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No.26 次回公演に向けて

前回の日記から2ヶ月以上空いてしまった。
投稿するたびに何かしらの理由をつけて褒めてくれていたnoteも、今回はさすがにノーコメントなのではないだろうか……と投稿前から少し寂しい気持ちになっている。

さて、今私が準備に追われているのは、12月15日より生活支援型文化施設コンカリーニョで公演がスタートするRED KING CRAB 演劇公演『遭難』だ。

RED KING CRAB 演劇公演『遭難』フライヤー
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気が付けばもう本番まで1ヶ月を切っている。

毎年公演を行っていたRED KING CRAB。
今年(2022年)に何をするか……という話し合いは昨年から徐々にスタートしていた。まず代表である竹原圭一さんの構想を聞き、それにメンバーが意見しながら内容を詰めていく流れだ。

この『遭難』に決まるまでの道のりは、私が入団した2018年以降の公演の中では一番長かったのではないか? と思う。

竹原さんの構想の中で、今回はどれをどのような目的で上演するのか。
その目的のためにはどうしたら良いのか、何度も話し合っていた。

私は代表である竹原さんの思いを最優先していた。
もちろん自分なりの考えはあって、それは話し合いの中で繰り返し本人に伝えてきた。
しかし脚本・演出をするのも、代表として中心に立つのも竹原さんであって私ではない。最終的な決断を下すのは竹原さんだ。

紆余曲折あって今年は『遭難』に決まった。
初演『タイマン』、再演『我夢捨螺』、それらの再々演となる『遭難』。
同じ主題で3回目の公演。しかもそれを、今まで公演してきた劇場よりもかなり大きなキャパシティをもつコンカリーニョで。

挑戦だ、と思った。
今年活動10年目を迎えたRED KING CRABという演劇ユニットがこれまでの経験・実績をもって、どれほどの作品を作り上げることができるのか――。

『遭難』は再々演だが、今までと全く同じ作品というわけではない。
脚本は時代に合わせてアップデートされているし、初演・再演よりも大きな劇場になったことで、RED KING CRABの持ち味である「テレビドラマのようにリアルな舞台セット」にさらに説得力を持たせる舞台演出が可能になった。出演者3人も、長年演劇に真摯に向き合い続けてきた魅力に溢れる俳優たちだ。

私も入団5年目の挑戦として、この公演をどれだけ多くの人に届けられるか、最後まで走り続けようと思う。

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