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「赤ちゃんのにおいっていいにおいだよね〜」と周りからよく言われる。ただ、実際に子どもを育てている身としては、いい匂いである時間は1日のうちのわずかでしかないことに気付かされる。

数時間

いいにおいがするいわゆる“魔法の時間(マジックアワー)”は、お風呂を出てから眠りにつくまでの数時間だけなのだ。その他の時間は、よだれやミルクやおならといった各種のにおいが身体にまとわって、全くいいにおいではない。

朝からにおう

眠っている間にびっくりするほど汗をかくモモタ(仮名)。
そのため、寝起きですでに前夜のお風呂上がりのいいにおいが失われている。頭を嗅げば、汗のにおいが混じっている。

ミルクの匂いが加わる

生後4ヶ月を過ぎたモモタは、寝返りができるようになった。寝返りを習得することで、行動パターンが一気に広がる。
ベッドの上を縦横に転がり、頭を器用に使ってほふく前進のように動くのだ。ミルクを飲んだ後もじっとなんかしてはいない。
飲んだ直後でもお構いなしに寝返りをして頭を上げて、飲んだばかりのミルクを吐き出す。そのうちに疲れて、自分が吐き出したミルクの上に頭を着地させる。
悲劇である。
まるで大学時代の私のようだ。酔い潰れて自分の吐瀉物の上で寝たことがあったり・・・
よだれと吐瀉物とにまみれた顔は、当然いいにおいはしない。

おならは強烈

極めつけは、おならだ。1日のうちに結構な頻度でおならをするモモタ。腸が機能している証拠なので嬉しのだが、そのにおいは強烈で、大人以上だと思う。
かなりくさい。ミルクしか飲んでいないのに、なぜこんなにもくさくなるのだろうか。

趣味のヨガを中断するほど

うんちともなれば、それはもうすごいことになる。
ある日、うんちをしたモモタのお尻をお風呂場洗っていた時のこと。
隣の部屋でオンラインヨガをしていた妻が、おむつに残されたうんちのにおいに耐えられず、途中でヨガを打ち切ってうんちの処理に取り掛かるほどだった。
なぜこんなにもくさくなるのだろうか。

どちらのモモタもキュート

“魔法の時間”のモモタのにおいは、ずっと嗅いでいたくなるようないいにおいで、幸せな気分になるし、いいにおいでないときのモモタも、それはそれで可愛いのだ。

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