見出し画像

好きな人の話をする時声が小さくなる、カフェでnoteを書くとき画面を真っ暗にする。

 この前ちょっと気になる男の子と電話をした時、「自分のこといい人だと思う?」って聞かれた。その人のことはまだ好きではないけど、背が高くて、かっこよくて、サッカーが上手で、もしかしたら私のことが好きなのかな?って思ってたから私は「いい人かどうかは他人が決めることだから分からないけど、自分のこと優しくないなとは思う」って答えた。半分本当で半分嘘。本当は自分のこと全然いい人だとは思わない嫌いなところばっかりだけど、それを全部正直に言ったら引かれるかなとか重いかなと思って言えなくて。ちょっとかっこつけて答えた。その人にはいい人って思われたかったけど、自分で自分のこといい人だって言う人はちょっと胡散臭いんじゃないかなって思うから、分からないって逃げた。
 
 反対に私が「君は自分のこといい人だと思うの?」って聞いたら、「全然思わない」って答えてくれた。理由を聞くと、本当は思っていないことでも誰かのために嘘をつけるし、そのことで周りからいい人だねって言われることに罪悪感を感じてしまうからって言ってた。だけど私はその話を聞いてすごく恥ずかしくなったし、その子のこといい人だなって思った。それを素直に打ち明けられるところも、自分の他人からの評価に対して罪悪感を感じるとこもその理由が全部’’いい人’’だったから。自分から聞いてきてそんなこと言うなんてずるいって思った。

 その人はすごく素直で、嘘ばっか吐いちゃう私と違う星に生まれた人なんだなって常々感じるけど、たまに全部わかっててそれでも受け入れてくれるのかなって思う時がある。映画中にお腹が鳴った時、自分が犯人ってことにしようとしてくれたり、私のお箸の持ち方が悪いこと気付いてても何も言わないでいてくれたりする。私は人に言いたくないことが多すぎて質問にもまともに答えずにはぐらかしちゃうことが多いけど、それでもちょっと悲しそうな顔して許してくれる。

 私は自分のこといい人だなんて永遠に思えないけど、自分がいい人だな〜って思う人にはいい人だと思われたいな。この考えがもういい人じゃないんだけどね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?