No.18 料理は得意じゃない

料理が得意ではない。

現在は一応「主婦」を名乗っているので、まあ普通にできている(と思いたい)のだが、とにかく誰かのために作る料理が苦手だ
男性に「℃hikaって料理できるの?」と訊かれたときは、自信の無さから「自分自身の食事の面倒は見られるレベル」とややこしい返しをしていた。

私がキッチンに立つようになったのは小学校低学年の頃。
母に教えられてお米をといだり野菜を切ったり、できる範囲でお手伝いをしていた。

そんなある日、私は野菜の皮むき中にピーラーで指を切った。ズキズキとした痛みにすっかり落ち込んでしまい、その日はお手伝いをやめて料理をする母の姿を見つめていた。
母は今でも当時を思い出しながら「ピーラーでケガするとか不器用すぎwwww」と笑ってくる。私も未だにピーラーが少し苦手だ。包丁はもっと苦手だ。

小学校高学年からは祖父母の家に間借りする生活がスタートしたため、キッチンに立つことは無くなった。その流れで、中学生になって親子だけの生活がスタートしても、お米をとぐ以外のことはしなくなっていた。
母がそれ以上の手伝いをあまり望まなくなったのだ。
そりゃ不慣れな子供がやるよりも自分でやったほうが早いに決まっている。小学校低学年の頃は、私のことを思ってキッチンに立たせてくれていたのだ。(もちろん中学生になってからも料理を覚えたくて何度かチャレンジしたが、母に酷評されてアドバイスも貰えず苦い経験として記憶に残っている。)

家にお金を入れるため実家暮らしを選んだ私は、母がいない時間帯を狙って時々料理を練習するようになった。レシピは母からではなく、料理本やインターネットからだ。母に聞いても「味付けは感覚でやるものだ」としか言わないので、何の参考にもならなかった。有名な料理家さんたちは「初心者こそ計量しろ」と言っている。私はそちらを信じることにした。

だが、そんな母から学んだこともある。

「料理は焦って覚えなくても、必要な時がきたら自然と身につく。自分でも他人でも、本当に❝食べさせたい人❞ができれば自然と上達するから大丈夫」

実際に私の料理スキルが急成長したのは、今の夫との生活が始まってからだった。

今でも料理に自信があるとは言えないが、「自分自身の食事の面倒は見られるレベル」から「他人にも手料理を振る舞えるレベル」にはなれたと思う。

次は「SNSに臆せず料理の写真をUPできるレベル」を目指したいと思う。

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