の要請で現地を視察して、「崩落の原因は凍結融解の可能性がある」と指摘した。

凍結融解は、地盤に含まれる水分が急激な寒暖差で凍ったり解けたりすることで土砂崩れが起きる現象。

水分の凍結と融解を繰り返すことで地盤の緩みにつながり、土砂崩れを誘発するという。


気象庁によると、現場から最も近い観測地点の上北山村では12月中旬、最低気温が10度近くまで上昇する日があったが、その後は再び冷え込んで23日までの最低気温は3日連続で氷点下を記録していた。

「最近の急激な寒暖差がきっかけになったかもしれない。

原因はすぐに分からないが、凍結融解であれば予測は難しい」。

現場で崩落した土砂は約4000立方メートルに及ぶことも明らかにした。

奈良県によると、国道脇の斜面の高さ約40メートル付近から崩落した形跡がある。

5月の土砂崩れ後、周辺の斜面沿いに幅約46メートルの防護柵(高さ約5メートル)が設置されたが、このうち約20メートル分がなぎ倒されているという。

土砂崩れは23日夜に国道169号で発生し、軽乗用車が巻き込まれた。

救助された50代男性は足をけがしたが、命に別条はない。

ただ、他にも別の車が現場周辺を走行していたとの目撃情報があり、奈良県警や地元消防が確認を急いでいる。

土砂の下敷きになっている人がいなければ良いのだが。


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